気分を変えて勉強したい！ イケアが教える模様替えの３つのコツ

資格・検定の勉強に打ち込みたいけれど、「自宅では気分が切り替わらない」「部屋が狭くて勉強スペースが確保できない」という人も多いのではないでしょうか。

そこで、リーズナブルな価格でお洒落な家具やインテリア雑貨が揃うイケアに「日本の資格・検定」編集部が訪問。

全国に12店舗展開するイケア。気の利いたアイテムの数々を眺めているだけで、時間が経つのを忘れてしまいそう。

イケア全店舗のディスプレイブースを統括する、カントリーインテリアデザインマネージャーの安住佐知子さんにお話を伺い、勉強に集中できる部屋作りのコツを全3回でお届けします。

第１回目は、大きな模様替えをしなくても、少しのアレンジで気持ちが勉強モードに変わるインテリアコーディネート術をご紹介。

①「色を変えて」気分をチェンジ！

「模様替えというと、『大きな家具を買い換えないといけない』と思われる方が多いのですが、大袈裟に考える必要はありません。

むしろ今までのインテリアの雰囲気は変えずインテグレートさせ、気持ちが切り替わるアイテムからスタートすると良いと思います」と安住さん。

ファーストステップとして安住さんが提案してくれたのが「色の効果」です。

小物の色を揃えると、写真のようにデスク周りがすっきりとした印象に。ごちゃついたデスクとすっきりとしたデスク、どちらが集中できるかは、言わずともお分かりでしょう。

「例えばデスク上の小物の色がバラバラだと、散漫な印象になります。そこでまずは、小物の色を揃えてみましょう。

可能であればデスクの天板と小物の色を合わせると、さらに全体がまとまります」(安住さん。以下同)。

イケアでは青系のデスクも販売されています。天板の角度を変えることができるため、デスクワークで前屈みの姿勢が多い人や、肩コリを起こしやすい人におススメです。「PIPLÄRKA/ピプレールカ デスク」14,990円／イケア　https://www.IKEA.jp

「また、『色自体が持つ効果』も見逃せません。短時間で集中して勉強をしたいなら黄色が、長い時間集中したい場合は青が良いと言われてます。

逆に赤は興奮を促す色。デスク周りには不向きなので、避けたほうが良いでしょう」。

確かに、上写真のように青で統一されたデスクだと気持ちが落ち着きそうです。「色の効果」を味方にして、集中力をコントロールしてみてはいかがでしょうか。

②「引き出し」で雰囲気を変える

セカンドステップとして取り入れやすいのが、参考書や資料を収納する本棚のアレンジだそう。

「KALLAX/カラックス シェルフユニット」9,990円／イケア　https://www.IKEA.jp

「イケアではさまざまなオープンシェルフを販売していますが、中に入れる引き出しの色を変えたり、扉を取り付けるだけでも印象がガラリと変わります」。

左：「KALLAX /カラックス インサート 扉」2,000円　https://www.IKEA.jp、右:「KALLAX/カラックス インサート 引き出し2段」3,500円 　https://www.IKEA.jp／共にイケア　

そう言って安住さんが提案してくれたのが、こちらの「KALLAX/カラックス」。

「白だけでなく、パステルやヴィヴィッドなどカラー展開も豊富。素材も、木製の他、スチールメッシュ、布製など用意していますので幅広くお選び頂けます」。

「KALLAX/カラックス シェルフユニット」 9,990円　https://www.IKEA.jp 、「TJENA/ティエナ 収納ボックス ふた付き」各899円　https://www.IKEA.jp／すべてイケア

例えば、冒頭の本棚を横にして、下段に白い引き出しやボックスを入れただけでも、全く違うデザインに！

「KALLAX/カラックス インサート 有孔ボード付き」3,500円／イケア　https://www.IKEA.jp

フックやクリップなどを引っ掛けられる扉もおススメです。暗記したい用語を書いたメモなどをクリップに挟み込めば、勉強効率もアップしそう。

「TROFAST/トロファスト 収納コンビネーション」11,190円／イケア　https://www.IKEA.jp

「本や参考書だけでなく、大小さまざまな勉強グッズを収納したいなら『TROFAST/トロファスト』も便利。

もともとは子ども向けのシェルフでしたが、最近はカラーメッシュなど、引き出しの種類も増えて、大人にも人気です」。

引き出しひとつで、こんなに雰囲気が変わることにきっとびっくりするはず。どんなデザインなら自分が落ち着いて勉強に集中できるのか、色々とチェックしてみるといいかもしれません。

③「座り方を見直して」気分をリフレッシュ

最後は、思い切って勉強デスクそのものを変えるという手。

というのも、床で無理な座り方をしたり、高さの合わないテーブルで作業をしていると、集中力が途切れやすいだけでなく、肩コリや腰痛の原因にもなります。

しっかりと集中して勉強に取り組むには、作業しやすい机が不可欠なのです。

とはいえ、一人暮らしのワンルームではベッドとミニテーブルを置いたらいっぱいいっぱいということも。

「BJÖRKÅSEN/ビョルコーセン ラップトップスタンド」3,999円／イケア　https://www.IKEA.jp

「最近はリモートワークが増えたこともあり、コンパクトなデスクが多く登場していて、人気を集めています」と安住さんイチ押しのアイテムが、場所を選ばずフレキシブルに使いまわせる簡易デスク。

「BJÖRKÅSEN/ビョルコーセン ラップトップスタンド」3,999円／イケア　https://www.IKEA.jp

なるほど、これならベッドやソファの上に座った状態でも、楽にデスクワークができます。

またこちらも天板の角度調整が可能。書きものをするときはフラットに、パソコンのときは傾けて使えば、姿勢が崩れる心配もありません。

「サイドにはドリンクホルダーがついているのもポイントです。マグカップはもちろん、ペンやスマホ置き場に、いろいろと活用できます」。

続いては、机に向かっていると、足がむくんだり、腰が痛む……という人への“スタンディング勉強”の提案。

「TROTTEN /トロッテン デスク 昇降式」34,990円／イケア　https://www.IKEA.jp

「このデスクは手元のハンドルを回すことで、写真のように立って作業をしたり、スツールに腰をかけたり、通常のデスクの高さにしたりと、その時々の気分や身体のコンディションに合わせて、自在に高さを調整できるのです」。

立っているときは、座っているときよりも緊張感が生じやすく、眠気の予防になったり、集中力が高まったりするといううれしい効果も期待できます。

座っていて集中力が切れてきたなと感じたら、“スタンディング勉強”に切り替えて勉強効率を上げていきましょう！

今回ご紹介した３つのポイントは、どれもちょっとした工夫ですが、気分がガラリと変わって、勉強へのモチベーションもアップするはずです。

ぜひできるところから、トライしてみてください。

次回は片付けがとにかく苦手という人に向けた、簡単・便利な整理術をお届けします！

取材・文＝林田順子
撮影＝佐藤ゆたか