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ビジネス実務法務検定3級の受験体験!勉強方法や難易度は?法律初心者でも合格できる?

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ビジネス実務法務検定3級の受験体験!勉強方法や難易度は?法律初心者でも合格できる?

法律の基本的な知識は全ての人にとって重要な教養ですが、ビジネスや生活が多様化する現代ではその傾向がより顕著に。

そこでおススメなのが「ビジネス実務法務検定」です。ビジネスシーンや日常生活において触れる機会の多い法律を幅広く効率的に学ぶことができると、今人気を集めています。

今回は社会人デビューや就活を控えた3人の大学生が法律知識の入門、ビジネス実務法務検定3級にチャレンジ。合格をつかみ取った勉強方法や法律を学んだ感想などについて、試験を主催する東京商工会議所のみなさんと座談会を行いました。

座談会に参加した大学生メンバーのみなさん

あびこさん(4年生) 
法律初心者。就職に向けて法律の基礎知識を身に付けるべく参加。全く新しい分野の勉強にチャレンジしたい気分も勉強の原動力に。

ふじいけさん(4年生) 
法律初心者。「法律は社会人としての基本的な教養かも」と思い立ち、受験。時間に余裕がある大学生のうちに勉強をスタート。

いしはらさん(2年生)
大学の講義で法律を習った経験あり。就活はまだ先だが、ビジネス実務法務検定を受験した姉におススメされたことで受験を決めた。

ビジネス実務法務検定3級は社会人デビューの登竜門!法律を身近に感じるきっかけにも。

――ビジネス実務法務検定3級の受験、お疲れ様でした!そして、みなさん合格おめでとうございます!まずは法律を勉強した感想を教えてください。 


ありがとうございます!

法律の勉強をするのは初めてだったので、用語や条文の読み方など細かい部分で苦労しました。でも、社会人になる前に基本的な法律の知識を身に付けられる良い機会になったと思います! 


私も今まで法律に触れたことがなく、条文や問題文を読解できるのか不安だったのですが、勉強をはじめると少しずつ理解が深まってきて合格することができました。


大学で少しだけ法律についての講義を受けたことがあったので、法律への抵抗感はありませんでした。テキストでは大学で学んだ内容がより具体的にビジネスシーンに落とし込まれていて理解が深まりました。

――ビジネス実務法務検定の勉強をしてみて、特に興味を持った点や面白いと感じた部分はありましたか? 


ニュースなどで馴染みのある「知的財産権」や、ドラマでよく見る相続の法律は勉強しながら条文の内容をイメージしやすく、面白かったです。

また、自分が消費者として関わる可能性がある「PL法」や「クーリング・オフ」の知識は、この機会に勉強できてよかったと思える内容でした!


例えば、これまでは「著作権」「商標」「特許」といった単語の違いをしっかり考えたことがなく、なんとなく「商品やモノを作った人が持つ権利」のようなニュアンスで認識していました。

今回ビジネス実務法務検定を勉強したことで、当たり前のようにニュースで使われる単語をきちんと理解でき、社会や世の中の出来事についてもっと興味が持てるようになったような気がします!

また、同じように「マイナンバー」や「個人情報保護法」など、「興味はあるけど難しそう」と敬遠していた知識を分かりやすく学ぶきっかけにもなりました。


私も、よく耳にする「著作権」や「相続」など身近な内容は勉強しやすかったように思います。

また、大学の講義では物権や債権に関する法律を勉強していたので、そういった部分は持っている知識を活かしながら理解を深めることができました!

法律初心者が試したビジネス実務法務検定の勉強方法を公開!

――みなさんはビジネス実務法務検定の受験に向けてどんな勉強をしましたか?勉強時間も併せて教えてください!


私は公式テキストを中心に勉強を進めました。テキストを読み込みながら該当する箇所の問題集も並行して解いたことで、インプット・アウトプットがバランスよくできたと思います。受験直前にはテキストをもう一周読んでから試験に臨みました。

勉強時間はだいたい25時間くらいだったような…。私自身がコツコツ勉強できるタイプではないので、試験2週間前からテキストを読み始めて、1日5~6時間のまとまった時間を勉強に充てました。


私も公式テキストと公式問題集を中心に勉強を進めましたが、先に問題集を解いてから対応する部分のテキストを読む方法を取りました。

とはいえ、問題集を見ても分からないことだらけだったので、潔く「わからなくても、とにかくやってみる!」という気持ちで問題集を1周解ききりました。
そうやって進めてみると、分からないところも後から読んだ他の分野をきっかけに理解できることがあり、徐々に法律に慣れることができました。

勉強時間は1カ月半の間で毎日1時間くらいずつ、合計40時間から50時間ほどだったと思います。問題集の解説が分かりやすくてよく持ち歩いていたので、通学時間や移動中、バイト先などのスキマ時間をうまく活用できました。


私も、最初は公式テキストの読み込みに着手したのですが、試験までに読みきれるかが不安だったので公式問題集中心の勉強に切り替えました。

勉強期間は1カ月間で毎日1時間ほどだったと思います。試験の直前は3~4時間勉強して追い込みをかけました。

参考:ビジネス実務法務検定試験®の学習について
https://kentei.tokyo-cci.or.jp/houmu/support/

東京商工会議所:みなさん公式テキストと公式問題集を中心に勉強を進められたのですね!法律は年々変わるので、そのたびにテキストと問題集も改訂を重ねているのですが、毎回こだわって作成しているので嬉しい限りです。


公式テキストを出版していない検定もある中で、「公式テキストを勉強しておけば大丈夫!」という安心感がありました。

それに、テキストと問題集がきちんと連動している上、問題集にはテキストの該当箇所のページ数が記載されていますよね。これが勉強の助けになりました!


私も、問題集にテキストの該当ページが記してあったから効率よく勉強できたと感じています!

また、ほとんどの問題集は解説が巻末にまとめられていると思うのですが、ビジネス実務法務検定の問題集は問題のすぐ横に解説があり、そのおかげでスムーズに勉強できました。勉強する人に親切で、使いやすいテキスト・問題集だと思います。


テキストは法律の解説が中心なので、やはり文章や漢字がずらっと並んでいて圧倒されてしまいました(笑) その分、問題集では解説を通して重要なポイントや用語が端的に説明されていて、先に問題集を読むことでテキストへの取り掛かりやすさが格段にアップしました。

――勉強していて難しかった点や苦戦した点はありましたか?


抽象度が高い法律や「こういう場合はこうなる」といった分岐が多い法律は理解するのに苦労しました。特に「先取特権」は分岐も多い上に法律の内容をイメージするのが難しかったのを覚えています。


これまで法律に触れる機会がなかったので、条文の読み方に馴染みがなく、初めのうちはテキストを読み進めることだけでも苦労しました。

また、法律用語には一般的な意味とは異なる使い方をする言葉があって、例えば法律用語の「善意」は「それを知らないこと」、「悪意」は「それを知っていること」という意味になります。

「虚偽表示であることについて善意である」という文章がスっと頭に入ってくるようになるまでには、やはり慣れるまで読み込んだり、法律にたくさん触れたりする必要があると感じました。


私は問題の前提条件を捉えるのに苦労しました。ビジネス実務法務検定では各問題の出題分が長く、その中で提示されている条件をしっかりと理解する必要があります。

自分なりの問題の解き方や、問題文の整理の仕方を見つけるまでに時間がかかってしまいました。

――ビジネス実務法務検定3級の出題範囲には契約に関する分野が多く含まれていましたが、契約というと学生のみなさんにはイメージしづらかったのでは?


確かに、ビジネス経験のない学生にとっては契約の分野が一番大変かもしれません。

どうしても分からないところはYouTubeで解説動画を見たり、インターネットで調べたりして対策しました。


契約の分野で「手形」や「小切手」についても触れられているのですが、ドラマで小切手を切るシーン以外に馴染みがないので、「小切手って本当に使われているんだ!」と驚きました(笑)

契約の部分をはじめ、自分が経験したことのないビジネスシーンの法律については「こういうもの」として割り切って覚えるしかなかったです。それでも、テキストで具体例が挙げられていると理解が深まりました。

あと、契約の分野は登場人物が多かったり、契約が複雑に絡み合っていたりと理解しづらい部分が多かったので、図を書いて整理してなんとか乗り切りました。


私も、複雑な契約形態は図を書いて整理するように心掛けました。契約の分野は聞いたことのない単語が多くて苦戦しましたが、テキストや問題集で慣れるまで対策することで徐々に理解が深まったと思います!

初めてのIBT受験!試験当日の困ったこと&便利だったこと

――試験当日のお話も伺いたいのですが、今回ビジネス実務法務検定をIBT(インターネット上で受験する方式)で受験してみていかがでしたか?


就活のWebテストは自宅で受験したことがあったのですが、IBTの資格・検定を受験したのは初めてでした。正直、ここまで厳格な試験を自宅で受験できるとは思いませんでした!


資格・検定の試験会場が自宅から遠いと、「何時に家を出てこの電車に乗って…」と移動のことで頭がいっぱいになってしまうこともあるのですが、IBT受験は移動の手間がなく、自宅でギリギリまで勉強できる点が良かったです! 


私も、試験の直前まで勉強できる点や試験会場に行かなくていいのは大きなメリットだと感じました!また、ビジネス実務法務検定のIBTは試験終了後すぐに結果が出るので合格発表までソワソワするストレスがないのも楽でした。

――反対に、IBT受験の際に困った点はありましたか?


最初にパソコンのカメラで部屋を一周映して、机の上や自分の周りにカンニングできるものがないかを試験官の方が確認する作業があるのですが、そのときに部屋を片付けなければいけないのが少し手間かなと思いました(笑)


正誤の組み合わせを問われる問題などを解くときに、紙試験のように問題にメモを書き込めないので少し困りました。勉強の段階からIBTを意識して問題を解けばよかったです。


パソコンを使った受験が初めてだったのと試験官の方に「監督されている感」で、普段の試験よりも緊張しました。

――コロナ禍以降、「家族の声やカメラに映る背景を気にして、お風呂場からオンライン会議に参加する」という人が意外に多いのだそう。ビジネス実務法務検定のIBT受験でもお風呂場や少し変わった場所から受験する方はいますか?

東京商工会議所:お風呂場からの受験も過去に例があります。他には停まっている車の中からの受験もありました。


お風呂場受験もできるんですね!部屋を片付けるよりも手軽かもしれません(笑)

東京商工会議所:合格後にメールで「デジタル合格証」が届いたと思いますが、こちらはいかがでしたか?


合格してすぐにデジタル合格証がメールで届いたので、びっくりしました!


就活や転職活動で「すぐに合格をアピールしたい!」という場合にもデジタル合格証は便利だなと思います。就職・転職先の企業にも提出しやすいと感じました。


私も紙やカードの合格証に慣れていたので、合格証がデジタル化されていることに驚きました。

申し込みから受験、合格証明まで全てデジタルで完結するのは便利だと思います!

ビジネス実務法務検定3級なら若い世代でもチャレンジできる!

――実際にビジネス実務法務検定を受験してみて、どんな方におススメできると思いましたか?


自分と同世代の大学3・4年生におススメしたいです。今回ビジネス実務法務検定を勉強してみて、法律は社会に出る前に身に付けるべき基本的な教養だと感じました。

3級レベルの基本的な法律を理解しておけば、ビジネスと日常生活の両面でリスクやトラブルを回避できると思います。


私自身、法律に触れたことがない状態から合格できたので、同じように法律初心者の方におススメできると感じました。法律知識が0からのスタートでも、公式テキストと公式問題集を使ってしっかりと勉強すればきっと合格できると思います。

「法律」と聞いてハードルを感じる方にこそ、まずは3級からチャレンジしてみてほしいです!


法律に触れたことのある方の復習としても、法律に触れたことのない方のファーストステップとしてもちょうどいい難易度だと思います。

テキストと問題集でインプット・アウトプットを繰り返せば着実に知識が身に付くので、「法律の勉強をしたいけど何から手を付ければいいか分からない」という方にもおススメです。

東京商工会議所:いしはらさんのおっしゃる通り、「法律の勉強方法が分からない」という方には、主催者としても特におススメしたいです。

法律は膨大な量が存在しますし、新しい法律も日々作られています。これらを独学で勉強するとなると果てしない道のりになりますよね。

ビジネス実務法務検定では、ビジネスで頻出の法律を中心に出題範囲を作っており、特に3級は法律初心者の方にでも勉強しやすく、ビジネスで活かしやすい法律をピックアップしています。

やみくもに法律を学ぶよりも、ビジネス実務法務検定を活用することで効率的に実践的な知識を身に付けることができるはずです。


確かに、たくさんある法律の中からビジネスで触れることの多い法律を学んだことで、ビジネスパーソンの働き方や法務の仕事へのイメージがわいたような気がします。そういった意味では、あびこさんが言った通り社会人デビュー前の大学生にはぴったりの検定かもしれません。


就活に向けて2級にもチャレンジしたいと思っているのですが、2級は急激に難しくなると聞きました。やはり難易度は大きく変わりますか?

東京商工会議所:ビジネス実務法務検定では、3級が社会人全般と学生、2級がビジネスパーソンや管理職、また管理職を目指す方を対象としています。

やはり各級で難易度が異なるのはもちろん、対象者に合わせた出題範囲を設定しているので、2級の受験となると学生のみなさんはさらに法律や問題文の内容をイメージしづらくなるかもしれません。

分野によっては「とにかく覚える」という勉強方法になってしまうかもしれませんが、社会人になって経験を積めば業務や法律の背景を知る機会も増え、「あのときビジネス実務法務検定で勉強したのはこのことだったのか」と腑に落ちる瞬間が来るはずです。

勉強したことは決して無駄にはなりませんので、ぜひチャレンジしてみてください!

座談会開催日:2022年12月22日


いかがでしたか?

実際にビジネス実務法務検定3級を受験した学生からは社会人デビューへの準備や就活対策として太鼓判が押されていました。

ビジネスや大学の講義で法律に触れている方はもちろん、法律初心者の方もぜひビジネス実務法務検定の勉強にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

⇒詳しい試験概要はこちらをご覧ください(公式サイトへ)

取材協力
・東京商工会議者
・早稲田大学公認サークル 資格ゲッターズ
※学生の所属・学年は受験時のものです

文・撮影・イラスト=「日本の資格・検定」編集部

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