Vol.39 こころ検定 2020.09.28

インタビュー
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★この企画では、読者のみなさんに代わって日本の資格・検定編集部が資格・検定試験の運営団体にインタビューを行い、その魅力をお伝えしていきます!
Vol.39では、「こころ検定」を運営しているメンタルケア学術学会を取材しました。 
「会社や学校に行くと思うと胃が痛い…」という経験はありませんか?

これはこころがストレスに耐えられなくなっているサインかもしれません。

平成29年度には419万人(厚生労働省調査※)が精神的な疾患により医療機関にかかっているという調査結果もあり、その数は年々増加の一途をたどっています。
※精神疾患を有する総患者数の推移
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/data.html


生涯を通して5人に1人がこころの病気を患うともいわれる現在、こころの健康は当たり前のものではなく、誰もが心のケアの必要性を感じているのではないでしょうか。

そこで今回は年代や立場を問わず、すべての方のこころのケアに活用できるこころ検定を徹底解説!

こころ検定の特徴やこころ検定を活かせる場面と併せて、現代社会におけるこころとストレスの関係などをメンタルケア学術学会に伺いました。

Q1 こころ検定とはどのような検定ですか?

こころ検定とは、私たちの「こころ」が、日常生活や社会においてどのように作用し、どのような影響を与えているのかを科学や心理学の視点から理解する「こころ教育」のための検定です。

ここで言う「こころ」とは、感情、意志、知識、認知、記憶を含む人の内面を指しており、こころを科学的・心理学的に理解することでストレスケアや物事へのやる気アップ、コミュニケーションの円滑化などが見込まれます。

私たちメンタルケア学術学会では「『こころ教育』をより広めたい」、「こころを体系的に学ぶことで毎日をより豊かに過ごす人を増やしたい」という思いでこころ検定を設立・主催し、文部科学省からも後援を受けています。

試験は1級~4級の4つの級に分かれており、3・4級の内容は日常で活かすことができる基礎心理学が中心です。

中でも4級では「"からだ"と"こころ"の関係」、「"気持ち"と"やる気"」など中高生から年配の方まで老若男女問わずすべての方にとって身近な内容が問われるため、初めて心理学やこころの分野に触れる方ならば4級から学び始めるのが良いでしょう。

1・2級は心理学をより深く学びたいと考える方向けの内容で、合格後は申請基準を満たせば、それぞれ「メンタルケア心理士」、「メンタルケア心理専門士」のカウンセラー資格を申請することができます。
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▲こころ検定はこころを学ぶ目的によって4つの級に分かれています。
受検者全体の傾向としては、医療・福祉関係、サービス業、教育関係の方の割合が多くなっていますが、徐々に主婦・主夫の方やビジネスパーソン、学生の方の受検も増えています。

Q2 ストレスとこころの関係を教えてください。

ストレスを受けると自律神経のバランスが崩れ、心身に不調が現れます。

毎日の仕事や家事・育児、人間関係、または昨今の新型コロナウイルス感染拡大による活動自粛などによってイライラしたり、落ち込んだりとマイナスの心理状態に陥ったことのある方も多いのではないでしょうか。

人間の脳は、ストレッサー(ストレスの原因)にさらされると、それが自分にとって負担なのかどうか評価・判断します。そしてストレッサーを負担と判断した場合に、負担を少しでも軽減しようと対処します。

対処により負担が軽減されれば、ストレッサーに対して達成感や安堵感などのストレス反応で適応できている状態になりますが、負担が軽減されないとイライラや憂うつ感などのストレス反応が現れ、ストレッサーに適応できない状態が続きます。

ストレスに適応できずにより状態が悪化すると、自律神経の働きに異常が現れ、さまざまな身体症状が現れるようになります。「胃が痛い」「気持ち悪い」などの症状が現れている場合は、ストレッサーに適応できていない状態というわけです。  
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▲ストレスを感じる仕組み

Q3 ストレスの絶えない現代社会でこころを学ぶ意義とは何でしょうか?

こころを学ぶことで、自分や周囲の人のこころの状態を客観的に見て、どのように対処すればストレッサーによる負担を軽減できるのかを考えることができるでしょう。

ますます激しくなる競争社会、管理社会の中では、どのような方でもストレスを抱える状況に置かれていると言って過言ではありません。実際に、ストレスが原因で「心の病」にかかる方は年々増化しています。

特に現在、世界的に新型コロナウイルス感染症が流行したことで、さまざまな活動が制限されており、感染対策と併せてこころの健康を守ることも重要な課題です。

このような状況は多くの方にとって初めての経験であり、大きなストレス要因となり得ます。そのような中でも、こころの知識があれば自分や周囲の人のこころの状態を論理的・客観的にとらえ、適切に対処することができ、健康的なライフスタイルの維持につながるのです。
主催者のメンタルケア学術学会とは?
こころ検定を主催するメンタルケア学術学会は、2006年5月にNPO法人医療福祉情報実務能力協会の内部組織として設立され、国の代表機関「日本学術会議※」の協力学術研究団体としても指定を受けています。
※日本学術会議とは、人文・社会科学、生命科学、理学・工学など、すべての学問領域に関わる約87万人の科学者を代表して政府への提言や国際的な活動を行う機関。

国の代表機関から協力団体の指定を受けたメンタルケア学術学会だからこそ、こころ検定を主催することで、大学や大学院でのみ学ぶことができた正しい心理学の知識を現代の一般教養として広められるのではないかと考えています。 
こころ検定はどんなふうに活かせる?おススメの学習方法も!(次ページへ)
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