教員免許の更新制、廃止へ
今月23日、文部科学省は小中高校などの「教員免許更新制」を、23年度にも廃止する審議まとめ案を提示した。
教員免許の期限を10年と定めた教員免許更新制は、2007年6月の改正教育職員免許法の成立によって2009年4月から導入された制度。
教員が新たに知識技能を獲得・成長することを狙いとしており、更新には講習を一定時間受講する必要がある。
しかし、この更新制が「教員の負担となっている」「免許喪失につながる」という声も多く、それを受けての制度改革と見られている。
同省は更新制に代わる新たな制度の検討を、自治体や大学などと連携して進める方針を示している。
研修のオンライン化や研修履歴の記録管理など、教員一人ひとりに合わせた制度設計を目指す見通しだ。