元Mrs. GREEN APPLE・山中綾華が語る「ライフワークとライスワーク」。社労士を目指した理由とは【シカクがキッカケ】
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【シカクがキッカケ】
資格はただのスキル習得ではなく、“別の地図”を手に入れることかもしれない。資格を取得したことで、それまでとは異なる方向に人生の舵を切った人たちにフォーカスするインタビュー連載。
この記事の連載
◆元ミセス・山中 綾華が「社労士」になったワケ……今回はコチラ
◆勉強で心が折れたときの回復法……coming soon!
◆「単語がなかなか覚えられない」の解決法……coming soon!
◆「社労士」合格前から事務所で働きだしたワケ……coming soon!
◆「社労士」山中 綾華が描く「これから」……coming soon!
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資格を取得したことで、大きく人生が変わった人にフォーカスする「シカクがキッカケ」。1回目は、元Mrs.GREEN APPLEのメンバーで現在はドラマーと「社会保険労務士(以下、「社労士」)」の二刀流を掲げて活動中の山中 綾華さんにインタビュー。
あまたある資格の中でも、なぜ「社労士」だったのか?バンドを脱退後、2023年に国家資格である「社労士」の試験に合格(2025年10月に登録予定)を果たした山中さんに聞いた。
お話を伺ったのは……
生きがいであり、仕事でもあったドラムを続けるための選択
――「社労士」試験を受けようと思ったきっかけを教えてください。
バンドを辞めた時点では、実はまだ何をするか決めていませんでした。
時間ができて、「これから何をしていこうかな」と自分と向き合いながら考えたときに「いったん“ライフワーク”と“ライスワーク”を分けて考えてみよう」と思ったんです。
私にとってドラムは生きがいであり、仕事でした。でも、仕事という観点になると、楽しみだけを優先できない。それは当たり前です。分かってはいたんですけど、当時は、仕事としてずっとドラムを続けていると、ドラムそのものを嫌いになってしまいそうな気がして。
でも、ドラムは私にとって切り離せない存在。だから嫌いになりたくなかった。だったら、“ライフワーク”として続けよう、その代わり、“ライスワーク”は別に探してもいいんじゃないか、と。
その上で、「じゃあ、お金を稼ぐための仕事は何にしよう?」と考え始めていた頃、今もお世話になっているマネージャーが「(仕事に繋がる)資格を取ってみたらどう?」とアドバイスをくれたんです。
「できると思うよ」周りからの言葉に背中を押されて
――マネージャーさんからの助言だったのですね。
はい。最初は「資格を取るなんて自分には無理なんじゃないかな」と、正直すごく迷いました。しかも、その資格で仕事を見つけようとするなら、ある程度難関資格を目指す必要があるだろうな、という想像もできたので。
私は高校卒業後に音楽の専門学校に進学して、そこからずっと音楽一本でやってきたので、今さら勉強して難関資格を取るなんて、自分にできるのかな、という不安があったんです。
でも、その不安を友人や親に相談したところ「できると思うよ」とか「応援するよ」とか、前向きな言葉をかけてくれる人が多かった。それで「やってみようかな」と思えるようになり、挑戦してみることにしました。
――そんな中で「社労士」を選んだ理由は何だったんでしょうか。
やはりこれも、マネージャーが「『社労士』はどう?」と提案してくれて。そこで初めて、「社労士」という仕事を詳しく調べてみたんです。
すると、「社労士」は労働法や社会保険の知識を活かして、企業と働く人、両方の立場を支える仕事だということが分かって。「人を守る法律を使って、職場の環境をより良くしていく」という役割に、すごく惹かれました。
さらに、「社労士」の仕事は単に法律に則って「これはダメ、これはOK」とジャッジするだけでなく、企業と一緒に「どうすればより働きやすい環境になるか」と考え、制度を設計していく側面もあることを知って。
その“仕組みを作る”という部分が、すごく面白そうだと興味がわきました。正義感や筋を通すことを大事にしてきた自分の価値観ともぴったり合うから「この仕事なら、やってみたいし、続けていけそう」と思えたんです。
そしてもう1つ、大きな決め手になったのが、専門学校卒でも受験資格があったという点。たとえば弁護士や税理士だと大学卒業が前提だったりして、そもそも受験すらできない資格もある中で、「社労士」は受験資格をクリアしていたことで、挑戦することにしました。
「社労士」は試験に合格しただけでは名乗ることができません。試験合格後に2年以上の実務経験を積むか、厚生労働大臣が認める事務指定講習を修了することが必須となっています。
私は2023年度の試験に合格し、それから現在1年半ほど(2025年5月時点)。あと少し実務経験が必要です。ですので「社労士」試験合格者という表現が正しくて、2025年10月に正式に登録できる予定です。
生きがいとしての音楽と、仕事としての「社労士」。山中さんにとって、自分らしく生きるためには、どちらも欠かせない選択だったのだろう。
次回は、そんな山中さんがどうやってゼロから「社労士」試験に合格したのか? 試験勉強の進め方や、つまずいたときの乗り越え方など、「リアルな努力」の部分を深掘りしていく。
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撮影=宇高 尚弘
文=堀池 沙知子