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1年以内に受験
陸上無線技術士は第一級、第二級とありますが、ここでは第一級について攻略目線でレビューしていきます。
法規で苦労する方はあまりいないと思いますが、無線工学の出題レベルは大学の理工学部や工学部卒業レベルなので、仕事上の理由で単に取得が目的なのであれば原理から理解しようとするのは得策ではありません。(本来なら理系大学に4年通わないと理解できないレベルだからです)
自信のない方はアマ資格や一陸特からステップアップするか、過去問主体でのインプットをお勧めします。
・無線工学の基礎
受験者のリテラシーが問われる科目です。
レベル的には高校物理・高校数学レベルなので、大学受験で物理を選択していた人ならいきなり過去問でもいいと思いますが、そうでない方は意外と苦戦を強いられると思います。
出題レベル的には1アマくらいでしょうか。
勉強期間:1ヶ月から半年程度
・無線工学A
最難関科目です。無線機器の回路や変調などが出題されますが、基礎とは比べものにならないほど難易度が跳ね上がります。
無線機器メーカでバリバリ設計してますというような方や、凄腕のアマチュア無線家であればとっつきやすいかもしれませんが、大半の方にとってはこの科目が最難関になります。
過去問の使い回しも比較的少なく、対策が難しいです。
ソフト系に明るい人は伝送交換で科目免除するのもありです。(伝送交換もそれなりに難しいですが…)
勉強期間:1ヶ月から半年程度
・無線工学B
電波伝搬や空中線について出題されます。
実は、出題レベルは全科目の中で最も高く、過去問を初めて解いた人は一問たりとも分からず絶望感を感じるはずです。
強いて言えば、大学で物理学(電磁気学)を履修したことがある人や、一陸特など下位の無線従事者資格を持っている人であればとっつきやすいでしょう。
原理の理解は困難(不可能に近い)ですが、過去問の焼き直しがかなり多く、合格点を取るだけであれば実は簡単な科目です。
高得点にこだわらず、捨てる問題を見極めるのもありでしょう。
勉強期間:2週間から1ヶ月程度
・法規
簡単です。
殆どが過去問通りで基本的な事しか問われないので、素直に過去問を解くのがよいでしょう。
通信士の法規の方がよほど難しいです。
勉強期間:1週間から2週間程度