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フランス語の検定・試験まとめ!目的とレベルを比較してご紹介【仏検/DELF・DALF/TEF/TCF】

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フランス語の検定・試験まとめ!目的とレベルを比較してご紹介【仏検/DELF・DALF/TEF/TCF】
2024年の五輪がフランス・パリで開かれることもあり、フランス語に興味を持った方は多いのではないでしょうか。

フランス語はフランス以外にスイス、ベルギー、カナダなど29カ国(2021年現在)で公用語となっており、これは英語に次ぐ世界で2番目に多い数です。

また、国際連合をはじめとする多くの国際機関でも公用語に指定されていて、実は五輪関連で使用される第一公用語はフランス語なんです!「近代五輪の父」と呼ばれるクーベルタンがフランス出身であることに由来していて、世界的な公用語である英語よりも優先して使われています。

そこで、今回はフランス語の検定試験をご紹介します!
検定試験によってレベルや試験方式、さらには主に活かせる場面が異なるので、あなたの目的に合わせた試験を探してみてください。
※新型コロナウイルスの影響で例年通り実施されていない可能性があります

1. 実用フランス語技能検定試験(仏検) ~日本人向けの王道フランス語検定試験~

概要

2021年で40周年を迎えた実用フランス語技能検定試験(仏検)。日本独自のフランス語検定としては唯一、文部科学省・在日フランス大使館文化部の後援を受けています。

大学の単位取得や交換留学に有利であったり、仏検1級合格者は日本政府観光局が実施する国家資格「通訳案内士」の外国語筆記試験(フランス語)が免除されるなどのメリットがあります。

試験方式

試験級は1級~5級までの7段階に分かれています。

4級・5級の解答は全てマークシート式で「読む」「聞く」の分野のみ、3級からは一部記述式で「書く」の分野も出題されます。より上位級ではマークシート式・記述式の筆記試験と面接試験で「読む」「聞く」「書く」「話す」の4分野の能力が問われます。

▼試験級別の試験方式対応表

どんな人におススメ?

仏検はフランス語初心者におススメです!

特に4級・5級は後述する他のフランス語の試験の下位級と比べても難易度が低いため、観光レベルのフランス語を目指すのであれば仏検の4級・5級で十分かもしれません。

一方、上位級を持っていれば日本においてフランス語能力の証明となり、就職やキャリアアップなどで有利に働く場合があります。

日本の協会が主催する検定であるため公式問題集などを手に入れやすい一方、海外ではあまり知られていないという点で注意が必要です。


2. DELF・DALF ~フランス国民教育省が認定した唯一の公式フランス語検定試験~

概要

デルフ・フランス語学力資格試験(DELF)とダルフ・フランス語上級学力資格試験(DALF)はフランス国民教育省※が認定した公式フランス語資格(ディプロム)です。
※フランスにおける教育行政を担当する省庁

DELF(A1、A2、B1、B2)・DALF(C1、C2)の6つのレベルごとに試験が用意されていて、DELFよりも難易度の高い上級試験がDALFとなります。試験に合格し資格を取得すれば、有効期限はありません。

DELFには上記の一般向け試験のほか、小学生用の「DELF Prim」や児童・青少年を対象としたテーマが出題される「DELF Junior」などが用意されています。

フランスやフランス語圏及びヨーロッパの高等教育機関でも広く認可されており、DELF B2またはDALFを取得すると、フランスの大学に登録するための語学試験が免除されます。

試験方法

6つのレベルの試験はそれぞれ5割以上の得点で合格となる記述式試験です。読解・聴解・文書作成・口頭表現の4分野の試験が実施されます。

どんな人におススメ?

DELFとDALFはフランス語圏での能力証明に力を発揮します。そのため、留学を考えている方や海外で働きたい方におススメです!



POINT:仏検とDELF・DALFの違いは?

級やレベルごとの試験が用意されている点で共通する仏検とDELF・DALF。2つの違いは、まず仏検は概ね日本国内でのみ通用する資格、DELF・DALFは世界で通用する資格である点です。

そして、仏検とDELF・DALFではDELF・DALFの方が難しいとされています。それぞれの最高レベルである仏検1級とDALF C2ではDALF C2の方が難易度が高く、同等とされている仏検準1級とDELF B2を比べても、リスニングのスピードや口頭表現(面接)の長さからDELFの方が難しく感じたという方もいるようです。



3. フランス語能力認定試験(TEF) ~フランス語の能力レベルを測定し証明~

概要

世界90カ国で実施されているフランス語能力認定試験(TEF)はパリ商工会議所が実施する世界共通のフランス語能力試験です。

TEFはフランスの大学への編入試験や、外務省が実施する国際機関派遣制度※のフランス語力の指標として採用されています。
※国際機関に勤務を希望する若年人材を、外務省の経費負担により2年間国際機関に派遣し、勤務経験を積む機会を提供する制度

また、カナダへの移民申請にはフランス語能力の証明として「TEF Canada(カナダへの移民申請用)」のスコアを提出することが求められます。

試験方式

合否ではなく点数で結果が出るマークシート式の試験で、点数により6つの段階で判定されます。

TEFの必須試験は読解テスト、リスニングテスト、文構成・語句テストの3分野で合計900点満点です。そのほかに任意で受験できるオプション試験があり、筆記テスト(作文)と口頭テスト(面接)で表現力を測ることができます。

全体を通して高度な文法知識が求められる問題や難解な文章を読解する問題は少なく、比較的日常生活で触れる機会の多い内容が中心で、出題量が多いことが特徴です。

どんな人におススメ?

フランスへの留学を考えている方や海外で働きたい方におススメです!ただし、試験結果には2年間という有効期限があります。



4. フランス語能力テスト(TCF) ~総合的なフランス語の能力レベルを測定~

概要

フランス語能力テスト(TCF)は先述のDELF・DALFと同様にフランス国民教育省が認定する試験で、16歳以上を対象としています。DELF・DALFの受験に際し、どのレベルを受験するべきかの判断基準にもなります。

試験方式

合否ではなく点数で結果が出るマークシート式の試験で、点数により6つの段階で判定されます。

必須試験は読解、聞き取り、語彙・文法の3分野で構成され、699点満点です。

任意で受験できるオプション試験があり、筆記テスト(作文)と口頭テスト(面接)で表現力を測ることができます。

紙で行われる「TCF TP」とパソコン上で受験する「TCF SO」が用意されており、「TCF SO」は試験後すぐに結果がわかるというメリットがあります。

どんな人におススメ?

フランスへの留学を考えている方や海外で働きたい方におススメです!ただし試験結果には2年間という有効期限があります。



POINT:TEFとTCFの違いは?

TEFとTCFは英語試験のTOEICのようにスコアで実力を判定する試験という点で共通しています。
両試験の違いとしては、必須試験の問題数がTEFは150問、TCFは76問とTEFの方が多く、その分試験時間も長くなります(全体でTEFは2時間30分、TCFは1時間25分)。

そして試験の実施頻度が例年TEFは年3回程度、TCFは年5回程度とTCFの方が多いため、総じてTCFの方が受験しやすい試験であるといえます。

ただし、それぞれ出題形式が異なっていたり、スコアが求められる場面も異なるため、問題内容を確認してから用途に合わせて受験しましょう。



4つの試験を一気に比較!

DELF・DALFとTEF、TCFは海外でも通用するという点では同様ですが、試験方式や証明の有効期間などが異なります。

合否があり無期限有効で能力の証明となるものがDELF・DALF、点数によって実力を測ることができ、2年間の有効期限があるものがTEF、TCFです。

難易度

▼仏検、DELF・DALF、TEF、TCFのレベル対応表(画像をクリックで拡大)

※参考:アンスティチュ・フランセ九州
    日本フランス語試験管理センター
    日仏文化協会
※比較はあくまでも目安です。試験回や出題内容により異なる場合があります。

いかがでしたか?

お店やお菓子の名前にフランス語が使われているのを見ることも多いと思います。

たとえば「ミルフィーユ」や「エクレア」、「カフェオレ」など身近なところにフランス語由来の言葉はたくさんあります。フランス語を学習することで何気ない日常の中での発見が増えるかもしれません。

これを機にフランス語に挑戦してみて、コロナ禍が落ち着いたらフランスへ観光に行くのもいいですね!

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