美容芸人・レインボー池田が「アロマテラピー検定」に挑戦! 垣間見えた“アロマ王子”の素質とは?
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【レインボー池田、“アロマ王子”になる!】
「日本化粧品検定」1級、さらには上位資格である「日本化粧品検定」特級 コスメコンシェルジュまで取得した美容芸人、レインボーの池田 直人さん。美を極めた男が次に目指すのは、香りの世界。これは、彼が真の“アロマ王子”になるまでの挑戦の記録である。
コントで見せる多彩なキャラクターと、SNSで発信する高い美意識で“美容芸人”としても注目を集めている、お笑いコンビ・レインボーの池田 直人さん。
実は、昔から大の香り好きで、良い香りの人をついついクンクンしてしまうというお茶目な一面も。
そんな池田さんが今回、新たに「アロマテラピー検定」1級の取得に挑戦することを決意した。
果たして、香りの知識とセンスを身につけ、真の“アロマ王子”へと覚醒することができるのか? 記念すべきアロマテラピー講座初回の様子をレポートする。
「アロマテラピー検定」取得に意欲満々!
神奈川県某所で行われたアロマテラピー講座の初回。全6回の講座で「アロマテラピー検定」1級に必要な知識が学べる。
講師を務める末吉 真由美先生は、パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン株式会社の品質管理部で製造業責任技術者として従事していた経験をもつ、香りのエキスパート。
池田さん(左)と、講師を務める末吉 真由美先生(右)。
そんな末吉先生を前に、池田さんはすでにリラックスした表情だ。
「いつも寝る前は柑橘系のアロマを焚いていますし、香りのことをずっと学びたかったんです。今日はすごくワクワクしています!」(池田さん)
講座はまず、「精油(エッセンシャルオイル)とは何か」という基本的なテーマから始まった。
「精油は、植物が持つ香り成分を凝縮したものです。例えば、大量のラベンダーの花を蒸留して、ようやく数滴採れるほどの貴重なエッセンスなんですよ」(末吉先生)
「へぇー! とても丁寧に取り出すんですね」(池田さん)
「植物は動物のように動けないので、害虫から身を守ったり、逆に受粉のために虫を引き寄せたりするために、香りを体内に作り出して蓄えているんです」(末吉先生)
熱心にメモを取り、時折深く頷く池田さん。その真剣な眼差しからは、すでに“アロマ王子”としての素質が感じられる!
“アロマ王子”の才能、早くも開花!?
続いて、精油の基本的な性質についての講義へ。さまざまな特徴がある中で、特に重要なのが油によく溶ける「親油性」「脂溶性」だ。
末吉先生は、この性質を分かりやすく示すため、水と油が入った2つのビーカーを用意してくれた。
「精油は、基本的にすべて水に溶けにくいという特徴があります。では、このローズマリーの精油を、まず水に入れてみますね。混ぜても表面に黄色い油分が浮いているだけで、溶け込んではいません」(末吉先生)
「ほんとだ! 分離してますね」(池田さん)
「次に、油の方に入れてみます。こちらは綺麗に混ざって、全体が黄色っぽくなりました。これが『親油性』『脂溶性』です」(末吉先生)
末吉先生のレクチャーを耳でしっかり捉えつつ、目の焦点はビーカーに。耳から入ってきた精油の特徴を確認し、記憶している様子だ。やはりただ者ではないぞ、この王子。
「たしかに、『精“油”』『エッセンシャル“オイル”』ですもんね。油は水に溶けにくい! でも、アロマスプレーなんかは、使いやすいように水っぽくなっていますよね。これはどうやって溶かすんですか?」(池田さん)
「するどい! 精油をアロマスプレーにするときは、精油を無水エタノールに溶かしてからつくるんですよ」(末吉先生)
「お~、そうだったんですね! 確かに、アロマスプレーの成分表に精油と水って書いてあるもの、見たことないですもんね」(池田さん)
池田さんのふとした気付きに、末吉先生も思わず感心の様子。アロマ王子の才能が垣間見えた瞬間だ。
香りのチェックでも鋭い嗅覚を発揮!
講義が進むにつれ、池田さんのポテンシャルはさらに開花していく。
「同じ植物でも、育った土地や気候によって、香りの成分が大きく変わることがあるんです。これを『ケモタイプ(化学種)』と呼びます。今日は同じローズマリーの精油で、ケモタイプが違うものを2種類用意しました」(末吉先生)
1つは「ローズマリー・シネオール」、もう1つは「ローズマリー・ベルベノン」だ。
「うん、わかります。僕は『ベルベノン』が好きです。こっちのほうが濃い感じがする」(池田さん)
その違いを、池田さんは見事に嗅ぎ分ける。鋭い嗅覚に、先生も驚いた表情だ。
「先生、質問です! 僕、ジャスミンティーが好きなんですけど、精油のジャスミンとはちょっと違う気がするんです。あれもケモタイプなんですか?」(池田さん)
「いい質問ですね! それはケモタイプではなく、そもそも植物の種類が違うんです。お茶に使われるのは主に『アラビアジャスミン』、精油として良く使われるのは『ロイヤルジャスミン』で、学名も違うんですよ」(末吉先生)
「なるほどー! 面白い!」(池田さん)
ただ香りを感覚的に楽しむだけでなく、その背景にある違いまで突き詰めようとする知的好奇心。彼の嗅覚は、すでに凡人のレベルを超えているのかもしれない。
難解な学名は“池田流の暗記術”で攻略!
末吉先生いわく、アロマテラピー講座で多くの受講生が苦戦するのが、精油ごとのプロフィール暗記だという。
「例えば、イランイランは『バンレイシ科』で、学名は『Cananga odorata(カナンガ・オドラータ)』です。こういった科目と学名を30種類分、覚えていただくことになります」(末吉先生)
「うわー、大変そう……」と誰もが思うこの場面。しかし、池田さんは待ってましたと言わんばかりだ。
「僕、こういうものは、リズムで覚えるんですよ。元素記号も覚えるリズムがありますよね。『すいへいリーベ、ぼくのふね……♪』って。あれと同じように、『イランイランは白い~お花で、バンレイシ科! カナンガ・オドラータが、学名だ♪』って感じに」(池田さん)
「すごい! ぜひアロマの覚え歌も作ってYouTubeで配信してください!」と末吉先生。
編集スタッフや末吉先生からの大絶賛に、少し照れた池田さんは、小さな声でこう付け加えた。
「リズム自体を忘れてしまったら、何も出てこなくて分からなくなるので要注意(笑)」(池田さん)
オリジナルのアロマスプレー作りに挑戦
講座の締めくくりは、クラフトタイム。池田さんオリジナルの“アロマ王子”スプレーをつくってもらう。
ここで編集スタッフから「アロマ王子」と書かれたハチマキが手渡され、池田さんのスイッチがカチリと入る。
「夏だし、すっきりした柑橘系でいきたいですね。グレープフルーツをベースに、ペパーミントも入れたいな」(池田さん)
目の前に並ぶ精油を1つひとつ手に取り、華麗な表情で香りのハーモニーを確かめる。その姿は、もはやお笑い芸人ではなく、香りを追求する王子そのものだ。
混ぜ合わせる技術まで繊細かつビューティフル!
しかし、理想の香りへの道は平坦ではない。
一度ブレンドしたものの、「うーん、混ぜたらグレープフルーツが負けちゃったな……。もっとパンチが欲しい」と、納得がいくまで試行錯誤を重ねる。
そしてついに……、池田さんオリジナルの「すっきり柑橘ブレンド」が完成!
グレープフルーツの爽やかさに、ペパーミントとユーカリの清涼感が駆け抜ける、夏にぴったりの香りに仕上がった。
「できました! これ、めっちゃいいです! ジメジメした気分が吹き飛びますね♡」(池田さん)
自分で作り上げた香りを手に満面の笑みを浮かべる池田さん。美容への探究心が、ついにアロマの世界でも才能を開花させた!
初回の講座を終え、「もっと精油のいろいろなことを学びたくなりました」と語る池田さんの瞳は、すっかりアロマに心を奪われているようだった。彼の“アロマ王子”としての物語は、まだ始まったばかり。
お話を伺ったのは……

池田 直人さん
1993年生まれ、大阪府出身。2016年に相方のジャンボたかおと共に、お笑いコンビ、レインボーを結成。2023年秋にはコスメブランド「makeumor(メキュモア)」を発売。自身のYouTube「レインボー池田直人の美しチャンネル」では、美容法やメイク術を発信している。インスタグラム:@ikenao0919 X:@ikenao0919 YouTube:レインボー池田直人の美しちゃんねる
アロマテラピー講座の教室は……

QOLスクール&Labo フェールマヴィ
神奈川県横浜市港北区6-1-7 斉藤ビル301
公益法人日本アロマ環境協会(AEAJ)の資格認定校として、「アロマテラピー検定」講座をはじめ、アロマテラピーアドバイザーコースやアロマテラピーインストラクターコースなどの講座を行なっている。
https://fairemavie.com
この記事の連載
◆垣間見えた“アロマ王子”の素質とは?……今回はコチラ
◆アロマ沼にハマった池田氏の日常……coming soon!
◆合否速報! 真の“アロマ王子”になれたのか?……coming soon!
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撮影=宇高 尚弘
文=SUGARBOY