美容師国家試験の実技試験も時代に合わせて変わる方針な件
美容師になるために避けては通れないのが美容師国家試験の突破です。
国家試験には筆記試験と実技試験がありますが、その実技試験の内容が見直される方針が決定したとのこと。
時代遅れの試験科目、オールウェーブセッティング
美容師の実技試験には「カット」と「パーマ」の2種類があり、パーマは「ワインディング」か「オールウェーブセッティング」のどちらから出題されます。
出典:https://www.osaka-babel.com/post-2822/
このオールウェーブセッティングというのは1960年代に人気だった髪型なので、現在ではほぼ使われることはない技術なのですが、試験科目に含まれているので学生は使わない技術を勉強しないといけないのです。
※オールウェーブセッティング、髪全体にローションを塗って波立たせる髪型ですが、今街中で出会うことほぼなくない??
「今の時代に合わないから廃止したほうがいいんじゃない?」ということで、2021年から廃止にするかの議論が始まっています。
ほかにもある美容師試験の課題
美容師になるにあたっての実技試験は「カット」と「パーマ」のみなので、美容院のメニューで一般的な「カラー」は実技試験がありません。(知らなかったのですが)
さらに、昨今流行りの「まつ毛エクステ」も実は施術には美容師免許の取得が必須なのですが(これも知らなかった)、免許取得のための実技試験には含まれていません。
目の周りなので、ちゃんとした技術がないと健康被害にも発展しかねませんが、専門学校によっては学習範囲外というから驚き。
試験制度が始まった当初から現在までの間でトレンドも大きく変わるので、国家試験の実技試験の内容も定期的に見直していくべきだと思います。基本情報技術者など他の国家試験は、業界トレンドに注視して試験範囲の見直しを行っている事例があるので、美容師試験もそれに倣うということですね。
他の国家試験でも試験内容の見直しは行っていくべきでしょう。