Vol.1 世界遺産検定 2016.07.07

インタビュー
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この企画では、読者のみなさまに代わって日本の資格・検定編集部が資格・検定試験の運営団体にインタビューを行い、その魅力をお伝えしていきます!
Vol.1では、「世界遺産検定」を主催するNPO法人世界遺産アカデミーを取材しました。
世界遺産というと、最近は毎年日本の世界遺産登録のニュースを耳にしますよね。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、インスタンブールで開催された世界遺産委員会で、 2016年7月17日に上野公園にある国立西洋美術館本館(東京・台東区)が、国内の世界遺産として3年連続20件目の世界遺産に登録されました。

このように話題にあがることが多い世界遺産ですが、その知識を測るものこそがNPO法人世界遺産アカデミーが主催している世界遺産検定なのです。

有名人の資格取得者も多く、俳優の鈴木亮平さんが1級ホルダーとして、テレビ・雑誌などのメディアで広く取り上げられたこともあり、更に注目度が高まっています。

今、なぜ世界遺産検定が選ばれているのか?
その理由と世界遺産検定の魅力について、運営事務局の下矢友香さんに聞いてみました。
Q1 世界遺産検定ってどんな検定ですか?
Q2 どんな理由で受検している人が多いのですか?
Q3 実際に受検した人からはどんな声が寄せられていますか?
Q4 旅・趣味のイメージが強い検定ですが、実際に合格者はどのように活用されているのでしょうか?
Q5 初めて挑戦する場合は、どの級を受ければよいでしょうか?
Q6 おススメの学習方法を教えてください。

Q1 世界遺産検定ってどんな検定ですか?

世界遺産検定は、「人類共通の財産・宝物である世界遺産についての知識・理解を深め、学んだ内容を社会へ還元することを目指した検定」です。試験ではユネスコの理念、世界遺産の意義や各遺産の価値等を問う問題が出ます。現在は年4回、全国の主要都市で開催しています。

ユネスコは、各国の歴史、文化や自然を象徴する建物や場所を世界遺産として登録し、保護・保全して未来の子どもたちに残し受け継いでいくこと、また世界遺産を通して世界中の人々がお互いを理解し尊重して平和な世界を実現することを目指しています。

つまり、世界遺産を学ぶことは地球環境を守り、世界の平和を実現するための第一歩である、と私たちは考えています。

試験の設計は「グローバル化の進む社会において、世界の多様性を理解し、国家や文化の枠を超えて地球規模で柔軟に物事を考え行動することができる人材の育成」を目指して行なっています。

ただし、これらは当検定の理念的なところで、ひとつの教養として知識を身につけるにあたっては、楽しく学んでいただけるように、ということも重視して教材等サービス全体を企画しています。

Q2 どんなきっかけで受検している人が多いのですか?

受検者アンケート(複数回答可)によると、常に下記の回答が受検動機のベスト 4 です。それぞれ 20%くらいの方が選択しています。
・知識・教養を身に付けたいから
・世界遺産が好きだから
・旅行が好きだから
・面白そうだから

就職活動のため、仕事のため、という動機もありますが上記ほど多くありません。
ただ、企業の人事の方からは「最近、(就職活動の)エントリーシートに『世界遺産検定●級』と書いてくる子が多くなった」とよく言われます。実際、大学、短大、専門学校生の受検が増えています。

また、芸能人の方や芸能界を目指している方が、自分磨きのために受検されたりしています。

そして意外ですが、旅行業界以外で働いている方も、お客様との話の引き出しの一つとして仕事で役立てるため受検しています。

Q3 実際に受検した人からはどんな声が寄せられていますか?

世界遺産検定は幅広い年齢層の方々が受検しているので、年齢によっても異なるのですが、
特徴的な感想としては…
・旅が楽しくなった(もっと早く知っておけばよかった)
・一生をかけて学べるテーマが見つかった
・いま世界で起きている出来事の意味がわかった
学生の方からは…
・将来の進路を考える材料になった
・就職活動に役立った
・日本について改めて知ることができた
という声をいただきました。

小学生や中学生などは、インタビューでは 100%「実物を見に行きたい」と言い、海外に目を向けるきっかけになっています。
ユネスコ憲章では、前文に「戦争は人の心の中に生まれるものだから、人の心の中にこそ、平和のとりでを築かなければならない。」と書かれているのですが、この考えは意外と小中学生の皆さんにすんなり受け入れられるようです。

余談ですが、ときどきこの検定の社会的な意義に共感してくださった受検者の方から「もっとこの検定を広めるべき!」という意見もいただきます(笑)。

Q4 旅・趣味のイメージが強い検定ですが、実際に合格者はどのように活用されているのでしょうか?

旅行には皆さん活用していらっしゃいます。そもそも旅先も 3 級や 2 級のテキストから選ぶ方もいます。

もちろん就職活動や進学に活用されている学生の方もたくさんいらっしゃいますよ。
やはり就活では、資格欄に「世界遺産検定」と書いてあると、面接のときに質問されやすいようです。「なぜ受検したのか」「この資格をどう仕事に活かすのか」「おすすめの世界遺産は」「勉強を通して学んだことは」というのがよくある質問のようです。これらに答えつつ、自分の興味の方向、考え方や生き方、さらには志望動機をうまく面接官に伝えて内定を獲得している学生の方が多くいらっしゃいます。
わかりやすいところで旅行・観光業界や海外と取引のある企業でアピールできることはもちろんですが、マスコミ、金融、教育といった業界でも「内定しました」という声をいただいています。
世界遺産は歴史、地理、文化、芸術、建築、宗教、自然、環境問題、平和問題等さまざま
なテーマを含んでいるため、学ぶと「自分はどの分野に興味があるのか」「世の中のどの課
題に対して働きかけたいのか(仕事をしたいのか)」といったことを考えることにつながり
ます。

また、マイスターを取得した後、世界遺産アカデミーの認定講師となり、大学や専門学校、生涯学習センター等で講師を務めている方もいます。

そして、世界遺産検定は個々の遺産を通して各国の歴史、地理、文化、伝統、価値観などを体系的に学ぶことができるので、国際交流の場でもその知識と教養を活かすことができます。
「レバレッジ・シリーズ」で有名なコンサルティング会社を経営する本田直之さんや木下博勝さん(ジャガー横田さんの夫)など、「ワインと世界遺産は世界の共通語」とおっしゃっている方もいるくらい、世界遺産検定で学んだ知識はグローバルで活躍するうえで欠かせないものなんです!

Q5 初めて挑戦する場合は、どの級を受ければよいでしょうか?

書店などで各級のテキストを見て、知っている世界遺産の量などで判断する、または過去問題集で何問か解いてみて、その感覚で判断するのがよいと思います。

3 級は高校の社会科学習修了レベルなので、高校生の頃に世界史や地理が得意であれば 3級か 2 級がおススメです。歴史はあまり得意でなかったり、高校で歴史・地理をほとんど習っていない場合は 4 級からチャレンジしてみるとよいのではないかと思います。

世界遺産検定はステップアップして学んでいけるように級の設計を考えているので、下の級から初めて少しずつ学習を広げていくのがよいと思います。

Q6 おススメの学習方法を教えてください。

最上級のマイスター以外は各級ごとに対応のテキストがでています。赤字や黒太字の語句を中心に、その語句の周辺も学ぶようにしてください。 興味のあるところは頭に入りやすいので、自分の好きな世界遺産から勉強を始めることをおススメしています。

また、日本の遺産は全て出題されるので必ず学習してください。

世界遺産検定の公式HPで、無料の「学習アシスト動画」があるので、それを見て学習法を知るのもよいかと思います。

過去問題集では出題の傾向が分かるので、過去問題集をまず見てから、テキストで覚えるポイントを学習すると効率的ですよ。

いかがでしたでしょうか。

日々受検者の声に耳を傾けている下矢さんだからこそ伝えられる情報には、世界遺産検定の数々の魅力が詰まっていますよね。

世界遺産検定は旅行好きの人のための趣味検定、という印象をもっている人が多かったと思いますが、実は、世界の歴史・文化・社会を学ぶことができる、グローバル社会で活躍するためには必須の検定だということを感じていただけたのではないでしょうか。

ぜひみなさんも世界遺産検定を受検して、グローバルに活躍できる人材をめざしてみてはいかがでしょうか!

世界遺産検定公式HPはこちらからどうぞ

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