「介護予防運動指導員」に一発合格!加藤 茶さんの妻・綾菜さんが語る、介護資格のリアルと効果的な勉強法
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連載【加藤 綾菜の“私らしい介護”のカタチ。愛する人を支えるための学び】
愛する夫・加藤 茶さんを支えるために数々の介護資格を取得してきたタレントの加藤 綾菜さん。資格取得を通じてどんな学びや発見があったのか。本連載では、加藤さんの実体験から介護と向き合うすべての人に役に立つヒントをお届け。
人生のどこかで誰もが直面するかもしれない「介護」。タレントの加藤 茶さんの妻である加藤 綾菜さんも、介護に真正面から向き合うひとりだ。
今回は、愛する夫への思いからさまざまな介護資格を取得してきた加藤さんに、介護資格の実態や資格の選び方、勉強法を聞いた。
お話を伺ったのは……

加藤 綾菜さん
1988年広島県生まれ。23歳のとき、当時68歳だったタレントの加藤 茶さんと結婚。夫を支えるために、「ヘルパー2級」(現:「介護職員初任者研修」)や「ヘルパー1級」(現:「介護福祉士実務者研修相当」)、「介護食アドバイザー」など数々の資格を取得。現在は、ボランティアで介護を行うほか、講演や執筆活動などマルチに活躍する。Instagram:@katoayana0412, YouTube:加藤家の日常
加藤 綾菜さんが合格した「介護予防運動指導員」とは?
ありがとうございます! 今回のチャレンジは、これまで学んできたことの集大成のような気持ちで臨みました。
一般的に介護と聞くと、介抱をしたり、身の回りのお世話をしたりするイメージが強いと思います。しかし、「介護予防運動指導員」の場合は、そういった「要介護」の状態を未然に防ぐために、トレーニングや食事の指導などを行います。
いわゆる、高齢の方々が自立した生活を送れるようにサポートを行う専門家ですね。
「介護職員初任者研修」と「介護福祉士実務者研修」で学ぶこと
私が最初に取得したのは「ヘルパー2級」(現:「介護職員初任者研修相当」)でした。
これは介護の基本の「き」が詰まっている資格で、食事や入浴、排泄といった身体に関する介助、掃除や洗濯などの生活援助に関することを体系的に学びます。
意外だったのは、「この人の人生をどう設計するか」という問題も出題されること。自分がケアマネージャーになったつもりで、その方がどう自立して生活できるかを計画するんです。
その後は、「ヘルパー1級」(現:「介護福祉士実務者研修」)を取得しました。
1級になると、より専門的な介護知識に加え、「生きるとは、死ぬとは」といった哲学的な内容も学びます。
そうなんです。「ヘルパー1級」を取得するような人の大半は、介護施設で働かれています。そうすると、常に「死」と向き合うことになるんですよね。生と死を哲学的に考え、冷静に受け入れられるようになることは、自分のメンタルを守ることにも繋がるんです。
先生から言われた「死を悲観的に捉えるのではなく、次への生の出発だと思いましょう」という言葉は、今でも印象に残っています。
ハードなスクール生活と加藤流・試験前の勉強法
「ヘルパー」資格を取得する際は、2級も1級もそれぞれ3~4ヶ月ほど学校に通いました。
朝8時45分から夕方6時まで、みっちり授業があるんです。普通に考えると大変かもしれませんが、大人になってからの勉強は、学生時代とはまた違った「学ぶ喜び」があって、とても面白かったですよ。
「ヘルパー1級」(現:「介護職員実務者研修」)や「ヘルパー2級」(現:「介護福祉士実務者研修」)は、主に自宅学習と通学講習で学んだ。
私の場合、実はあまりコツコツやるタイプではなくて(笑)。
試験の3日前くらいから、集中して一気に勉強するんです。ヘルパー2級のときは、さすがに教材が6冊もあったので、1週間前から読み込んで試験に臨みました。
授業のときには1番前の席に座って、分からないところは恥ずかしがらずに先生に全部聞くようにしていました。そうすると、授業だけでほとんどの内容が頭に入っちゃうんです。
教科書で大事だと思ったところにマーカーを引いたり、過去問も活用したりはしましたが、基本は授業で吸収し、直前で一気に叩き込むスタイルでしたね。
初心者におススメの介護資格とは?
もし今、介護施設などで働いていなくて、これから介護の知識を身につけたいという方であれば、まずは「ヘルパー2級」に相当する「介護職員初任者研修」が一番入りやすいと思います。ここから基本的な知識や考え方を学ぶのが良いでしょう。
そして、学んでいく中で、もっと専門的な知識が必要だと感じたら、さらに上位の資格を目指すというステップが良いと思います。
私は「ヘルパー」資格のほかに、「介護食作りインストラクター」の資格も持っていますが、こちらの内容は「介護職員初任者研修」でも学ぶことができるので、最初の一歩として、まずは「介護職員初任者研修」がオススメですね。
今後の介護は「自立」がキーワード
合格した「介護予防運動指導員」は、今後ますます重要になってくると思います。
高齢化が進む中で、ただ介護やお世話をするだけでなく、いかにご本人の「自立」を促すかが重要だと考えられる時代。できるだけ長く、その人らしい生活を支えていくことが求められているんです。
そういう意味でも、「予防」に重きを置いた「介護予防運動指導員」は、健康寿命を伸ばすために不可欠な存在になっていくはずだと思います。
ありがとうございます。介護は奥が深く、常に新しい知識や視点が必要だと思います。身の回りの大事な人が健康で最高の人生を送れるよう、これからも学び続けたい。
私らしい介護のカタチを追求しながら、同じように介護に携わる方々のお役に立てるような発信をしていきたいですね。
加藤さん曰く「介護は、誰かのためだけでなく、自分自身の成長にも繋がる学びの道」。
次回は、夫の加藤 茶さんを支えるための一歩を踏み出した、彼女の原点に迫る。
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撮影=河野 優太
文=SUGARBOY