フランス語の検定・試験まとめ!目的とレベルを比較してご紹介【仏検/DELF・DALF/TEF/TCF】
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3. フランス語能力認定試験(TEF) ~フランス語の能力レベルを測定し証明~
概要
TEFはフランスの大学への編入試験や、外務省が実施する国際機関派遣制度※のフランス語力の指標として採用されています。
※国際機関に勤務を希望する若年人材を、外務省の経費負担により2年間国際機関に派遣し、勤務経験を積む機会を提供する制度
また、カナダへの移民申請にはフランス語能力の証明として「TEF Canada(カナダへの移民申請用)」のスコアを提出することが求められます。
試験方式
TEFの必須試験は読解テスト、リスニングテスト、文構成・語句テストの3分野で合計900点満点です。そのほかに任意で受験できるオプション試験があり、筆記テスト(作文)と口頭テスト(面接)で表現力を測ることができます。
全体を通して高度な文法知識が求められる問題や難解な文章を読解する問題は少なく、比較的日常生活で触れる機会の多い内容が中心で、出題量が多いことが特徴です。
どんな人におススメ?
フランスへの留学を考えている方や海外で働きたい方におススメです!ただし、試験結果には2年間という有効期限があります。
4. フランス語能力テスト(TCF) ~総合的なフランス語の能力レベルを測定~
概要
フランス語能力テスト(TCF)は先述のDELF・DALFと同様にフランス国民教育省が認定する試験で、16歳以上を対象としています。DELF・DALFの受験に際し、どのレベルを受験するべきかの判断基準にもなります。
試験方式
必須試験は読解、聞き取り、語彙・文法の3分野で構成され、699点満点です。
任意で受験できるオプション試験があり、筆記テスト(作文)と口頭テスト(面接)で表現力を測ることができます。
紙で行われる「TCF TP」とパソコン上で受験する「TCF SO」が用意されており、「TCF SO」は試験後すぐに結果がわかるというメリットがあります。
どんな人におススメ?
フランスへの留学を考えている方や海外で働きたい方におススメです!ただし試験結果には2年間という有効期限があります。
POINT:TEFとTCFの違いは?
TEFとTCFは英語試験のTOEICのようにスコアで実力を判定する試験という点で共通しています。
両試験の違いとしては、必須試験の問題数がTEFは150問、TCFは76問とTEFの方が多く、その分試験時間も長くなります(全体でTEFは2時間30分、TCFは1時間25分)。
そして試験の実施頻度が例年TEFは年3回程度、TCFは年5回程度とTCFの方が多いため、総じてTCFの方が受験しやすい試験であるといえます。
ただし、それぞれ出題形式が異なっていたり、スコアが求められる場面も異なるため、問題内容を確認してから用途に合わせて受験しましょう。
4つの試験を一気に比較!
合否があり無期限有効で能力の証明となるものがDELF・DALF、点数によって実力を測ることができ、2年間の有効期限があるものがTEF、TCFです。
難易度
▼仏検、DELF・DALF、TEF、TCFのレベル対応表(画像をクリックで拡大)
いかがでしたか?
お店やお菓子の名前にフランス語が使われているのを見ることも多いと思います。
たとえば「ミルフィーユ」や「エクレア」、「カフェオレ」など身近なところにフランス語由来の言葉はたくさんあります。フランス語を学習することで何気ない日常の中での発見が増えるかもしれません。
これを機にフランス語に挑戦してみて、コロナ禍が落ち着いたらフランスへ観光に行くのもいいですね!