日本の資格・検定|学びのメディア

読みもの

【りくりゅう】日本ペア初「ゴールデンスラム」達成! 2人が実践する目標達成の習慣とは

インタビュー #トップアスリートに学ぶ

【りくりゅう】日本ペア初「ゴールデンスラム」達成! 2人が実践する目標達成の習慣とは

2026年ミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲得し、日本ペア初となる主要国際大会全制覇「ゴールデンスラム」の偉業を成し遂げた“りくりゅう”こと、三浦 璃来選手と木原 龍一選手(木下グループ)。

大きなプレッシャーの中で最高の結果を出した2人が、日々の生活で大切にしていることとは?

資格試験や日々の仕事など、大きな目標に向かって頑張る私たちにとっても、心に留めておきたいヒントが詰まった、“りくりゅう”流目標達成の秘訣を聞いた。

出発前の「掃除」が心をととのえる

大一番の試合や大会。失敗できない本番を前に、どのように心を落ち着けているのだろうか。ここぞのときのゲン担ぎなどあるのか聞いてみると……。

「ゲン担ぎというのか分かりませんが、試合前にいつもやっていることは、掃除ですね。試合に向けて(カナダの)家を出る前に、大掃除を行ってから試合に向かいます。なので、シーズン中は家がすごく綺麗なんですよ(笑)」(三浦選手)。

「実は僕も同じで、部屋の掃除を必ずしてから出発するようにしています。普段お世話になっているモノに感謝の気持ちを込めて、自分が汚してしまったものをキレイにしてから出発するんです」(木原選手)。

質問への回答も、息ぴったりのおふたり。

身の回りをととのえることは、雑念を払うことにもつながる。さらに、普段の生活に想いを馳せ、周りへの感謝の気持ちを噛みしめることが、力になる。試合前という心が落ち着かない状況だからこそ、あえて時間をかけて掃除をするという習慣には、単なるゲン担ぎ以上の意味がありそうだ。

挑戦する人たちへメッセージ「最後まで諦めないでほしい」

木原選手がペアに転向し、オリンピックで金メダルを獲得するまでにかかった時間は、13年。三浦選手とペアを結成してからも7年の月日を積み重ねてきた。ここまで努力を継続できるのは、なぜなのだろうか。そのヒントが、これから挑戦する人たちへのエールから、垣間見える。

「ありきたりですが、挑戦してすぐに結果が出なくても、諦めずにやり続けることが大事。僕自身、惜しいところまで行っても、目標としているメダルまで遠く感じ、一度は引退も考えたときもありました。でも、僕が挑戦するために多くの周りの人が支えてくれた。それでずっと頑張ることができました。ですから、今頑張っている人たちにも、感謝の心を忘れずに、とも伝えたいです。どんなにツライ状況でも、自分だけが頑張っているわけではありません。支えてくれている人やモノに感謝しながら、あきらめないこと。毎日腐らずに積み上げたその努力は、誰かがどこかで必ず見てくれていますから」(木原選手)。

三浦選手もこう続ける。

「ペアを組んで7年間、山あり谷ありで歩んできました。それぞれ怪我に苦しんだ時期は、特に長く感じましたね。それでも諦めなかったから、壁を乗り越えられたと思っています。今、思うようにいかなくてツライ時期を過ごしている人には、これまで自分が頑張って積み上げてきたものを信じて、折れずに取り組んでほしい、そう伝えたいです」(三浦選手)。


取材中、お互いや、自分へのご褒美の話も飛び出した。シーズン中は禁酒を続けてきた木原選手に、三浦選手は「ウイスキーをプレゼントしたい」と語り、自身は「スケート靴を置いて国内旅行に行きたい」と笑顔で続けた。ストイックに努力を続けてきたからこその楽しみ。そのメリハリが、長く続ける秘訣なのかもしれない。

諦めない心、感謝の気持ち、そして積み上げてきたものへの信頼。大きな目標も、これらがあれば必ずたどり着ける。それを"りくりゅう"の2人が証明してくれた。

お話を伺ったのは……

三浦 璃来(みうら りく)選手
2001年生まれ、兵庫県出身。5歳からスケートを始め、2019年に木原龍一選手とペアを結成。2023年には日本ペアとして初の世界選手権優勝、年間グランドスラムを達成した。ミラノ・コルティナ五輪での金メダル獲得により、主要国際大会すべてを制する「ゴールデンスラム」という、フィギュアスケート界でも稀有な記録を打ち立てた。

木原 龍一(きはら りゅういち)選手
1992年生まれ、愛知県出身。シングル選手として活躍後、2013年にペアへ転向。三浦選手との結成後は、持ち前のパワーとスピードを活かした演技で世界のトップへ。3度のオリンピック出場を経て、2026年ミラノ・コルティナ五輪で悲願の金メダルを手にした。ペア競技を始めてから13年、不屈の精神で日本ペアの歴史を切り拓き続けている。

人気記事ランキング