カラーコーディネーター検定試験はどんな人におススメ?色の力をビジネスや生活に活かす方法を専門家にインタビュー!
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カラーコーディネーター検定試験®とは?
カラーコーディネーター検定試験とは、色の性質・特性など、色についての知識を体系的に学べる検定です。
色の知識というとクリエイティブやデザイン、美容関連職の方向けと思われがちですが、実は用途が幅広く、日常生活はもちろん小売業の接客やビジネスでの資料作成、商品企画などに活かせる知識はあらゆる方にとって身に付けて損が無い内容と言えるでしょう。
お話を聞いた方のプロフィール
都外川 八恵さん
COCOLOR(ココカラー)代表
色の専門知識を活かした企画・広報からスタートし、色彩業界でのキャリアは24年。色専門のデザイン会社(DICカラーデザイン株式会社)出身。著書12冊。現在は、色やスタイリングにまつわるコンサルティングや執筆活動のほか、企業・大学での講師、メディア出演などでも活躍。
Q. 現在のお仕事について教えてください。
主にカラー&スタイリングサロン「COCOLOR(ココカラー)」の代表として、似合う色(パーソナルカラー)・質感(パーソナルテクスチャー®)・柄(パーソナルパターン®)・形(パーソナルライン&シルエット®)の診断や、内面の個性を活かしてパフォーマンスを上げる「バースカラー」の診断など、法人・個人問わず色とスタイリングに関するコンサルテーションを行っています。
そもそも色は光と物が関係し合う物理的な要因と、眼と脳を介した心理的な要因が合わさって初めて認識される現象です。
▼色が見えるまでの流れ
出典:カラーコーディネーター検定試験 スタンダードクラス公式テキストより
「色が見える」状態とは、光が物を透過したり、物の表面で反射した状態で眼に入り、脳に信号が送られることで成立します。光は電磁波の一種であり、この電磁波の波長によって眼に入ったときに見える色が異なります。
▼波長と色の対応
参考:カラーコーディネーター検定試験 スタンダードクラス公式テキストより
さらに、眼から入った光が脳にたどり着くまでの信号や、脳で認識されたときの感じ方によって色の心理的な作用が組み合わさり、ようやく「色が見える」状態となるのです。
COCOLORの特徴は物理面と心理面、外面と内面、その他さまざまな面から色の持つ効果を最大限に活かし、その人の内側からポジティブな変化を起こしたいという思いでスタイリングを提案したり、唯一無二のブランディングをトータルでコンサルティングする点です。
その他にも、執筆活動としてこれまで12冊(2022年3月現在)の書籍を手掛けてきたほか、企業・団体の研修講師やメディアへの出演などを幅広く行っています。
Q. 色に関わる仕事を志したきっかけは何ですか?
20代の頃、「私の個性(色)って何だろう」と疑問を感じたことが色に携わる仕事を志したきっかけです。
当時、電車や街中で色彩関連の講座や資格の広告を目にすることがあり、とても興味を引かれたのを覚えています。そこから、色の知識を自分の強みにしたいと考え、思い切って勉強を始めました。
実際に勉強を始めてみると色が人の心理や物理的なパフォーマンス、潜在意識に与える影響の大きさに衝撃を受けたのと同時に、「もっと色について学びたい!」「色のプロとして活躍したい!」と強く感じました。それ以来、色の魅力にすっかり憑りつかれてしまい、現在に至ります。
Q. 色は人の心理やパフォーマンスにどのような影響を与えるのでしょうか?
色が人に与える影響は、数えたらきりがないくらいたくさんあります。身近なところでは、色それぞれの持つイメージが人の認識や心理に強く影響することでしょうか。
例えば、赤はエネルギッシュ、活動的…青は爽やか、冷静、落ち着き…など色の心理的な効果によって人に与える印象は異なる上、実際にその色を見たり、着たり、食べたり、囲まれたり、一緒に過ごしたりすることでも色の物理的な効果があるとされています。
2005年に発表された米・科学紙Natureでは、赤いユニフォームを着用したスポーツ選手の方が、勝率が上がるというデータも示されました。
また色には、見ることによる影響以外にも、触れたり浴びたりすることで得られる影響もあります。1910年に行われた実験では、色のついた光線を筋肉にあてることで筋肉の弛緩度・緊張度が変化する現象が確認されていて、これは「トーナス変化」と呼ばれています。
トーナス変化において最も筋肉が弛緩している(リラックスできている)のはベージュの光線を当てたときで、次いで青、緑、黄色、オレンジ、そして最も筋肉が緊張状態となるのは赤です。この実験から色が直接肉体や筋肉に影響を及ぼすことが裏付けられました。
Q. 色の知識を学ぶとどのように活かせますか?
色の知識は従事している仕事の業種・業界や生活スタイルを超えて、衣食住の全てで活かすことができます。
色の知識を仕事に活かすというと、多くの方がイメージするのはファッションや美容、インテリア、デザインなどの業界や、カラーコーディネーター、パーソナルカラリストなどかと思います。
確かにこういった職業の方にとって、色の知識は生命線と言ってもいいはずです。私たちが服を試着した際、販売員の方にただ「お似合いですね」と言われるよりも「なぜこの色が似合うのか」という根拠をきちんと説明してもらったらより信頼感が湧くのではないでしょうか。さらに実際に似合う色と似合わない色を比較して説明してもらえたほうが納得感があります。
こういった色の提案力が成果を左右する業界のほかにも、販促活動やマーケティング・広告活動では何十年も前から色の重要性が認識され、施策の1つとして商品や企業のイメージアップに活用されてきました。
▼みかんを赤いネットに入れて販売することも色による販促活動の例の1つ
さらにブランディングにおいては、色と企業を結び付ける施策で多くの人の潜在意識に訴えかけることもできます。
一流企業では、ロゴマークの色に企業理念や経営理念の想いを込め、こだわりの色を守り抜いているそうです。人々がその色を見ただけで企業や商品を思い浮かべられるような色を作り出し、浸透させることで企業の人気や優位性につながるとされています。
また、ここ数年はコロナ禍の外出自粛で「なんとなく元気が出ない」という方も多いと思います。そのような状況下こそ、色の持つパワーを活かさない手はありません。
このお手本となるのが、冬の日照時間が短く、家で過ごす時間の多い北欧です。「光=色の先進国」と言われる北欧では、古くから明るくきれいな配色の服やインテリアを味方につけることで、不足しがちな光を色で補い、生活を豊かにしています。今こそ、北欧の知恵を取り入れ、視界に入る色・身に着ける色、一緒に過ごす色から気分や体調を整えてみてはいかがでしょうか。
Q. カラーコーディネーター検定試験を受験するメリットは何ですか?
カラーコーディネーター検定試験を喩えるならば、「色の教習所」だと思います。
「こんな車でこんなところにドライブに行きたい」と思ったときは、まず教習所に行って車の運転方法を学ぶはずです。色も同じで、ここまでお伝えした色の効果や色の活用方法を再現したいと思ったら、「色の運転方法」を学ぶ必要があります。
カラーコーディネーター検定試験の最大のメリットは、この「色の運転方法」を学べる点です。
色の扱い方はセンスや感性で決めるものだと思われがちですが、実際には理論とセンスの両方が揃って初めて色の効果を引き出すことができます。
カラーコーディネーター検定試験は色の仕組みや見え方のほかにも、配色や売れる色、見やすい色など、色の理論を幅広く体系的に学ぶことができ、色を使って印象付けたいことや訴えたいことなどを表現する基礎となるでしょう。
▼カラーコーディネーター検定試験の出題範囲
Q. カラーコーディネーター検定試験をおススメするならどのような方ですか?
カラーコーディネーター検定試験はあらゆる方におススメできます。その中でも特におススメしたい方を挙げるならば、プレゼンや商談などビジネスの大切なシーンを控えた方でしょうか。
私は「色を制する者はビジネスを制する」と考えており、資料作成や大切なプレゼン・商談の当日の服装など、色でクライアントからの印象を高められる点はいくつもあります。実際に、COCOLOR(ココカラー)でコンサルテーションを希望されるお客さまも、ビジネスでの成果を求める経営者の方が多く、色の重要性に気づいた方から上手く色を活用しはじめているようです。
2020年のリニューアルを経たカラーコーディネーター検定試験では、実務ですぐに使える知識が盛り込まれており、ビジネスパーソンとして活躍する方がより活かしやすい検定試験に生まれ変わっていると思います。
Q. 色の勉強をする方に向けて、勉強のポイントを教えてください。
まず、色の理論をどれだけ学んでも、そもそも色の違いが分からなくては知識を活かすことができません。
そこで、色を学ぶ方には街や商品デザインなど、さまざまな色を意識的に見て「色を見分ける力」を養ってもらいたいと思います。
カラーコーディネーター検定試験の公式テキストでは、豊富な色見本や写真、図解が掲載されており、理論だけではなく「色を見分ける力」も養うことができます。検定試験を受験する方だけではなく、はじめて色を学ぶ方の参考書としても活用しやすいはずです。
▼『カラーコーディネーター検定試験® スタンダードクラス公式テキスト』(左)と『カラーコーディネーター検定試験® アドバンスクラス公式テキスト』(右)
また、色を学ぶ中で配色に興味を持つ方も多いと思いますが、実は「色の理論を知っている=配色が上手い」とは限らず、配色を上達させるには実践あるのみだと考えています。
カラーコーディネーター検定試験で学ぶ基本的な理論を踏まえた上で、自分が伝えたいイメージや与えたい影響を配色に込めること、そして何より、自分が伝えたかったことが色で実際に「伝わる」ような配色を求めることが「配色上手」への近道ではないでしょうか。
Q. カラーコーディネーター検定試験の魅力とは何ですか?
カラーコーディネーター検定試験の魅力は、ビジネスや色・デザインの専門業務、日常生活など幅広いシーンですぐに活かせる実践度の高い知識を学べる点です。
よく、私の研修会や講習会では、「色を言葉のように使いましょう」とお話しています。
人は文法や話し方、マナーを知っていることで、互いに円滑で気持ちの良いコミュニケーションを取っていますが、色も同様に、扱い方を知っていることでコミュニケーションが円滑になる上、相手に誤解なく意図や感情が伝わります。
人が外界から得る情報の8割は視覚から、さらにその視覚のうち色の情報は8割以上であるとも言われており、色は五感に訴える最大のコミュニケーションツールとなり得るでしょう。
カラーコーディネーター検定試験では、明日から使える色の扱い方を学ぶことができ、あらゆる方にとって活用度の高い検定試験です。
色が無い世界は存在せず、色を少し意識するだけでもビジネスやデザイン、人間関係、毎日の生活の質など、さまざまな面が変化します。ぜひこれからも多くの方にカラーコーディネーター検定試験で色を学んで、毎日を楽しくエネルギッシュに彩ってもらいたいです。
取材日:2022年3月17日
カラーコーディネーター検定試験 試験情報
試験日程
【2022年度】
IBT(Internet Based Testing)・CBT(Computer Based Testing)方式で年2回実施
※IBTは各自のコンピュータで受験する方式で、CBTはテストセンターのコンピュータで受験する方式です
受験料
アドバンスクラス7,700円 スタンダードクラス5,500円(各税込)
※CBT方式では、受験料の他に利用料2,200円(税込)が別途発生します
受験資格
どなたでも受験できます
カラーコーディネーター検定試験(東京商工会議所)の公式サイトはこちら