Vol.2 数学検定・算数検定 2016.08.26

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この企画では、読者のみなさまに代わって日本の資格・検定編集部が資格・検定試験の運営団体にインタビューを行い、その魅力をお伝えしていきます!
Vol.2では、「実用数学技能検定(数学検定・算数検定)」を主催する公益財団法人日本数学検定協会を取材しました。

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みなさんは「数学・算数」と聞くと何が浮かびますか?
学生時代は苦手だった...とか、逆に数学は大好きだった!など「数学・算数」に対する想いは様々だと思います。

そんな「数学・算数」ですが、「漢検」「英検」と同様に検定があることをご存じでしょうか。数学検定・算数検定は、毎年のべ30万人以上が受検しており、数学・算数に関する検定のスタンダードとして、小中高生を中心に広く認知されています。また、今年ついに累計志願者数がのべで500万人を超え、学生はもちろん社会人にとっても必須のベーシックスキルとして注目を集めています。

最近では、難関級の最年少合格記録の更新がメディアでも話題になっています。2015年6月には小学2年生の高橋洋翔さん(8)が高校3年程度のレベルの準1級に、2016年4月には中学2年生の菅原響生さん(13)が大学程度の難易度である1級に合格し、それぞれ最年少合格記録を塗り替えたと報道されました。

このように若い世代の活躍が目立ち、盛り上がりをみせている数学検定・算数検定ですが、その魅力をみなさんにもっとよく知ってもらうべく、日本数学検定協会広報宣伝室の向後大輔さんにインタビューを行いました!
Q1 数学って苦手な人が多くて敬遠されがちなイメージですが実際は?
Q2 数学検定、算数検定ってどんな検定ですか?
Q3 どんなきっかけで受検している人が多いのですか?
Q4 はじめて受検する場合、どの級がおススメですか?
Q5 おススメの学習方法を教えてください。
Q6 最後の質問ですが、数学検定・算数検定の普及のためにどんな活動をしているんですか?

Q1 数学って苦手な人が多くて敬遠されがちなイメージですが実際は?

残念ながらやはり、数学・算数は苦手・嫌いだ、という声を多く聞きます。計算が苦手、公式を覚えるのが大変等、ネガティブな印象を持っている人はたくさんいるようです。

ただみなさん気づいていないだけで、実は毎日数学にふれながら生活をしているんですよ。たとえば、毎朝通勤・通学するとき、「今日は雨が降っているからいつもより10分早く家を出よう」とか、毎月の家計のやりくりについて頭を悩ませていますよね。これってみなさん意識されていないかもしれないですが、知らず知らずのうちに計算したりして数学を使っているんです。

また、数学は暗記科目だと思っている人も多いかもしれませんが、暗記していた公式も当然のことではありますが、きちんと計算で導き出せるものなんですよ!
分数同士の割り算って小学生の時に習いましたよね。逆数をかけて計算すると習ったでしょうが、なぜそうするのか知っていますか?誰でも知っている簡単な公式ですが、なぜそうなるのか知らない人が大半なんです。(解説は下記をご覧ください。)
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このようにやみくもに覚えるだけだった公式も、仕組みがわかると楽しくなりますよね。

ただ暗記・計算するのではなく、なぜそうなるのかを考えたり、日々の生活・出来事を数字に置き換えたりと視点をちょっと変えてみるだけで、ぐっと身近に数学・算数を感じることができるんです!

Q2 数学検定、算数検定ってどんな検定ですか?

「実用数学技能検定」(後援=文部科学省)は、数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測る記述式の検定で、当協会が実施している全国レベルの実力・絶対評価システムです。おもに数学領域である1級から5級までを「数学検定」、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼びます。学校教育では、学校・地域ごとの学力を測る基準が異なってしまう、という問題がありますが、数学検定・算数検定を受検することで全国の中での数学力を測ることができます。また1級からかず・かたち検定ゴールドスター・シルバースターまで15段階の級があり、実力に合わせて継続的に学習・受検することができるのも数学検定・算数検定の特長です。

Q3 どんなきっかけで受検している人が多いですか?

やはり、進学のために受検している人が圧倒的に多いですね。実際に、数学検定・算数検定は、現在全国の約700の高等専門学校・高等学校・中学校、約400の大学・短大・専門学校の入試制度で活用されています。
入試以外にも、数学・算数を学習していく上でのモチベーションアップや、力試しに受検する人も多くいます。

もちろん、就職活動においても非常に有効な検定で、SPI試験の対策や、数字に強い人材であることをアピールできる資格として受検する方も多くいますよ。

また、生涯学習の一環として受検される方や、多角的な視点を養いビジネスで生かすために数学検定を受検される方もいらっしゃいます。

Q4 はじめて受検する場合、どの級がおススメですか?

数学検定・算数検定の公式サイトで、各級のサンプル問題をご紹介しているので、それを 解いてみて自分にあった級を受検してみるのがおススメです。
検定過去問題: https://www.su-gaku.net/suken/support/past/questions.php
また、各級の目安となる学年も公開しているので、そちらも参考にしてみてください。
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ちなみに、数学検定(1〜5級)は1次と2次があり、1次では計算技能(計算問題中心)、2次では数理技能(文章問題中心)を測ります。初めて受検する際は1次2次の両方を受検してください。

Q5 おススメの学習方法を教えてください。

検定公式の『要点整理』テキストで各単元のポイントを抑えて苦手分野を効率よく学習して、『過去問題集』で傾向を見極めて演習し、準備するのがおススメです。学校でしっかり数学を学習していたり、比較的数学が得意な人は『過去問題集』での演習だけでも充分に学習できるでしょう。

Q6 最後の質問ですが、数学検定・算数検定の普及のためにどんな活動をしているんですか?

当協会では、もっともっとたくさんの方が数学・算数に触れて、楽しんで取り組んでいただけるよう様々な活動を行っています。

幼児・小学生向けには、楽しみながら算数を学ぶことができる知育用のおもちゃを監修したり、座学だけではなく体を使って算数を体感しながら楽しく学ぶことができる算数学習サポート・プログラムを実施したりしています。

中高生向けには、全国の中学・高校・高専生が、団体で数学の力を競う「数学甲子園(全国数学選手権大会)」を2008年から毎年開催しています。
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⇒写真(2015年度優勝した神戸女学院高等学部「Primeチーム」)

数学甲子園では、問題を解く力だけではなく「問題解決力」や「チームワーク力」「創造力」「プレゼンテーション力」など幅広い力を駆使して難問に挑みます。

もちろん、一般の方にも数学・算数を楽しんでいただける取り組みを行っており、2015年、2016年と2年続けて、江戸時代の文化の1つであった「算額」を奈良県の東大寺に奉納しています。「算額」とは神社や寺院に奉納されていた数学の問題や解法を記した絵馬のことです。(くわしくは公式サイトをご覧ください。)今回奉納した問題は、答えが正しいかではなく、どう考えたのかが重要である数学の醍醐味が詰まった問題です。みなさんも時間があったらぜひ考えてみてくださいね。
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いかがでしたでしょうか。

数学・算数が得意な人もそうでない人も、その魅力を感じていただけたのではないでしょうか。苦手なままにしていたり、遠ざかってしまっていてはもったいないですよね。

数学・算数に取り組む上で大事なのは、公式を「暗記する」ことではなく、なぜそうなるのか「考え、気づく」ことなのです。

みなさんも数学検定・算数検定を受検してみてはいかがでしょうか。
物事を考える視点が増えて、日々の生活がもっと楽しくなるはずですよ!