ネイリストに資格は必要?いくら稼げる?サロン勤務から副業まで徹底ガイド
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自分の身体の中で、頻繁に目に入るのは指先。だからこそ、ネイルがキレイだと気分も上がりますよね。そんな幸せな瞬間を提供できるのが「ネイリスト」。
ベスト進学ネットの調査「女子高校生から人気の職業ランキング」によると、「ネイリスト」は3位にランクインするなど、女性からの人気が高い職業です。
でも実際に目指そうと思うと、どうすればいいのか、資格は必要なのか、そもそも、どのくらい稼げるの……? などといった疑問や不安が浮かんでくるのでは。
この記事では、ネイリストへの一歩を踏み出すために必要な情報を解説します!
ネイリストになるには?
憧れのネイリストになるためには、まずはネイルの基本的な知識と技術の習得が必須。
方法としては、ネイルスクールや専門学校に通ったり、通信講座や動画サイトで学ぶなどがあげられます。
ネイルスクールに通えば、プロの講師から直接指導を受けられるため、しっかりとした技術を身につけられる一方で、費用と時間がかかるというデメリットも。
通信講座や動画サイトなどで学ぶ場合は費用も比較的抑えられる上、自宅で自分のペースで学習できますが、自分で学習を進める自己管理能力は必須。さらに、実践が足りず、技術習得が遅れるという可能性も。
費用や自分のライフスタイルなどを考えて、自分に合ったものを選ぶといいでしょう。
ネイリストに資格は必須?
ネイリストになるのに資格は必須ではありません。しかし、サロンの求人募集要項には「ネイリスト技能検定試験○級以上必須」と明記しているところも多く、「サロンで働きたい」というのであれば、資格は取得したほうが◎。
独立したり、副業としてやっていくなどの場合でも、資格を取得していたほうがお客様からの信頼を得やすくなるメリットもあります。
ネイリストに役立つ資格
代表的なネイリストの資格は、大きく分けて2つ。
(1)「ネイリスト技能検定試験」
公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が実施する、ネイリストの資格で最も歴史のある検定試験。ネイリストを目指すなら、まず取得を目指すべき基本的な資格で、多くのネイルサロンで応募資格や採用の際に重視されるものです。階級は3級、2級、1級の3つに分かれており、それぞれ実技試験と筆記試験があり、2・3級は年4回、1級は年に2回の試験が実施されます。
(2)「JNAジェルネイル技能検定試験」
NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が実施する検定試験で、ジェルネイルに関する知識と技術に特化したものです。初級、中級、上級の3つのレベルがあり、初級と中級は実技試験と筆記試験、上級は実技試験のみ。近年ジェルネイルの需要が高まっていることから、取得する人が増えています。
その他、「ネイルサロン衛生管理士」や「ネイリスト技能検定試験」1級の合格などの受験条件が必要となる「JNA認定講師資格試験」、「JNAフットケア理論検定試験」、「ネイルスペシャリスト技能検定試験」など、さまざまなネイリストに関する資格があります。
まずはもっともベーシックな「ネイリスト技能検定試験」や「JNAジェルネイル技能検定試験」を取得するのがおススメ。
「ネイリスト技能検定試験」「ジェルネイル技能検定試験」級ごとのレベル、合格率は?
「ネイリスト技能検定試験」も「ジェルネイル技能検定試験」も、どちらの資格も低い級から順番にステップアップしていく仕組み。「ネイリスト技能検定試験」は3級から、「ジェルネイル技能検定試験」は初級からのチャレンジとなります。
「ネイリスト技能検定試験」
【受験条件】
・3級:受験時に義務教育を修了している方(入門レベル)
・2級:3級取得者のみ
・1級:2級取得者のみ
【レベル】
・3級:ネイルケアやネイルアートに関する基本的な技能および知識
・2級:サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートに関する技能および知識
・1級:トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技能および知識
【合格率】
3級は8~9割程度と比較的取得しやすいですが、1・2級は約4割と難易度はグッとアップ。上位の級を目指すのであれば、しっかりと知識・技術を習得する必要があります。
・3級:85.24%
・2級:43.54%
・1級:39.62%
(※2024年秋期まで)
「JNAジェルネイル技能検定試験」
【受験条件】
・初級:義務教育を修了している方(入門レベル)
・中級:初級に合格していることが必須
・上級:中級に合格していることが必須
【レベル】
・初級:ジェルネイルを安全に施術するための基本的な知識と技術
・中級:サロンワークで通用するジェルネイルの知識と技術
・上級:ジェルネイルのスペシャリストとして必要な総合的な知識と技術
【合格率】
こちらも同様に、初級、中級、上級と段階が上がるにつれて合格率が低くなりますが、「ネイリスト技能検定試験」に比べると合格率は高めの傾向。
・初級:74.4%
・中級:73.9%
・上級:52.7%
サロン勤めだけじゃない!? 多様化するネイリストの働き方
ネイリストの魅力の1つは、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選べること。数年前までは「ネイリスト=サロン勤務」が当たり前でしたが、今は選択肢が広がっています。それぞれの特徴とリアルな収入事情をチェックしましょう。
ネイルサロンに勤務
多くのネイリストが最初に選ぶ王道のキャリアパス。雇用形態は正社員やアルバイト、業務委託など様々です。給与体系は固定給+歩合制が一般的で、未経験者は月給18〜20万円程度からスタート。経験を積んでリピーターを増やすと、月給25万円以上も目指せます。トップネイリストともなれば月収30万円以上稼ぐ人も珍しくありません。
【メリット】
「学びながら収入を得られる」点が最大の魅力。先輩ネイリストから直接技術指導を受けられるほか、サロンが集客してくれるので施術に専念できます。また、最新のトレンドや技術を自然と吸収できる環境です。
【デメリット】
シフト制による時間的制約があり、サロンの方針やルールに従う必要があるため、自分のスタイルを全面に出すのは難しいかも。
フリーランスネイリスト
自宅やレンタルスペース、お客様のもとへの出張など、場所を選ばずに活動できます。最近人気なのが「シェアサロン」での施術。月額制で設備を利用でき、初期投資を抑えられます。
【メリット】
働く時間や場所、料金設定を自分で決められる自由さ。得意なデザインや施術に特化したオリジナリティを出せます。うまくいけば、サロン勤務より高収入も可能です。
【デメリット】
集客、予約管理、材料の仕入れ、会計など全て自分で行う必要があり、施術以外の負担が大きいのが現実。安定した収入を得るまでに時間がかかることも。
ネイルサロン独立開業
自分のサロンを持つ夢を叶える選択肢。コンセプトや内装、メニュー設定など全てを自分で決められます。初期投資は立地や規模にもよりますが、小さめのサロンなら300〜500万円程度から可能です。
【メリット】
全てを自分の思い通りにできる魅力。成功すれば複数のスタッフを雇用して、オーナーとして安定した収入を得られる可能性も。
【デメリット】
開業資金の準備や物件探し、集客など、軌道に乗るまでの労力は相当なもの。経営者としての知識も必要になります。
副業ネイリスト
本業を持ちながら週末や夜間だけネイリストとして活動するスタイル。初期投資を抑えつつ、月に数万円の副収入を得ている人も。
【メリット】
リスクを最小限に抑えながらネイリストの仕事を楽しめる点。趣味を収入に変えられるのが魅力。
【デメリット】
時間が限られるため、技術向上のスピードは遅くなりがち。また、衛生管理や施術環境の整備は本業と同じレベルで必要です。
どの働き方が「正解」というわけではなく、自分のライフスタイルや目標に合わせて選ぶのがベスト。ただし初心者の場合は、まずはサロン勤務で基礎をしっかり学ぶことをおすすめします。技術と知識、そして顧客対応力を身につけてから、自分の理想の働き方にステップアップしていくのが成功への近道といえるでしょう。
この記事の監修者
自然の中に佇むチルなシェア別荘で脳身解放!SANU 2nd Home 軽井沢1st
◆目元が重い…眼精疲労は”ハーブ湿布”で癒やす
◆CA採用の裏側をCA芸人・CRAZY COCOに聞いた!
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文/岩崎幸