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“好き”の先にある、新しい絆。「知識があれば、もっと愛せる」TAGRIGHT・前田大輔が学ぶ"犬の気持ち"

インタビュー #気になるあの人を深堀り

“好き”の先にある、新しい絆。「知識があれば、もっと愛せる」TAGRIGHT・前田大輔が学ぶ"犬の気持ち"

7人組ボーイズグループ・TAGRIGHTの前田 大輔さん。前回の記事では、「ゼロからグループを立ち上げる」という異例の挑戦と、行動し続けることの大切さを語ってくれた。

そんな前回のインタビューから一転、今記事では前田さんのパーソナルな一面にフォーカス! 

実は小学生の頃、動物園の飼育員になることが夢だったという程、大の動物好きな前田さん。今回は、デンマーク発の国際資格「RPTM認定トレーナー」資格を持つドッグトレーナーのもとを訪れ、犬の気持ちを読み解くことに挑戦する。

犬との絆を深める、プロのメソッドを体験

この日訪れたのは、神楽坂にあるペットと飼い主のためのライフスタイル複合施設「ピーナッツクラブ」。犬の保育園やトリミングサロン、ペットと一緒に過ごせるカフェやワインバーまで備えた会員制の施設で、ペットに関する"衣・食・住・学"がコンセプト。

保護犬&猫のボランティアやNPO活動の支援もしており、“動物と一緒に幸せになれる”ための学びの場として、飼い主が正しい知識を身につけられる環境がととのっている。

前田さんを迎えてくれたのは、デンマーク発「RPTM認定トレーナー」の資格をもつ、ドッグトレーナー。

「RPTM(Reese Preventive Training Method)」とは、デンマークのトップトレーナー、ヴィベケ・S・リーセが提唱するドッグトレーニングメソッドだ。

その最大の特徴は、動物行動分析学などの科学的根拠に基づいたアプローチにある。「犬を理解し、愛情と尊敬をもって接することで関係性を築く」ことを基本理念に掲げ、犬のボディランゲージを深く読み解いていく。

日本でも、リーセ氏の著書『犬はしぐさで会話する』は多くの愛犬家に親しまれており、言葉をもたない彼らと「しぐさで対話する」ことで信頼を深めていく考え方は、世界中で支持されている。

トレーナーの愛犬・バニーちゃんと対面した前田さんは、自然と姿勢を低くして近づいていく。

バニーちゃんの顎の下を優しく撫でながら、「バニーちゃん、よろしくね」と、ゆっくりと声をかけた。

「少し人見知りのバニーなのに、前田さんのことを受け入れてますね。犬か好きな人だと、分かったのでしょう」と、トレーナーも関心する。

前田さんが“犬好き”になったのは、実家で物心ついたころから一緒に暮らしていた愛犬・ピースがきっかけ。思い出についても聞かせてくれた。

「ミニチュアダックスフンドで、0歳から小学6年生まで一緒に過ごしていました。弟みたいな存在でしたね」(前田さん。以下同)。

小学3年生までは、地元・富山にある動物園「富山市ファミリーパーク」に通い、飼育員になることが夢だったという。モルモットとの触れ合いコーナーが大好きだった前田さんは、今でも「気付けばTikTokで動物の動画に癒やされている」という程の動物好きだ。

「また犬を飼いたいと、ずっと思っています。いつかボーダーコリーと暮らすのが夢なんです」。

動物への愛情は、幼い頃からずっと変わらない。

プロに学んだ、絆を深めるヒントとは?

「RPTM」の基本理念は、「LOOK at your dog(とにかく犬をよく見なさい)」の一言に集約される。

犬はさまざまなサインを出しており、それを読み取ることが信頼関係の第一歩だと、トレーナーが教えてくれた。資格を学ぶ場でも繰り返し教わるそうだ。

トレーナーからのレクチャーが始まると、前田さんの表情も一変。

まずは、触れ方の基本を教わった。胸のあたりをゆっくり撫でるのはOK。一方で、「顔をわしゃわしゃ触る」行為は、NGだという。

トレーナーが実際に触れながら教えてくれた。

トレーナーによると、NGな理由は、顔周りへの刺激によって、興奮が収まらなくなってしまうからとのこと。「RPTM」の理論では、こうした過度な興奮はストレスホルモンの分泌に繋がり、気付かないうちに犬の心身へ大きな負担をかけてしまうとされている。「なんとなくやっていた接し方」の1つひとつに、科学的な裏付けがある。

前田さんはバニーちゃんに触れながら、その違いを体感。「やってはいけない触り方」をした瞬間、バニーちゃんがわずかに表情を変えた。

「あ、嫌がってる。ごめんね」。小さな変化を見逃さず、申し訳なさそうな表情になる前田さん。

改めて教わることで、「自己流」と「プロの目」の違いを実感した様子だった。

「もともと、『下から目線を合わせる』ことは、なんとなく意識していました。でも今日、理由を知ることができて良かったです。トレーナーの先生は、犬の目線や身体の動き1つひとつを見て、『今、ここを触ってほしいと思っているんだな』と判断している。感覚ではなく、すべてに根拠があるんだな、とよく分かりました。

僕はこれまで、ただ『可愛い!』という気持ちだけで接していたのかも。正しい知識があると、もっと深くお互いを理解できる気がします」。

おやつの与え方にも、プロならではの意外なコツがあった。

「おやつは質より量。小さくても回数が多い方が犬はうれしいんです」と、トレーナーの先生。

バニーちゃんにおやつをあげる前田さん。すっかり打ち解けた様子。

前田さんがおやつを小さくちぎりながら1つずつバニーちゃんに差し出すと、バニーちゃんはうれしそうに駆け寄ってきた。

触れ合えるのがうれしくてたまらない前田さん。

「こんなにあげちゃって大丈夫ですか?」と心配する前田さんに、トレーナーは頷く。バニーちゃんはすっかりリラックスした様子で、前田さんの腕の中に収まっていた。

「言葉も意外と通じてるんですよ。人間でいうと5歳児くらいの知能を持っていて、怒ってるのか笑ってるのか、泣いてるのかは理解できているんです」とトレーナー。

そんなエピソードを聞きながら、前田さんは「知らなかった。なるほど……」と、深くうなずいていた。かつて共に過ごした愛犬・ピースとの日々に思いを馳せていたのかもしれない。

「可愛い」と愛でるだけでなく、相手を「知る」ことで確かな信頼関係が生まれていく。「RPTM」の教えは、前田さんに動物と向き合うための新しい視点を与えてくれたようだ。

TAGRIGHTメンバーを犬に例えると?

ひとしきりバニーちゃんとの触れ合いを満喫し、「相手をよく観察して理解すること」の大切さを肌で感じた前田さん。その気付きは、彼が日々向き合っているグループでの活動にも通じるところがあるようだ。

前田さんが所属するTAGRIGHTは、2026年1月にプレデビューを果たした7人組ボーイズグループ。前回の記事でも触れた通り、前田さんと西山 智樹さんが自らメンバーを集め、ゼロから立ち上げたグループだ。

今日学んだ犬との向き合い方は、グループでのコミュニケーションにも通じるものがあるのだろうか。

「コミュニケーションって言葉だけではないですよね。仕草や表情で相手の気持ちを推しはかることの大切さは、メンバーやファンの皆さんと向き合うときと似ているかもしれません」。

メンバーの話をする前田さんの表情は終始うれしそう。

グループへの愛情が垣間見えたところで、せっかくなので、個性豊かなメンバーを“犬”に例えてもらった。まずは、前田さん自身について。

「僕は大型犬や、レトリバー系ってよく言われます。包容力があると感じてもらえることが多いみたいで。少し照れますけど(笑)」。

最年少のジェイさんについては、すぐに思いついた様子。

「ドーベルマンかなあ。意志が強くて男らしい。アメリカ育ちだし、自由な感じですね」。

シオンさんについては少し考えて、「ボルゾイ。上品で美しくて、立ち振る舞いが優雅なので」。ちなみに、シオンさんの趣味は「一日中犬と遊ぶこと」。TAGRIGHTには、犬好きが多いようだ。続くカイリさんは「柴犬。コンパクトだけど芯が強い」。

そして、西山さんについては、しばらく迷ってから「可愛らしいけど、すごくしっかりしているし、頭のいい犬。プードルもいいけど……パピヨン! 賢くて好奇心旺盛なところがぴったり」。

それぞれの個性が伝わる、愛情のこもった例えだ。

「他の2人はなんだろう……。難しいな、宿題にします!」と笑った。

バニーちゃんとの時間を振り返りながら、前田さんが“学ぶこと”について、こんな言葉を口にした。

「好きだからこそ、もっと知りたいと思う。今日トレーナーの先生に教わって、知識を得ることで、関係がもっと深くなるんだなと実感しました。資格取得や目標に向かって励む勉強も、好きなことや大切な誰かのために学んでいるなら、きっとその先に繋がっていくと思います」。


「好き」を知識に変えることで、大切なものとの絆はもっと豊かになる。“学ぶ”ことの価値を、前田さんは犬との触れ合いを通じてみせてくれた。

次回は、前田さんの「折れない心」に迫る。落ち込んだときの切り替え方や、前を向き続けるために大切にしていることとは? 夢を追う人の背中を押す、学びのヒントをお届けする。

お話を伺ったのは……

前田 大輔さん
2000年8月30日生まれ、富山県出身。身長180cm、血液型AB型。7人組ボーイズグループ・TAGRIGHTメンバー。高校卒業後、韓国の芸能事務所で練習生として約2年間活動。帰国後、2023年に『MISSION×2』、2024年に『timelesz project -AUDITION-』に参加し、人気を集める。2025年6月に西山智樹とともにホリプロ所属を発表。新グループ結成プロジェクト「TAG SEARCH」を経て、2026年1月にTAGRIGHTとして「FOREVER BLUE」でプレデビュー。
Instagram:@daisuke_maeda830

撮影時衣装
すべてスタイリスト私物

撮影=宇高 尚弘
文=かたおか 由衣
スタイリング=内薗 悠
ヘアメイク=中山 伸二
撮影協力=ピーナッツクラブ

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