【英語応対能力検定 体験レポ】インバウンド対応の現場で役立つワケとは?
体験レポート この記事をあとで読む

2020年の東京五輪開催に向けて、インバウンド市場が急速に拡大している日本。
訪日外国人は2016年に初めて2400万人を突破、2017年には2800万人を超え、英語で案内や接客ができる人材の需要は非常に高まっています。
しかしながら、これまで日本の小中高の英語教育では英会話に重点を置いた教育はあまり行われておらず、本格的な英語教育改革の動きも2010年代になってからであり、英会話に苦手意識を持っている日本人は少なくありません。
そんな日本人の英語力を向上すべく誕生したのが英語応対能力検定です。
この検定では、街中から接客業務まで実際に使われている英語や会話シーンが試験問題として出題されており、実践的な英語力を身に付けることができます。
今回は、今、注目の英語応対能力検定に大学生4名が挑戦し、その特徴や活用方法について実際に体験をしてもらいました!

〜英語応対能力検定とは〜
訪日外国人4000万人時代が目の前に迫り、接客現場では、世界の共通語である英語での応対能力が切実に求められています。訪日外国人に応対する場面で必要な内容を簡単なフレーズで表現する英語力が身についているか、適切な英語を使って必要な案内やサービスができるかなど、基本的な「おもてなし英語力」を、聞く力と話す力に重点を置いて評価します。
〜おススメポイント〜
英語応対能力検定は、いわば「学力測定型」でなく、実践的視点の「実力・現場力測定型」の検定です。
「販売」「宿泊」「飲食」「鉄道」「タクシー」業種別と、街角を想定した「一般」の6種類の試験を用意。問題は多くの企業・団体の協賛を得て開発され、リアルな場面を想定しています。
英語応対能力検定についてくわしくはこちら
英語応対能力検定に挑戦したメンバーのご紹介
英語が苦手な人でも大丈夫!実践的な英語をレベル別に学習することができる教材です。
テキスト全般の印象
教材の印象

販売の教材の印象
・お金を扱う表現が多く、現金や免税に関する伝え方を学ぶことができます。数的な表現が苦手な人にとって適した教材だと思いました。
・百貨店のマニュアルに基づいているため、すぐに役立つフレーズが多く、わかりやすかったです。難易度別にフレーズが分かれ、余裕のない時でも最低限伝えられる会話文が載っている点が良かったです。
鉄道の教材の印象
・テキストで学ぶシチュエーションは、実際に鉄道会社での勤務時に使うことを想定して作られており、外国人に道を尋ねられたり乗換案内を求められている場面を思い浮かべることができました。
宿泊の教材の印象
・宿泊手続きやトラブル対応等、具体的な場面を通じて、基本的なフレーズが学習できる内容となっていました。テキストの表現に慣れることで、応用的な表現や複雑な応対もできるようになると感じました。
※「一般」「飲食」の教材も、実際の案内・接客のシチュエーションを想定して作られており、実践的な英語を学習することができます。
公認学習機を試してみての感想
「読んで」「聞いて」「声に出して」実際のシチュエーションを想像しながら学習するのがおススメ!
Reading

楽しかったこと・役に立ったこと
・輸入製品のパッケージ表記や洋服の英字プリントが理解できるようになり、Readingの勉強が役に立ったと感じました。
・観光地に置いてある英語のパンフレットの意味や、公共施設の英語表示の意味がわかるようになり楽しかったです。今度自分が外国に旅行した際にも役立つと思いました。
大変だったこと
・日頃の単語練習が重要だと感じ、付け焼き刃の学習ではなく継続的に定着を意識しながら取り組むことが大変でした。
・業種特有の単語をまず覚えなくてはならないことに苦労しました。
学習のコツ
・すべての単語がわからなくても諦めず文章全体の流れをつかむ練習をして、その上で並行してわからなかった単語を覚えることがReading上達のコツです。
・毎日ページに載っているフレーズと単語を音読するのが良いと思います。「上級向けのフレーズは覚えられなくてもいいや」くらいの気持ちで最初は取り組みました。まずは最低限のレベルを完璧にすることをおススメします。
Listening

楽しかったこと・役に立ったこと
・街中で聞こえる英語が意味の通った言葉として聞こえてきて、自分のリスニング能力が上達した実感がわきました!
大変だったこと
・ひとつひとつの単語の意味だけではなく、文章になっている英語を聞いた時に内容を理解することです。
・業種特有の単語が多く、単語を覚える際は音声も聞いて覚えなければならなかったことです。
学習のコツ
・1回の聞き取りですべてを聞き取ろうとしないこと、また、日頃の単語学習では正しい発音を確認しながら自分でも発音して覚えることがコツです。
・わからない単語は必ず音声も聞き、確実に覚えるようにしました。また、耳を慣らす目的で英語のニュースを見るようにしました。洋画鑑賞で英語に慣れておくことも良いと思います。
Speaking

楽しかったこと・役に立ったこと
・一方的な内容説明にとどまらず、実際に外国人のお客様がいるということを想定した「内容説明+おもてなしのひとこと」の表現をする練習ができたことが役に立ちました。
・Speakingの学習を通じて、駅で外国人の方が困っていたり、店で店員さんに聞いている方を見かけると、私でも助けることが出来るかもと思えるようになりました。
大変だったこと
・1つの問題に対して答えるポイントが複数個あり、それをすべて英語で考えた上で時間内に答え切るという練習が大変でした。
・頭で考えながら、声に出してSpeakingの応答のシミュレーションをしてみることが大変でした。
学習のコツ
・解答前に与えられた時間の中で、資料を見ながら問題の要点を抑えた表現を思い浮かべる練習が必要です。
・テキストのフレーズに慣れてきたら、単語を変えてみたり自分で作った文を声に出したりと様々なシミュレーションをしてみるのが効果的です。
場所・時間を選ばず、PC・スマートフォンで気軽に受験することができました!
Reading
Listening
Speaking
宿泊業や販売業、鉄道業など、英語接客の即戦力アピールにもってこいの検定です!
特に英語が苦手で、どんな勉強から始めたら良いかわからない人にとって学びやすい教材が用意された検定だと感じました。また、応用力が必要なシチュエーションも含んでいるので、段階的な成績評価方法と合わせても、学習者がステップアップしやすい検定だと感じました。
「おもてなし」に焦点を絞った英語の検定を受けるのは初めてだったのですが、意義ある時間だったと思います。元々英語を話すことが得意な人には物足りないかもしれませんが、検定が意図する、外国の方をおもてなししたい人のための検定という観点から見ると、それに適したレベルの検定だと思います。早く実際に外国人の方のお役に立ちたいです。
英語の試験は英検やTOEICなど様々ありますが、これだけ専門的で特化したものは多くないと思います。宿泊業界や販売業界、鉄道業界など検定で扱っている業種に就職することを志している人にとっては、英語接客の即戦力というアピールポイントの一つとして大変役に立つと思います。
パソコンやスマートフォンがあれば、昼夜時間を問わず、手軽に受けることができる、忙しい社会人や学生におススメの検定だと思います。
英語応対能力検定は、一般試験に加えて、販売・宿泊・飲食・鉄道・タクシーといったそれぞれの分野に特化した試験があるので、従来の英語の検定にない実践的なおもてなし英語を身に付けることができるのですね。
英語が得意な人はもちろんのこと、英語が苦手な人でも気軽に取り組むことができる試験になっているので、来る2020年の東京五輪に向けておもてなし英語力UPに取り組んでみてはいかがでしょうか?
英語応対能力検定についてもっと詳しく知りたい!
英語応対能力検定を受けてみる!