「自分のこと、褒めてる?」勉強・仕事のパフォーマンスを爆上げする「ほめ育」メソッドを深堀り!
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「ほめ育」とは、“褒めて育てる”をコンセプトにした教育メソッド。教育というと「子ども向け?」と思うかもしれないが、すでに700社以上の企業に導入され、教育機関でも活用されている、注目のアプローチだ。
今回お話を伺ったのは、その「ほめ育」を開発した原 邦雄氏。SNSが当たり前となった今、他人と自分を比べて自己評価が下がりがちな現代人にとって、「自分を正しく褒める力」は、勉強や仕事においての新たな武器になると話す。
とはいえ、なんでもかんでも褒めればいいというワケではもちろんない。では、どうすれば自分の力を正しく褒めて、パフォーマンスを上げることができるのか? そのヒントを探る。
お話を伺ったのは……
まず大切なのは「褒める基準」を持つこと
まず、「褒める=甘やかすこと」ではありません。表面的ではなく、意味のあるかたちで褒めることが大切です。
そのためには、自分のなかに「自分を褒める基準」を持つことが必要。ですが、SNSの影響もあって、他人と自分を比べる機会が増え、いつのまにか“他人の物差し”で自分を評価してしまいがちです。
その結果、私たちは「自分を褒める」ことも、「他人から褒められること」も難しく感じてしまうように……。
まずは、「自分のいいところ」を把握することです。とはいえ、この把握が難しい人も多いですよね。
そんな場合は、身近な人に聞いてみるのも良いかと。
具体的な話でいうと、とある整骨院で「ほめ育」を導入したときのことなのですが、「自分のいいところ」が把握できていないスタッフがいたので、「常連のお客さまに、アナタのいいところを尋ねてみては?」とアドバイスしたんです。
すると、「こんな対応がうれしかった」「柔らかな声掛けに癒された」など、スタッフの行動に対する具体的な評価の言葉をもらうことができたそう。それらの声から見えてきたのが、スタッフの長所。それが「自分を褒める基準」となりました。
その基準をもとにスタッフ自身も「自分のいいところ」を強化。また、整骨院オーナーも「スタッフのいいところ」を把握しながら育成を行った結果、チーム全体の士気も高まり、大幅に売り上げがアップしたそうです。
このように、「いいところ」に注目し、それを明確にすることで「自分を褒める」基準、ひいては「他人を褒める」基準がクリアになっていくのです。
「自分を褒める」習慣を身につける方法
良い質問です(笑)。「自分を褒める」基準が見えたら、そこで終わりではなく、日々の行動の中に「自分を褒める」習慣を取り入れることです。
「自分を褒める」基準がはっきりしてくると、目標を乗り越えたときや我慢できたとき、成果が出たときなど、自分の中でのプラスの変化に気付けるようになります。目的に向けたプロセスや行動の質に着目して、自分を褒めるのがポイント。
確かに、「自分を褒める」ということに長けている日本人は少なそうですよね。
そんな褒めベタさんにおススメなのが「神メモ」です。
原氏が書き続けている「神メモ」。毎日違った内容を書く必要はなく、その日感じたことや考えていることをそのままに書き記すことがポイントだという。
「神メモ」は、私自身も15年以上続けているメモ習慣なのですが、毎日A4用紙1枚に「ビジョン」「タスク」「行動予定」「感謝の言葉」などを書き出すというものです。
たったこれだけのことですが、脳と潜在意識にポジティブな目標がすり込まれ、心に余裕ができ、時間の使い方も変わってきます。
いつのまにかメモに書いたタスクや目標に向かって、コツコツと自分に勝つ努力をするようになるので、自然と自尊心が育ち、「自分を褒める」力が強化されるように。
また、自ずと周りからの評価が気にならなくなるので、自分の軸で自分を評価することができるようになります。気が付けば寝るときに「私、今日はよくやった!」なんてガッツポーズしちゃう日が増えていくはず。
自分を正しく褒めることができるようになれば、学びも仕事も、ぐんと伸びますよ!
「神メモ」を詳しく学びたい人は、講座をチェック!
【神メモ仕事術講座】
ただ記録するだけのメモと、学びや仕事で成果を出すためのメモの違いなど、その活用法について、全5章(計39項目)の動画講義(8,580円)で原氏が解説する。
詳しくはコチラから↓
https://spiral-up.jp/kami-memo-onlinecourse/
「褒める力」は、単なるポジティブ思考や精神論ではなく、実際にパフォーマンスを向上させる実践的なスキルなのだ。忙しい毎日の中でも、少しずつ「正しく自分を褒める習慣」を身につけてみてはいかがだろうか。
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文=菊田 純子