室井滋の効率的スケジュール法。プロフェッショナルの時間管理術に迫る
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多くの職業で活躍し、複数のプロジェクトを抱える現代人にとって、時間管理は成功の鍵だ。俳優、歌手、ナレーター、エッセイストなど多彩な顔を持つ室井滋さんは、どのように時間を管理しているのだろうか。
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階層的なスケジュール管理でやるべきことを把握
多忙な日々を乗り切るため、室井さんは緻密なスケジュール管理を実践している。
「予定は常に書いて把握するようにしています。年間スケジュール、月間スケジュール、1週間のスケジュール、1日のスケジュールなど、階層的に。年間の予定はざっくりですが、1日のスケジュールはかなり細かく記しています」(室井さん。以下同)。
完璧主義に陥らず柔軟性も持ち合わせているのが室井さんの特徴だ。
「もちろん予定通りにいかないこともあるので"今日できなかったことは明日の〇〇の後に入れて……"と隙間に埋めて調整し、空いている時間ができたら、友達誘って食事に行ったり。しっかり自由時間もスケジュールに入れて、公私のバランスを調整していますね」。
メモの力で忘れない習慣をつくる
室井さんは「メモ魔」を自認する。「比較的、朝は調子がいいので、忘れていたことを思い出したりするんです。そしたらすぐにメモ! だからノートはいつも側に置いてあります」。
使用しているのは意外にも学習用品。「私が愛用しているのは昔からジャポニカ学習帳。これがいいんですよ。漢字練習帳は見開き400文字ものがあって、原稿用紙1枚分でちょうどいい。エッセイなどの下書きはジャポニカ学習帳で書いて、書き終えたら原稿用紙に清書し、コンビニのファックスで編集部に送っています」と室井さん。
日々のスケジュール管理も同様だ。「スケジュール管理は手帳がメインですが、パッと思い出したことはジャポニカ学習帳の隅っこに書いて、後で手帳に書き写したりしています」。
頭の中だけで覚えようとせず、すぐにメモする習慣が、忘れないための工夫となっているそう。
”数独”で集中力を回復
どんなに計画的でも、疲れが溜まれば集中力は低下する。室井さんはそんなとき、意外な方法でリフレッシュしている。
「疲れが溜まると集中力が持続できない。そういうときは気分転換として"数独"をやります」。
「私は昔から“数独”が得意で、問題集買ってきて暇さえあればやっているのですが、難問が解けると頭がスッキリするんです。どなたかがおっしゃっていたけど、煮詰まったり、集中力を欠いたりしたら、それまでやっていたこととは関係のないことをやると脳のリフレッシュになるそう。私にとってはそれが“数独”なんです」。
さらに数独のパズル的思考は日常の効率化にも役立つと室井さんは語る。
「空いたマスに答えを埋めていく“数独”は、整理整頓に似ている。つまりパズルみたいに考えるのが得意なんです。これはスケジュール調整から家事の効率化にも役立ちますよ。家にいるときも『玄関に行くから、併せてアレをとってきて、コレを戸棚にしまおう』なんて考えながら行動しています。こうすると、あちこち行ったり来たりせずにすむんです」。
“数独”の効果か、整理と効率化が得意な室井さんは「スケジューリングが下手な人に出会うと、ついやってあげたくなっちゃう」と笑う。
「スケジュールを立てることは、自分の時間を大切にすること。そして時間を大切にできる人は、学びも仕事も充実させられると思うんです」。
効率的な時間管理があってこそ、複数のプロジェクトを同時進行させながらも質を維持できるのだろう。室井さんの実践的な時間管理術は、忙しい日々の中でも学びを続けたい全ての人の参考になるはずだ。
映画『ぶぶ漬けどうどす』
2025年6月6日(金)より全国ロードショー
監督:冨永昌敬
企画・脚本:アサダアツシ
出演:深川麻衣/小野寺ずる、片岡礼子、大友律/若葉竜也/松尾貴史、豊原功補/室井滋
(c)2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会
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取材・文=kaori saito