CBT試験でカンニングはできるのか?実際にあったカンニングや防止策を解説
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■ カンニングがバレたらどうなるのか
カンニングをしたことが分かったら、すぐに試験室から強制退室となります。たとえ試験に合格していたとしてもその試験は「失格(無効)」として処理され、出席・欠席といった記録も残らず、受験料の返金もありません。
また、SPIなどの適性検査や企業が行う社内試験でカンニングをした場合は、選考企業や所属企業にも通達されるので、選考(内定)取消や降格処分になる可能性もあります。
大切な試験だからこそ「試験に合格したい」という強い気持ちがあるのかもしれませんが、どのような理由だとしてもカンニングは絶対にしてはいけない行為です。
■ CBTのカンニング防止策
CBTでは主に下記のような対策をすることで、カンニングなどの不正行為を防いでいます。
試験前
・試験官による受付時の目視
・本人確認書類をもとにした本人確認で替え玉受験の防止
・規定以外の私物の持ち込みを禁止
▲本人確認書類をもとにしっかり確認(※画像はイメージです)
試験中
・定期的な巡回による監視
・監視カメラによる監視
・セキュリティの高いシステムを使用することで、試験中のパソコン操作を制限
・席と席の間にパーテーションを設置
▲監視カメラで試験室内の様子を監視中(※画像はイメージです)
このほかにも、不正行為が見つかった際は、不正があった試験名とその方法が注意喚起として全国にある試験会場(テストセンター)に通達※されます。どんなにカンニングが巧妙になっても、他の試験会場で同様のカンニングが起きた際に発見できるよう情報が共有されているのです。
さらに、試験の監督は試験官の認定試験に合格した「認定試験官※」が担当しています。知識と経験が豊富な試験官のプロが、受験者の怪しい動きや不正行為がないか常に目を光らせています。
※CBTソリューションズ社と提携しているテストセンターの場合
▲認定試験官の認定証(サンプル)
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不正行為をなくすために、CBT業界では不正をした受験者のいわゆるブラックリストを作り、そのデータを業界内で共有することも検討中のようです。
一度でも不正をするとそのリストに登録され、今後すべての試験が受験できなくなったり、その情報を企業が採用活動をする際にデータベースとして照会できたりするといったことが想定されています。
アメリカでは既に実施されている取り組みで、将来的にもし日本でも導入されれば、カンニングの大きな防止対策になりそうですね。
■ CBTでカンニングはできるのか
結論から言えば、CBTでバレずにカンニングをすることは、これまでの集合型の筆記試験よりも難しいといえます。前述のようにCBTは不正行為対策が徹底された環境と、専門の試験官による監督のもと試験が実施されているので、カンニングをしたとしてもすぐに発見されてしまうからです。
また、CBTでは受験者ごとに出題される問題や選択肢の順番のほか、そもそも受験している試験自体が異なるため、筆記試験で起こりうる他の受験者の解答を盗み見るといったカンニングも事実上不可能です。
CBTは受験の環境的にも試験の性質的にも、他の試験方式に比べてカンニングがしづらい試験方式だといえるでしょう。
いかがでしたか?
試験への不安や焦燥感で「カンニングをしたい」と思ってしまうときがあるかもしれませんが、CBTに限らずカンニングは禁止されているので絶対にやってはいけない行為です。
自分の能力・知識を正しく測るために、また「カンニングをしたい」という衝動に駆られないためにも、勉強をしっかり行って試験には正々堂々と実力で挑みましょう!
監修:株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ
CBT試験の配信を中心に、一貫した試験委託サービスを提供。全国にCBT試験の提携会場を持ち、日商簿記検定や漢検をはじめとするさまざまな資格・検定の運営を行う。「日本の資格・検定」の運営元。
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