CBT試験でカンニングはできるのか?実際にあったカンニングや防止策を解説
学習ノウハウ この記事をあとで読む
資格・検定や入試をはじめとする多くの試験では、受験上の注意事項にカンニングなどの不正行為を禁止する旨が記載されています。禁止されているので当然やってはいけない行為ですが、時にはカンニングをする受験者がいるのもまた事実。
カンニングが行われないようにするため、そして試験の公正性や公平性を保つために、各試験では不正行為を防ぐ対策が講じられています。
コンピュータを使った試験方式であるCBTもその例外ではなく、さまざまな対策をしてカンニングを未然に防いだり、万が一不正行為があった場合にはすぐに発見できるようになっています。
この記事では、CBTで実際にあったカンニングの方法や、それらを防ぐためにどのような対策をしているかなどについて詳しくご紹介します。
■ CBTのカンニング件数や特徴とは?
「試験」と「カンニング」は残念ながら切っても切れない関係で、学校の試験などでお馴染みの筆記試験ではカンニングがしばしば見つかることがあります。実際に、大学入試の時期になると、カンニングなどの不正行為がニュースで取り上げられているのを見たという方も多いはず。
では、CBTでカンニングはどれくらい行われているのでしょうか。
年間100万件以上の試験を配信している株式会社CBTソリューションズでは、年に20件程度カンニングが報告されています。およそ5万人に1人という数字なので、全体の割合から大多数の方は規則を守って試験を受けていることが分かりますが、毎年何人かはカンニングをしています。
また、カンニングが行われやすい試験には特徴があり、それは「暗記がメインの試験」であること。覚えることが多い試験であればあるほど、カンニングをしたいという気持ちが働きやすいのかもしれません。
<参考> CBTで試験を行っている資格・検定一覧
■ 実際にあったCBTのカンニング方法
実際に行われたカンニング(未遂含む)について、過去3年間で件数が多かった3つのカンニング方法をご紹介します。
なお、紹介しているカンニング方法はカンニングを助長するものではありません。これらのカンニングはすぐに試験官によって発見されるので、絶対にマネしないでください!
1位. スマートフォンの隠し持ち
※画像はイメージです。
【内容】
解答の検索や外部と連絡を取ることを目的に、上着・パンツのポケットや袖(秋~冬の場合)などにスマートフォンを隠して試験室内に持ち込むというもの。
過去には靴の中にスマートフォンを隠して見つかった例もあるとか。
※試験室内にスマートフォンを持ち込むことや身に着けることは基本的にNGです。
【主な発見方法】
試験前の受付で試験官が目視で確認し、不自然に膨らんだポケットやぎこちない動作から発見に至ります。そのため、カンニング未遂となるケースが最も多いですが、受験中に操作しているところを監視カメラで発見するケースもあります。
ポケットの中身を出すのをうっかり忘れる方も多いので、不正行為と疑われないようにスマートフォンはロッカーや規定の場所に必ずしまいましょう。
2位. カンニングペーパー(カンペ)の持ち込み
※画像はイメージです。
【内容】
カンニングしたい内容を紙に書き込んでカンペを作り、試験室内に持ち込むというもの。小さいメモ用紙をカンペにする場合もあれば、免許証や学生証など試験室内に持ち込める本人確認書類に書き込んでカンペにしている場合もあります。
【主な発見方法】
試験官が巡回していないときに、持ち込んだカンペを取り出したり見たりしているところを監視カメラが捉えて発見に至ります。試験室内の様子は、試験官が巡回していないときでも試験室内に取り付けられている監視カメラ越しに常にモニタリングされています。
3位. カンニングしたい内容を身体に書き込む
※画像はイメージです。
【内容】
手のひらや腕にカンニングしたい内容を書き込むというもの。
【主な発見場所】
受験中に不自然な動作をしているところを監視カメラが捉えて発見に至ります。
覚えたい内容を事前に身体に書いてくるパターンが多いですが、CBTで出題された問題を身体に書き込んで問題を持ち帰ろうとするパターンもまれにあります。
CBTの場合、試験問題の持ち帰りは不正行為として見なされるので、問題を持ち帰ろうとすることは絶対にやめましょう。