相続検定・年金検定とは?例題や勉強方法をチェック!
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相続検定・年金検定の勉強方法について
司会:お二人はどのようなスケジュールで勉強に取り組みましたか?
藤島さん(相続検定):受験2カ月前から勉強を始めました。最初の1カ月間は、相続検定の講座を休日に受講し、残りの1カ月は講座の内容を毎日2時間ほど復習しました。
伊藤さん(年金検定):私は週に一度、平日の仕事帰りに1カ月間年金検定講座に通いました。働きながら学校に通うことは大変でしたが、自身でテキストを読むだけでは理解できない部分も多くあったので、授業での知識の習得がとても大切でした。
川島氏(年金検定):働きながら勉強をするのは大変ですが、短い時間でもそれを積み重ねて継続して取り組むことで知識は身に付いていくと思います。
司会:勉強を進める中で苦労したことはありましたか?
藤島さん(相続検定):事業承継など、相続に関連する単語には日常生活で聞き慣れないものが多く、理解するのが少し大変でした。しかし、分からない単語はテキストでまず概要を掴んでからインターネットでの検索を併用するようにしたところ、より理解ができ、単語への苦手意識がなくなりました。
伊藤さん(年金検定):年金検定の独特な文章の問題が難しかったです。法律の条文に似た表現が使われていたため、問題文の意味を理解するのに時間がかかってしまいました…。
司会:そうなのですね。相続検定も独特な文章だったと思いますが、藤島さんは抵抗などありませんでしたか?
藤島さん(相続検定):以前、民法が試験範囲に入っている宅地建物取引士(宅建士)を受験した経験があり、そちらの問題文も同じように法律の条文に似ていたため、今回は抵抗がありませんでした!
月井氏(相続検定):みなさんが感じた通り、問題文は条文に似せて作られています。実際に学習したことを活かそうとするならば、法律を読み解いたり、噛み砕いたりすることは避けて通れません。相続検定も年金検定も問題文に慣れることで、法律の条文のような難しい文章への苦手意識を無くしてほしいという思いで作られています。藤島さんの受験した宅建士も、問題文で法律の条文に似た表現が使われているのでWライセンスとして相性が良いでしょう。
川島氏(年金検定):年金検定は年金を業務内で取り扱うファイナンシャル・プランナーや社労士などの方が取得することで、年金に詳しくなり相談者からの信頼がより得やすくなるため、Wライセンスとして相性が良いといえます。
その他に相性が良いのはやはり相続検定ですね。この2つの検定は超高齢社会に生きる全ての人が将来のライフプランを考える際に活用できるので、誰が取得しても損は無いはずです。
司会:相続検定と年金検定はお互い相性が良いのですね!主催者としては相性が良い資格は他にありますか?
松田理事:当協会の資格の1つである企業経営アドバイザーでしょうか。主に融資を通じて企業を支援する銀行員の方や自社商材で企業の課題解決に貢献したい営業の方、経営者の方などに向けた資格で、財務や法務、マーケティング、生産管理などの経営に役立つ知識を学ぶことができます。
企業経営の知識と相続や年金の知識は一見関係ないように見えますが、経営者もビジネス上の立場以外に、夫、親という立場も持っており、退職後の生活や資産承継といった面で年金、相続の話は関心が高いと言えるでしょう。意外な組み合わせかもしれませんが、経営者の良き相談者になりたいという人にとって企業経営アドバイザーとのWライセンスはおススメです。
相談検定・年金検定のお役立ちポイントについて
司会:お二人は検定を受験して、役に立ったと感じたことはありましたか?
伊藤さん(年金検定):企業年金について社員に伝える際に、詳細に説明ができるようになったと感じています。特に、企業年金を受給し始めるリタイア後の生活には公的年金も密接に絡んでくるので、社員から質問を受けることも多かったのですが、きちんと答えられるようになりました!
藤島さん(相続検定):私は社長秘書の仕事をしているのですが、仕事柄、自分より年齢が上の社長や役員の方とお話しする機会が多くあります。その際に遺産相続について話題になることもあり、勉強した知識で会話に参加しやすくなるなど、仕事がより円滑に進むようになりました。
司会:お二人とも学んだことが役に立っているのですね!
最後にメッセージを一言
司会:では最後に、これから受験を考えている方に向けてメッセージをお願いいたします。
伊藤さん(年金検定):年金について「自分がどれくらいもらえるのか」「仕事はいつまで続けた方が良いか」などが分かれば、リタイア後のプランを立てることができますよね。リタイア後の生活を具体的に想像することで、働き方や生き方が変わるきっかけになることもあるので、仕事に活用するためだけではなくご自身のためにぜひ受験してほしいです。
藤島さん(相続検定):このところ「老後資金2,000万円問題」などもあり、老後の貯蓄について関心を持つ人が増えてきました。しかし、相続制度について理解していないと、遺産を受け取るときに支払う税金の計算もできませんよね。大切な誰かに遺(のこ)すのが「相続」ですから、この検定を通して遺す側も遺される側もきちんとした知識を身に付けて欲しいと思います。
川島氏(年金検定):公的年金制度は国民全てが加入している生命保険のようなものです。みなさんは生命保険会社が取り扱う医療保険などに加入する際は、きちんと調べてから契約しますよね?しかし、公的年金制度は全員が必ず加入するものだからか、よく調べずに保険料を支払っている方も多くいます。
その結果、例えば、公的年金の加入者が死亡した際に条件を満たしていれば一定の遺族が受け取ることができる遺族厚生年金制度などの存在を知らなかったり、申請方法が分からなかったりと活用できていない方もいるのが現状です。
勉強をした方には、ご自身での活用はもちろん、身近な方のアドバイザーとして活躍していただきたいと期待しています。
月井氏(相続検定):相続に関する内容はさまざまな試験で取り扱われていますが、この相続検定は少し珍しい問題構成で、問題の多くが具体的な事例で出題されます。そのため、相続に興味がある方にとっては学びやすく実際に活用しやすい試験になっているでしょう。この検定を学べば、身の回りで相続の問題が起きてもサポートができるはずです。ぜひ合格を目指して頑張ってください。
松田理事:相続・年金の共通点は、全ての人に関係があるにも関わらず、詳細を知らない方が多いということです。身の回りで相談ができる公平なアドバイザーを育てていきたいという思いで、私たちはこの2つの検定を作りました。自分や身近な人の将来のためにこの2つの検定を受験し、改めてライフプランについて考えていただきたいです。
いかがでしたか。
相続や年金の制度は複雑ですが、きちんと学ぶことができれば自分や家族の今後のライフプランを考える上で大きなプラスとなるでしょう。「何から勉強したらいいの?」と悩んでいる方も、この「相続検定」「年金検定」なら法律や実際の事例をもとにしたカリキュラムで相続・年金について体系的に学ぶことができます。
人生100年時代に突入しました。相続検定・年金検定の勉強を通して、大切な人に遺す「お金」や今後のライフプランに必要な「お金」をご自身の力で考えてみてはいかがでしょうか。