「仕事のため」はもう古い?1,900人超の声から見る、資格取得の動機とは【まなびインサイト】
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「資格を取ろう」そう思ったとき、あなたは何を考えていましたか? 仕事で必要だから? 給料アップのため? それとも……。
資格取得の動機は、時代背景を表すのではないか。そんな仮定を元に、今回は資格を目指す「きっかけ」と「目的」の深層を探ります。
調査期間:2025/06/01~06/30
調査方法:インターネット調査
調査対象:10~60代の男女
有効回答数:1,911
【これまで】資格は「目の前の問題」を解決する道具だった
まず、これまでに資格を取得した具体的な「きっかけ」を見てみましょう。
資格を取得したきっかけ
もっとも多かったのは、「業務の課題解決」。回答者の4人に1人が「今の業務をスムーズに進めるために資格を取得した」と答えました。次いで「転職」のため、さらに「キャリアプラン上の必要性」といった、実利的な動機が上位に並ぶ結果に。
これまでの資格取得の動機は「仕事で必要」「昇進の条件」「会社で評価される」といった外からの要請に応える手段だったということができるでしょう。
【これから】資格は「可能性」を広げる自己投資へ
一方で、「これから資格を取るなら、何が目的か?」という問いへの答えは、大きく様変わりしています。
これからの資格取得の目的
注目すべきは、「趣味・教養」と「自己成長」が3人に1人の支持を集めている点です。自分の内面を豊かにするための資格取得。これが新しいスタンダードなのかもしれません。
さらに興味深いのは、「将来のキャリアチェンジ(293人)」や「副業・兼業(192人)」といった今の会社に縛られない選択肢のための資格取得を目指す人が多くなっていること。
「自分をアップデートしたい」「もっと広い世界を知りたい」。そんな前向きな動機で、資格試験に挑む人が増えていることが分かりました。ただし、これは「理想」を語っているだけで、実際に取得するのは結局「仕事で必要だから」という人が多いのかもしれません。
そこで、資格に対する意識を別の角度から聞いてみました。
全年代に広がる「自分への投資」意識
資格取得の動機タイプ(自己投資? 必要性?)
資格取得の動機となるのは「必要性(守り)」と「投資(攻め)」のどちらか聞いてみたところ、実に全体の約8割近い人が、資格を「未来の自分を創るための投資」と捉えていることがわかりました。
これは年代別に見ても同じで、20代の若手から50代以上のベテラン層まで一貫して「投資派」が「必要性派」を上回る結果に。「人生100年時代」を見据え、組織に依存せず、自律的に自分の市場価値を高めようとする姿勢が全世代共通のスタンダードになりつつあるようです。
「守り」から「攻め」へ。資格取得動機が変わる潮目
今回の調査結果を読み解くと、資格に対する捉え方の劇的な変化が見えてきます。
これまで: 業務の穴を埋める、会社に評価されるための「補完」
これから: 自分の可能性を広げる、新しい扉を開くための「拡張」
資格はかつて「食いっぱぐれないための守り」だったかもしれません。しかし今は「なりたい自分に近づくための手段」へと変化しています。集団の中で、同じクオリティを担保するための資格・検定から、「自分」というブランドをどう確立するか、という攻めの姿勢のための資格・検定へ。資格・検定を目指す姿勢の変化に伴い、今後は人気資格の傾向も変わっていくかもしれません。
【まなびインサイト】
学びに関するアンケート調査やデータをもとに、世代やライフスタイルごとの特徴を分析し、“いま”の学びの姿を明らかにしていく連載です。資格やスキルアップのトレンドから、学びを取り巻く社会の変化まで、多角的にひも解きます。
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