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日本よりも厳しいとウワサの韓国の勉強事情 ~人気資格から注目文具、勉強デートまで

インタビュー #気になるあの人を深堀り #韓流 #韓国語

日本よりも厳しいとウワサの韓国の勉強事情 ~人気資格から注目文具、勉強デートまで
【サイ先生の“推しとの距離が縮まる”韓国語講座】
SNSフォロワー4.5万超の人気韓国語講師、サイ先生は、韓国のトップ大学の1校である高麗大卒、さらにTOEIC・日本語能力試験1級満点の実力派。そんなサイ先生に初心者からの韓国語勉強法と、語学学習の肝、韓国の勉強事情などを教えてもらう。

お話を伺ったのは……

サイ先生
SNSフォロワー数4.5万超の韓国語学習インフルエンサー。高麗大学卒業。「TOEIC」満点、「日本語能力検定」1級満点。 韓国語教員資格を持ち、韓国語と英語の講師として10年以上の指導経験があり、初学者から韓国語上級者まで、 韓国語を学びたいすべての人に役立つ動画を配信し続けている。著書『今日からはじめる韓国語の教科書』(GAKKEN)。

▶X:@sai_gogakudo
▶instagram:@sai_korean_school
▶YouTube:@sai_korean

この記事の連載
「推しの言葉を字幕なしで聞き取りたい!
韓国式推し活マナー&コミュニケーション術
「TOEIC」で満点をとるコツ
【韓国の勉強事情~勉強デートから資格、文具まで】・・・今回はコチラ
【韓国語を活かして仕事がしたい!】・・・coming soon

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生き残りをかけた資格取得


ーー韓国は日本よりも受験に対する意識が高いというイメージがあります。

韓国の教育熱は高め。勉強熱心といわれる日本と比べても、さらに加熱していると思います。特に大学受験は人生を左右するといわれる程 重要視されていて、有名大学に入ることがその後の人生に直結するという考え方が強い。

大学受験を念頭に、小さい頃から塾や予備校に通う子どもたちも珍しくありません。日本の受験よりも競争が激しく、高校生は夜遅くまで勉強するのがある意味当たり前になっていますね。

ーー受験だけでなく、資格取得の意識も高そうですね。

韓国では「就職するのも難しいし、いつ仕事を失うか分からない。だから常に自分の能力を証明しなければいけない」と思っている人が多いんです。

だから、資格取得のために勉強している人もたくさん。

ーー例えばどんな資格が人気なんですか?

最近だとIT関連や、語学系の資格が人気。あとは定番ですが「公認会計士」や「弁護士」など、仕事と直結する難関資格を目指す人も多いですよ。

就職活動では最低でも2、3個の資格が必要なので、受験勉強が終わったら、資格勉強が始まるイメージ。40、50代での転職も韓国では普通。若いうちから将来を見据えた資格取得を目指すのも韓国では一般的です。

韓国ならではの“スタディ”とは?グループで学びあうメリット


ーー韓国ドラマを見ていると、勉強をグループでする場面がありました。1人で黙々と勉強するイメージだったので驚いたのですが……。

「スタディグループ」と呼ばれる勉強会文化が韓国にはあります。

塾や図書館で1人で勉強することももちろんあるけれど、「スタディしよう」と同じ勉強をしている人同士で集まることで、モチベーションを高めているんです。

ーー「スタディグループ」は対面が基本なのですか?

対面だけでなく、カカオトーク(※)でお互いの進捗を確認したり、問題を出し合ったりすることもありますよ!

全員が初対面同士ということも、全然珍しくない。日本の文化からすると驚きかも。

※カカオトーク:韓国で利用率No1の無料メッセージアプリ

ーー初対面の人と勉強するメリットは?

初対面の人と「スタディグループ」を組むことで、かえってモチベーションが上がるんです。友達同士よりも、お互いにプレッシャーをかけ合いながら、高め合える関係を築けるから、初対面の人との「スタディグループ」のほうがいいという話も聞くくらい。

勉強デートは当たり前?


ーーそこまでハードに勉強していると、恋愛などしている時間はなさそうですね……。

韓国では勉強デートが一般的なので、大丈夫です(笑)。むしろデートと言ったら勉強デートのことというくらい、普通のこと。もちろん映画を見たりすることもありますが、やっぱり学生は勉強が忙しいので、一緒に勉強することで楽しんでいます。

ーー勉強している中で、恋が生まれることも?

もちろん! 図書館での出会いもあったりしますよ。 トイレに行って戻ってきたら、コーヒーが置いてあったり、メモが残されていたり。そういうのは日常的にある光景です(笑)。

韓国ならでは? おしゃれな勉強スポット&文房具

ーーたしかに、韓国の若者は図書館で勉強しているイメージがあるかも。

最近、韓国では素敵な図書館やスタディカフェがたくさんできています。勉強しやすい環境は、すごく整っているので、勉強する場所には困らない!

ーーカフェや図書館、日本と違う点はありますか?

基本的にどこもスペースが広くとってあるところかな。

特に日本のカフェだと、使えるデスクスペースがすごく狭い印象。対して韓国のカフェは勉強する場所として認知されているので、ゆったりとしたスペース設計だと感じます。


ーー韓国の文房具もとってもかわいいですよね。

熱心な勉強文化のおかげかもしれませんね。韓国でも文房具にハマる人は多く、最近はステーショナリーショップがすごく増えているんです。

最近だと自分好みにカスタマイズできるアイテムが人気。ボールペンや手帳やノートなども自分でセレクトして作れるから、気分転換になります!

過酷な受験勉強や資格取得事情と、それを楽しく継続するための工夫が共存する韓国。厳しい社会だからこそ、楽しみながら頑張れる環境づくりが大切にされているのかもしれません。

次回は韓国語を活かした働き方について伺います!

この記事の連載
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「TOEIC」で満点をとるコツ
【韓国の勉強事情~勉強デートから資格、文具まで】・・・今回はコチラ
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