室井滋の役作りの流儀。第一線で活躍し続けるための学び
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役柄になりきるための深い学び
2025年でデビュー44年目となる室井滋さん。室井さん出演の最新作である映画『ぶぶ漬けどうどす』では京都の老舗扇子屋の女将を演じている。
『ぶぶ漬けどうどす』は、京都で450年続く老舗の扇子屋の息子と結婚したフリーライターのまどか(深川麻衣)が、「本音と建前」を使い分ける県民性に、悪戦苦闘しながらも京都の深みにハマっていくシニカルコメディー。
「本音と建前の県民性と言われる京都で、長く女将をやっている役は、まさにザ・京都を背負っているような女性です」と室井さんは語る。
『ぶぶ漬けどうどす』は、京都で450年続く老舗の扇子屋の息子と結婚したフリーライターのまどか(深川麻衣)が、「本音と建前」を使い分ける県民性に、悪戦苦闘しながらも京都の深みにハマっていくシニカルコメディー。
「本音と建前の県民性と言われる京都で、長く女将をやっている役は、まさにザ・京都を背負っているような女性です」と室井さんは語る。
ロケ現場の扇子屋さんは、以前から馴染みのお店だったのだとか。
「とても驚きました。ご縁ですね。だから、直接に女将さんから扇子の扱い方はもちろん、お店での振る舞い方、京都の暮らしなどもレクチャーしていただきました。劇中で扇子を使ったお座敷遊びも登場するのですが、それも教えてもらって。やっぱり、直接聞いて学ぶって、大事だなと思います」(室井さん。以下同)。
室井さんにとって役作りとは、単なる知識収集だけではなく、実践を通じた深い理解があってこそなのだ。
方言は「基本を押さえて応用する」
方言演技も役作りの重要な要素。
「方言の音源をいただいて練習するのですが、完璧に覚えすぎないようにしています。完璧に覚えすぎると、撮影でのセリフの変更に対応できなかったり、役の“らしさ”がうまく表現できないことになる気がして」。
そのかわり、「現場の方々の言葉をよく聞いて、ニュアンスを掴むことに集中している」という。
基本を押さえつつも、細部にこだわりすぎないことで、応用力が育つのだろう。「丸暗記しない」という室井さんのアプローチは、実際の文脈の中で活かせる「生きた学び」の模範といえそうだ。
「方言の音源をいただいて練習するのですが、完璧に覚えすぎないようにしています。完璧に覚えすぎると、撮影でのセリフの変更に対応できなかったり、役の“らしさ”がうまく表現できないことになる気がして」。
そのかわり、「現場の方々の言葉をよく聞いて、ニュアンスを掴むことに集中している」という。
基本を押さえつつも、細部にこだわりすぎないことで、応用力が育つのだろう。「丸暗記しない」という室井さんのアプローチは、実際の文脈の中で活かせる「生きた学び」の模範といえそうだ。
「やり切る力」が学びを支える
室井さんが長いキャリアを通じて大切にしてきたのは「やり切る力」だという。
「俳優は体調を崩さず、怪我をせず、絶対に現場に穴をあけずに最後までやり切ること。これだけは絶対です」という室井さん。
「俳優は体調を崩さず、怪我をせず、絶対に現場に穴をあけずに最後までやり切ること。これだけは絶対です」という室井さん。
「どんな仕事も勉強も、まず全うすると決めること。その決断が大事なんです」。ゴールを決めることで、どうすれば目標を達成できるか具体的に考えるようになるのだとか。
ひとつの物事に取り組んだらやり切る。ちゃんと仕上げる。全うする。その力こそが仕事にも勉強にも必須だ。人は時に「仕事の中身」や「結果」「クオリティ」などを理由に、途中で諦めてしまうことがある。
しかし、室井さん曰く「ゴールを“やりきること”に設定するだけでいい」とのこと。これだけで、もしかしたら3日坊主や挫折から縁遠くなり、勉強も捗るのかもしれない。
ひとつの物事に取り組んだらやり切る。ちゃんと仕上げる。全うする。その力こそが仕事にも勉強にも必須だ。人は時に「仕事の中身」や「結果」「クオリティ」などを理由に、途中で諦めてしまうことがある。
しかし、室井さん曰く「ゴールを“やりきること”に設定するだけでいい」とのこと。これだけで、もしかしたら3日坊主や挫折から縁遠くなり、勉強も捗るのかもしれない。
作品ごとに新しい世界を学び続ける室井さん。セリフも含め、多くの暗記が必要だ。次回は室井さん流「暗記術」について聞く。
映画『ぶぶ漬けどうどす』
2025年6月6日(金)より全国ロードショー
監督:冨永昌敬
企画・脚本:アサダアツシ
出演:深川麻衣/小野寺ずる、片岡礼子、大友律/若葉竜也/松尾貴史、豊原功補/室井滋
(c)2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会
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撮影=佐野 美樹
取材・文=kaori saito
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