【CBTとIBTの違い】各試験方式の特徴や最新の試験トレンドを深掘り! 2020.12.25

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資格・検定の試験方式が記載されている項目で、最近よく目にする「ネット試験」や「コンピュータ試験」といった表記。「パソコンやインターネットを使った試験」だと何となく意味は理解できると思いますが、コンピュータ試験には2種類の試験方式があるのをご存知でしょうか。

受験前の注意点や対策も異なるので、この記事ではそれぞれの試験方式の違いや特徴について詳しく解説します! 
昨今増えているコンピュータ試験には、「CBT」と「IBT」と呼ばれる2種類の試験方式が存在します。それぞれ「CBT(Computer Based Testing)」と「IBT(Internet Based Testing)」の略称で、IBTの場合は「WBT(Web Based Testing)」と呼ばれる場合もあります。

IBTとは「Internet Based Testing」の名前の通り、インターネットを経由して実施する試験モデルのことで、日本では2000年代から活用されています。

CBTについては「今注目の「CBT試験」って?コロナショックで変わる資格の取り方」や「CBT初心者必見!受験の流れ丸分かりガイド」の記事でご紹介しているので、概要や受験の流れを詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。 
CBTとIBT、どちらもコンピュータで実施する試験ということに変わりはないですが、両者には明確な違いや特徴があります。具体的にどのような点が異なるのか、詳しく見ていきましょう! 

その1:試験を受ける場所
CBT:全国にあるテストセンターで受験
IBT:インターネット環境があればどこでも受験可能 
CBTはテストセンターと呼ばれる試験会場で受験するのに対し、IBTの場合はインターネット環境があれば自宅やインターネットカフェをはじめ、会社や学校など場所を選ばずにいつでも受験することができます。 
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その2:受験で使用する端末
CBT:テストセンターに設置されているパソコン
IBT:受験者個人が所有するパソコンやタブレットなど 
CBTはテストセンターに設置されているパソコンを使って受験します。テストセンターによってパソコンの種類に多少違いはあるものの、スペックやインターネット環境は一定の基準をクリアしているので、どこで受験してもさほど大きな違いはありません。

一方、IBTの場合は受験者が所有するパソコンやタブレット、スマートフォンなどで受験することになるため、端末やネット回線などは受験者側の環境に依存します。 

その3:カンニングなどの不正防止対策や厳格性
CBT:試験官による本人確認や試験中の監視、カンニング対策などセキュリティが厳格
IBT:受験者のモラルに委ねられている 
IBTは試験会場の制約がない分手軽に受験できますが、一般的に試験官による本人確認や監視がありません。カンニングや替え玉・複数人受験のほか、問題漏えいもしやすく公平な試験の実施が難しいので、CBTに比べると厳格性は劣ります。

ただし、IBTでも会社や学校のパソコンで受験者以外の社員や学校の先生が試験官をする場合は、厳格性の部分でCBTと変わりないと言えるでしょう。 

その4:一度に受験できる人数 
CBT:テストセンターの空席状況に影響する
IBT:受験者数の制限は基本的にない
CBTはテストセンターのキャパシティや空席状況の関係で、同日同時刻に受験できる人数に限りがあります。これに対し、IBTはインターネット環境があればどこでも受験できるので、受験者数の制限も基本的にありません
※安定的な通信環境を守るために、受験者数の制限を推奨している場合(同じ場所から大人数での一斉受験や数万人の同時受験など)があります。

その5:どんな試験に向いているか
CBT:厳格性や公平性が求められる試験全般
IBT:厳格性や公平性があまり求められない試験 
CBTは本人確認や不正防止対策が徹底されている試験方式のため、国家試験のほか、最近では大学入試などでも採用されています。

一方のIBTは厳格性に欠けるので、資格・検定や大学入試といった試験にはあまり向いていません。しかし、自己啓発のための試験や適性検査、模試など、合格があまり重要ではなく「自分の能力や性質を知るための試験」にはIBTのほうが合っているでしょう。

また、資格・検定であっても思考力やひらめき力を問うような試験や、問題数を多くしてカンニングをしていたら制限時間内に間に合わないように設定している試験などでは、IBTが採用されていることもあります。

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CBTとIBTの違いについて理解が深まったら、受験のコツや注意したい点についても「【CBT・IBT】コンピュータ試験の受験のコツや注意点をまとめてご紹介!」の記事でぜひチェックしてください! 
新型コロナウイルスの影響でCBTと共にIBTで試験を実施する資格・検定も増えていますが、IBTの中でも「AI」や「試験官によるリモート監視」を活用した試験が今注目を集めています。

これらは受験中の様子を受験者のパソコンのカメラから撮影・録画してカンニングなどの不自然な行為をAIが感知したり、試験官が遠隔で監視したりと、不正防止が難しいとされていたIBTの弱点を克服する試験システムです。 
 《AIが検知する項目の例》
・受験者の目線や顔の動き
・受験者以外の人間やスマートフォン、本の画面映り込み
・受験者の入れ替え(替え玉)の検知 など 
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▲AIを活用して受験者を遠隔で監視中のイメージ

自宅にいながら従来のIBTよりも厳格性の高い試験が実施できるとあって、新型コロナウイルスの感染リスクを100%避けつつセキュリティレベルも考慮したい場合にメリットがあります。 
受験者目線ではIBTのほうが時間や場所の制約がないので非常に便利ですが、今後IBTで試験を実施する資格・検定は増えていくのでしょうか。
結論としては、新型コロナウイルスの収束が見通せない状況であれば、感染リスクが少ないIBTでの試験が増えていくと思われます。

実際に、東京商工会議所の東商検定(ビジネス実務法務検定試験やカラーコーディネーター検定試験など6検定)やTOEIC(R) Listening & Reading IPテストがリモート試験官を活用したIBTの実施を発表するなど、従来のシステムに新しい技術を取り入れたIBTの導入が増えつつあるようです。
コロナ禍をきっかけに、IBTでは新しい試験サービスや技術が次々と誕生していますが、AIがより高性能になったり、家庭用パソコンに広範囲を録画できるカメラが埋め込まれたりと技術革新がさらに進めば、不正防止が難しいとされていたIBTの弱点を完全に克服できる日は近いかもしれません。 
今後どのようなサービスや最新技術が誕生するのか楽しみですね。 

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