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ビジネス実務法務検定とは?受験のメリットや勉強時間・勉強方法をインタビュー

インタビュー #PROMOTION

ビジネス実務法務検定とは?受験のメリットや勉強時間・勉強方法をインタビュー
ビジネス実務法務検定試験®に合格した4名の方に、実際の勉強方法や勉強期間、業務で役立った点などについてお話を伺いました。
ビジネス実務法務検定試験®とは?
ビジネス実務法務検定試験では、取引先との契約締結や人事労務、コンプライアンス、知的財産の取り扱いなど、あらゆる業種・職種で求められる法律の知識を幅広く学ぶことができます。
ビジネス実務法務検定試験で正しい法律の知識を身に付けることで、業務上のリスクを回避し、企業や自分へのダメージを未然に防ぐことができるでしょう。

ビジネス実務法務検定試験合格者のみなさんのプロフィール

出口 雅士さん
セガサミーホールディングス株式会社(以下、セガサミーホールディングス)のコンプライアンス部に所属。2021年にビジネス実務法務検定試験3級に合格。

H.Dさん
セガサミーホールディングスの財務部に所属。2021年にビジネス実務法務検定試験2級に合格。

小林 宇輝さん
株式会社アサカ理研(以下、アサカ理研)の経営企画室に所属。2021年にビジネス実務法務検定試験2級に合格。

鈴木 琉奈さん
アサカ理研に2021年度の新卒として入社後、法務部門に所属。2021年にビジネス実務法務検定試験3級・2級に合格。



Q. みなさんの現在のお仕事について教えてください。


私はコンプライアンス部にて、取引先に反社会的勢力との関与が無いかなどを調べる「背面調査」を行っています。

セガサミーグループは、セガのデジタルゲーム事業やアミューズメント機器開発、そして映像制作やトイなどを展開する「エンタテインメントコンテンツ事業」、サミーを中心とした「遊技機事業」、ホテルの開発・運営等を手がける「リゾート事業」などを手がける総合エンタテインメント企業グループです。さまざまな取引が発生する中、背面調査は重要な業務の1つとなっています。


私はセガサミーホールディングスにて財務を担当しています。具体的にはファイナンス戦略の策定や関係会社への資金支援、さらに弊社が保有する有価証券の管理などを行っています。



私はアサカ理研の経営企画室に所属し、主に事業予算や経営計画の策定、IR対応、広報など幅広い業務を行っています。

アサカ理研を一言で表すと、「持続可能な社会の実現に貢献する資源再生メーカー」です。溶媒抽出技術を活用し、独自の方法を用いて金をはじめとする有価金属の再生を行っており、資源循環に貢献してきました。

現在は環境問題の観点から、高い市場の伸び率が期待される電気自動車用リチウムイオンバッテリー(LiB)の再資源化にチャレンジしています。


私はアサカ理研の法務部門に所属しており、主な業務は契約書の審査・確認や、社内のコンプライアンス推進などです。

アサカ理研では数年前からビジネス実務法務検定試験の受験を推奨していて、私の所属する部署では受験希望者の取りまとめや試験の運営業務なども行っています。


Q. みなさんがビジネス実務法務検定試験を受験したきっかけは何ですか?


ビジネス実務法務検定試験の受験を決めたのは、2021年度から背面調査の担当になったことがきっかけです。

業務に際して、「企業の活動で法律違反になるのはどんなケースか」をしっかり学んでおきたいと考えていました。そんなとき、弊社の企業内大学であるセガサミーカレッジの講座にビジネス実務法務検定試験がラインナップされていたことに背中を押されました。


財務の業務でも、資金の借入れやグループ会社への融資の際に、保証や担保など法律の知識が必要になることは多くあります。

もともと法律に苦手意識があり、法務の担当者に頼ってしまいがちでしたが、少しでも法律に触れることへの抵抗感を拭えたらと考えて、ビジネス実務法務検定試験の受験を決めました。


弊社では若手の勉強機会を重視する社風があり、私も以前から何か資格を取得してみたいと考えていました。

経営企画の業務では法律の知識を求められることも多く、特に経営に関する法律は一度学んでみたい知識の1つでした。ビジネス実務法務検定試験ならばそういった知識の基礎を学べる上、業務に直結すると感じたことが受験のきっかけです。


私はもともと理系学部を卒業していて、新卒入社で法務部門に配属されました。

法律の知識は全く無く、右も左も分からないような状態だったので、少しでも早く戦力になりたいという思いでビジネス実務法務検定試験の受験を決めました。

ビジネス実務法務検定試験3級の公式テキストを読んでみるととても良くまとまっており、初めて法律を勉強するのにピッタリの試験だと思ったこともきっかけの1つです。


COLUMN ビジネス実務法務検定試験の難易度は?

ビジネス実務法務検定試験の難易度の目安は級ごとに以下のように設定されています。
1級:企業の総務・法務の責任者や担当役員、弁護士・司法書士など法律の専門家を対象としたレベル
2級:企業の管理職や総務・法務担当者、コンプライアンスの担当者など業務で法律を扱う方を対象としたレベル
3級:全てのビジネスパーソンや就職を控えた学生を対象としたレベル

また、ビジネス実務法務検定試験は各級の対象者によって出題範囲も異なっており、学生から法律の専門家まで幅広く受験し、就職活動や業務で知識を活かすことができます。

▼ビジネス実務法務検定試験2級・3級の出題範囲


Q. ビジネス実務法務検定試験合格までの勉強期間・勉強時間を教えてください。


ビジネス実務法務検定試験を受験するからには満点合格を目指したいと思い、3カ月間にわたって休日に3時間~4時間勉強しました。

その結果、100点満点中92点を獲得して合格でき、大満足です(笑)


私も約3カ月間かけてビジネス実務法務検定試験の合格を目指しました。

1日でも休んでしまうとそれ以降の勉強を継続できなくなってしまうタイプなので、前半の2カ月は30分、後半は追い込み期として毎日1時間を勉強時間に充てていました。


勉強期間は試験前の3~4カ月の間で、時間にすると平日は仕事終わりに30分~2時間、休日は1~3時間程です。

Hさんと同様に、1日でも勉強を休んでしまうとそのままモチベーションが下がってしまう気がして、30分でも毎日コツコツ続けることを意識していました。


ビジネス実務法務検定試験の3級・2級それぞれ2カ月前くらいから勉強を始めましたが、新卒でまだ業務に慣れていなかったこともあり、平日はほとんど勉強する余裕がありませんでした。

休日に休憩をはさみながら、集中力が続く範囲で丸1日勉強することが多く、自分のペースで合格を目指せたと思います。


COLUMN:合格者の勉強期間・勉強時間はどのくらい?

ビジネス実務法務検定試験合格者を対象にした調査データによると、2級では1~2カ月の期間で1~2時間勉強したという方の割合が最も多く、3級では1~2カ月の期間で30分~1時間勉強したという方が最も多くなりました。

特に3級は比較的短期間・短時間の勉強で合格した方が多く、忙しくて勉強の時間が取れないというビジネスパーソンでもスキマ時間の活用で合格を目指すことができるでしょう。

▼ビジネス実務法務検定試験2級合格者の勉強時間・勉強期間
▼ビジネス実務法務検定試験3級合格者の勉強時間・勉強期間

参考:ビジネス実務法務検定 受験者データ/東京商工会議所


Q. ビジネス実務法務検定試験の合格のためにどのような勉強をしましたか?


私は企業内大学のビジネス実務法務検定試験に関するeラーニング講座を繰り返し視聴して勉強しました。

eラーニングは1本の講座が5~15分と短く、各講座が終了するごとに問題を解く形式です。スキマ時間での勉強も可能な上、長時間の勉強でも飽きずに進められました。なおかつインプットとアウトプットを交互にできる点が自分の勉強方法に合っていたと思います。

会社法など、暗記が求められる部分は苦労したものの、声に出して読むことで記憶の定着に努めました。


私もビジネス実務法務検定試験のeラーニング講座を繰り返し視聴して勉強を進めました。

私も暗記は苦手だったのですが、公開会社・委員会設置会社・取締役会設置会社といった会社組織の定義や、各種知的財産権の成立要件・存続期間など、混同しやすいと感じた部分はピックアップし、表にまとめて整理することで克服しています。

知識が整理されると法律への抵抗感が薄れ、より深く理解しながらビジネス実務法務検定試験の勉強に取り組めるようになりました。


効率的に知識を身に付けたかったのはもちろん、試験の出題形式にも慣れておきたかったので、公式問題集を3周解きました。

ただ、例えば契約形態の分類や三者間契約のケーススタディなどは複雑で理解が難しく、インターネットで分かりやすく噛み砕かれているサイトを探して読むこともありました。

また、2級は全体を通して難易度が高く感じたため、勉強したことをどのように業務に活かすかをイメージしたり、スマホアプリで勉強時間を記録したりすることでモチベーション維持に努めました。



私も公式問題集を使って勉強を始めたのですが、3級の勉強を始めた頃は問題文の意味や正解が全く分かりませんでした。そこで問題ごとに解説や公式テキストの該当箇所を読み込み、自分なりの解説文を公式問題集の余白に書き込んでいきました。

私の場合、音読をすると内容が耳に残って覚えやすくなるので、自分で作った解説文を音読して、とにかく繰り返し復習に取り組んだのを覚えています(笑)

また2級では、より実務に即した知識や詳細なケーススタディを覚える必要がある上、3級に比べて問題文が長くなるので、試験での時間配分や問題文を読み進めるペースを上げることを意識しました。

法律を学ぶのは初めてで不安もありましたが、徐々に知識が増えていく感覚を楽しみながらビジネス実務法務検定試験の合格を目指すことができました。

▼『ビジネス実務法務検定2級 公式テキスト』(左)と『ビジネス実務法務検定2級 公式問題集』(右)


COLUMN:どんな人がビジネス実務法務検定試験を受験している?

2019年度の受験者データでは、あらゆる業種の方がビジネス実務法務検定試験を受験していることが分かります。
また3級の受験者では大学生の占める割合が増し、就職活動でのアピールポイントとして活用されていることも伺えました。

▼2019年度ビジネス実務法務検定試験受験者データ

参考:ビジネス実務法務検定 受験者データ/東京商工会議所


Q.ビジネス実務法務検定試験の勉強を経て変化した点や、業務に役立っている点はありますか?


当初学びたいと思っていたコンプライアンスや企業犯罪について、ビジネス実務法務検定試験で基礎的な知識を学べたのはもちろん、ビジネスに関連する法律全体について「分かっていたつもり」でいたことを「分かっていること」に変えられました。

ビジネス実務法務検定試験の勉強をしていると、債権や賃貸借契約などこれまで携わってきた業務に関する法律についても改めて学ぶことができ、「自分が新卒のときに受験すれば良かった」と思うことが何度もありました。おそらく、今後の業務でもビジネス実務法務検定試験の知識が役立つ場面が出てくるのではないかと思います。

また、業務外ではありますが各種契約や家族・夫婦間にまつわる法律、相続についても学ぶことができ、日常でも法律を意識する機会が増えました。



ビジネス実務法務検定試験の勉強で法律への抵抗感や苦手意識がかなり克服できたように感じます。

ビジネス実務法務検定試験で出題される内容はビジネスに関する法律が体系的にまとめられていて法律の初心者でも学びやすく、最後まで投げ出さずに腰を据えて勉強できました。

業務の中では、法務の担当者と連携する際に対等に話し合えるようになったり、契約書の確認の際にも、財務と法務の知識を交えながら記載内容の提案ができるようになったりと、ビジネス実務法務検定試験の勉強が自分のスキルをブラッシュアップする機会になったと思います。


ビジネス実務法務検定試験を学んだことで、契約書を確認する際の視点が大きく変わりました。特に契約を行うことで発生しうるリスクの把握や、契約書上で曖昧になりがちな条件の定義、契約書の不備などを確認するときに今回得た知識が役立っています。

その他の業務でもビジネス実務法務検定試験で学んだ知識に出合うことが多く、勉強の成果を感じました。

また、ビジネス実務法務検定試験の合格を目指す中で勉強の習慣が身に付いたので、今後は別の資格取得にもチャレンジしてみたいと考えています!



私も、ビジネス実務法務検定試験の受験で確実に法務の基礎力が身に付いたと思います。

業務で法律を読む際にも、ビジネス実務法務検定試験で学んだ知識がある場合と知識が無い場合では理解度が全く異なっています。

法律について何も知らない状態だった私でも、ビジネス実務法務検定試験で基本的な法体系や法律の名前、法律用語などを学んだことで、法務のスタートラインに立てたような気がしました。これからも勉強を続けて、法務のプロを目指していきたいです。


Q.ビジネス実務法務検定試験を受験するメリットやおススメしたいポイントは何ですか?


基本的な法務の知識はもちろん、コンプライアンスやCSR(企業の社会的責任)について学べる点がビジネス実務法務検定試験の大きなメリットだと思います。

企業に対して、透明性や公正性が強く求められる傾向にある近年では、企業の不祥事やコンプライアンス違反は経営の命取りとなり得る一方、コンプライアンスの順守やCSRの取り組みを徹底している企業は高く評価され、その価値を高めています。

各企業のビジネスパーソンが改めてコンプライアンスやCSRを学ぶことは、その企業の価値を高めることにつながるはずです。そういった点からも、より多くの企業でビジネス実務法務検定試験の受験が推奨されていくのではないかと感じています。


今回ビジネス実務法務検定試験の勉強をしたことで、法律を知ればビジネス上のさまざまなリスクを減らせると改めて感じました。

また、ビジネス以外にも結婚や不動産賃貸・売買、相続など、人生には法律が付き物です。ビジネス実務法務検定試験では法律の読み方・学び方も身に付けることができ、いざというときに役立つ検定試験だと思います。まずは公式テキストや公式問題集に目を通していただきたいです。




ビジネス実務法務検定試験のメリットは、業務の「裏付け」を学べる点です。

ビジネス実務法務検定試験の勉強をしたことで、「なぜこのような方法なのか」、「なぜこのような手続きがあるのか」など、業務における「なぜ」を解決する裏付けを得ることができました。

検定名に「法務」とあるため一部の専門家や法務の担当者のみが対象となっているような印象を受けますが、全てのビジネスは法律の上に成り立っており、ビジネス実務法務検定試験で学べる法律の知識があらゆるビジネスパーソンにとっての土台になると感じています。

私自身、法務を専門としているわけではありませんが、ビジネス実務法務検定試験で業務の裏付けを学んだことでこれまでよりも深い視点で業務と向き合えるようになりました。

ぜひ業種や職種にかかわらず、多くの方にビジネス実務法務検定試験にチャレンジしていただきたいです。


初めて法律を学ぶ方に、ビジネス実務法務検定試験をぜひおススメしたいです。

ビジネス実務法務検定試験では、ビジネスで本当に活かせる法律や知識だけがまとめられています。膨大に存在する法律を一から学ぼうと思うと何年、何十年も掛かってしまいますが、ビジネス実務法務検定試験では数カ月で基礎を学ぶことができ、すぐに業務に活かせます。

さらに公式テキストでは法律の図解が多く掲載されているので意味や背景をイメージしやすく、公式問題集も丁寧な解説が隣のページに載っていてとても使いやすいと感じました。

特に私と同じで社会人になったばかりの方は、まだまだ新生活にも慣れていない状況で業務も覚えなくてはいけない…と忙しい毎日だと思います。そのような中でも、法務の知識が体系的にまとめられたビジネス実務法務検定試験なら勉強の道筋を示してくれるはずです!


取材日:2022年3月16日


ビジネス実務法務検定試験の概要

試験日程

IBT(Internet Based Testing)・CBT(Computer Based Testing)方式で年2回実施
【2022年度 2級・3級】

※IBTは各自のコンピュータで受験する方式で、CBTはテストセンターのコンピュータで受験する方式です

受験料

2級7,700円 3級5,500円(各税込) 
※CBT方式では、受験料の他に利用料2,200円(税込)が別途発生します

受験資格

どなたでも受験できます

ビジネス実務法務検定試験(東京商工会議所)の公式サイトはこちら

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