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「まだ新しい自分になれる」40歳目前、福田萌が語る新たなキャリアへの一歩

インタビュー #気になるあの人を深堀り

「まだ新しい自分になれる」40歳目前、福田萌が語る新たなキャリアへの一歩

「資格を取ることで、新しい自分になれるんじゃないかって思えたんです」。

40歳を目前に控えた福田 萌さんが見つけた新しい道は、資格取得という新たな挑戦だった。11月の「賃貸不動産経営管理士」試験に向けて勉強に励む福田さんだが、海外移住をきっかけに自身のキャリアに迷いや不安を感じていたという。

「子どもたちに、親が学ぶ姿を見せたい」。そう語る福田さんに、不安から前向きな挑戦へと気持ちが変化した経緯について話を聞いた。

お話を伺ったのは……

福田 萌さん
1985年6月5日生まれ。岩手県出身。横浜国立大学卒業。2006年ミス横浜国立大学。同年、『ミスオブミスキャンパスクィーンコンテスト』審査員特別賞受賞。大学在学中から芸能活動を始め、2007年から日本テレビ『ラジかるッ』にてお天気おねえさん兼アシスタントでデビュー。2012年にオリエンタルラジオ・中田敦彦氏と結婚、2013年に第一子女児を出産、2017年に第二子男児を出産した。現在はタレントとしてだけではなく、母親同士がつながるサロンを主催。「ファイナンシャルプランナー」2級、「防災士」の資格取得など幅広く活躍中。

海外移住で気付いた「手に職」の大切さ

──海外で生活されて、ご自身のキャリアについて考える機会が増えたそうですね?

そうなんです。シンガポールに移住したことで、日本に戻ったときに、自分の仕事はあるのだろうかという悩みが出てきて。

というのも、同じく移住してきた日本人の方が、移住後も専門性を活かして活躍されているのを目の当たりにしたんですよ。金融の専門職だった知人はシンガポールでも金融系の仕事を続けています。インターナショナルスクールの先生は、日本にいる時も先生をやっていたそうで……。芸能の仕事はシンガポールでは難しいなと、「手に職」の大切さを痛感したんです。

日本に帰国しても仕事のオファーが来なかったらどうしようっていう不安を感じて、ちょっと落ち込んだりもしました。このままキャリアが閉じていくのかな、って。

──その不安、誰かに相談するのですか?

あまり人に言えない性格なんですよね。愚痴っぽくなるのも嫌だし……。唯一、夫には話します。でも夫は「じゃあ、他のことをやれば?」ってあっさり言うタイプなので、あんまり参考にはならなくて(笑)。

でもシンガポールでは、働いている女性がとても多いですし、40代、50代で恋人ができたり、再婚したりする方も普通にいるんです。「人生って本当に多様なんだな」と実感する場面が多くて。「もうここで終わり」って自分で線を引かなくても、まだまだ可能性はあるんだなと、いろいろな人を見て感じるんです。


それに、「人生100年」って思うと、まだあと何十年もあるわけじゃないですか。だったら、「もっとチャレンジしていいんじゃないか」「今までと違うキャリアにチャレンジするのもアリなんじゃないか」って思えるようになりました。

──そうした気持ちの変化があって、勉強を始められたのですね。

正直、私は「もう勉強なんて無理」って思い込んでいたんです。大学受験のときが勉強のピークで、それからは脳みそが衰えてるって(笑)。でも、それは自分で勝手に決めつけていただけだったなって思えるようになりました。

子育てなどもあって、勉強からは離れていたから弱気になっていたけれど、実際に資格の勉強を始めてみたら、すごく楽しくて。

今ではオンラインで質の高い授業を受けることもできるし、勉強系のアプリもあったりして。「昔と勉強のやり方が全然違う!」と驚きました。なにより、年齢に関係なく、いつからだって勉強はできるんだという気付きを得られて、良かったと思っています。

受験勉強を頑張る娘に、勉強に取り組む親の背中を見せたい

──福田さんが資格の勉強をしていることについてご家族は応援してくれている感じですか?

とても協力的ですね。夫に「ちょっと勉強したいから下の子見ててくれる?」ってお願いすると、「いいよ、いいよ」って快く引き受けてくれています。実は、長女がちょうど受験に向けて勉強中なので、それも実は勉強を始めたきっかけの1つなんです。

──というのは?

私が「頑張れ」と隣で応援するだけだと、かえって力が入りすぎて、口うるさくなっちゃうかもなと考えて……。だったら、自分も一緒に隣で勉強している姿を見せたほうが、子どもも自然と机に向かえるのかもと思ったんです。「お母さんも勉強しているんだから、私も頑張ろう」と自然と一緒に机に向かえたらいいなと。

資格取得が開いた新しい人生の扉

──福田さんといえば、資格取得に前向きなイメージがあります。資格取得をどのように考えていらっしゃるのでしょう?

実は2020年には「防災士」の資格も取ったんです。これは2日間ぐらいのセミナーを受ければ取得できる資格なんですけど、そのときもすごく学ぶことが楽しいと思えたことを思い出して。知らない知識を身につけることって、純粋にワクワクしますよね。「資格を取ること」って、ちょっとチャレンジングではあるけど、新しいことを知る喜びがある。私にとっては、すごく前向きになれる経験だと捉えています。

特に今回は、取得することで仕事につながる資格への挑戦。キャリアで悩んでいる私にとっては、一筋の光のようにも感じているんです。40歳からの新しい人生を描くための一歩になりえる資格を目指すことが希望になっています。

──同じようにキャリアに悩む方へメッセージをお願いします。

「もう〇歳だから」と、年齢を理由に自分で限界を決めなくていいんじゃないかなと思えるようになりました。私も「40歳で新しいことなんて」って思っていたけれど、やってみたら案外できるものかもしれないですよね。

“キャリアチェンジ”というと、大げさに聞こえるかもしれませんが、まずは小さな一歩から。資格の勉強でも、新しい趣味でも、何でもいいと思います。「まだまだ新しい自分になれる」って思えることが、一番大切だと思うんです。


インタビューを通して感じたのは、福田さんの等身大の悩みと、それを乗り越えようとする前向きな姿勢だった。

海外移住という環境の変化をきっかけに、自分のキャリアを見つめ直し、新たな挑戦に踏み出した福田さんの挑戦は、キャリアに悩む人たちへの、1つの道しるべとなるだろう。

次回は「難関国家資格に合格するための具体的な勉強方法」などについて聞く。

【「賃貸不動産経営管理士」に挑戦の福田 萌に密着!】
福田 萌が「賃貸不動産経営管理士」に本気チャレンジ!
◆40歳目前で踏み出す新たな1歩・・・今回はコチラ
◆福田萌流”学び直し”のコツ・・・coming soon

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※令和7年度の「賃貸不動産経営管理士」受験申込方法はインターネットまたは郵送のどちらかで可能。申込受付期間は8月1日~9月25日までとなっています。

※令和7年度の「賃貸不動産経営管理士」試験は11月16日に実施。合格発表は12月25日の予定。

撮影時衣装
ジレ15,400円/ALMOND*OIL(アンティシュ 03-5447-5590) その他 スタイリスト私物

撮影=宇高 尚弘
文=堀池 沙知子
ヘアメイク=田中 裕子
スタイリスト=大瀧 彩乃

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