【裁判官】木村拓哉さん!つぎは裁判官でどうですか?【なるには】
木村拓哉さんへ
拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
11月13日には49歳のお誕生日を迎え、さらに2ndアルバム「Next Destination」(2022年1月19日発売予定)のリリースも決定し、ますますお忙しい日々を過ごしていらっしゃるかと思います。
「Next Destination」の詳細はこちら(クリックすると笑顔になれます)
さて、本日は木村さんに『とある提案』があって、筆をとらせていただきました。
突然ですが、
なぜ裁判官なのか
木村さんはこれまでに俳優として、非常に多くの役柄を演じてこられましたよね。
2021年9月17日公開の「マスカレード・ナイト」では、刑事が扮するホテルマン(新田浩介)。
かつて一大ブームを巻き起こした月9ドラマ「HERO」では、検事(久利生公平)。
さらに、SEGAの『龍が如くスタジオ』が手掛けたテレビゲーム「JUDGE EYES:死神の遺言」「LOST JUDGEMENT:裁かれざる記憶」では、なんと元弁護士の探偵(八神隆之)に!
勘のいい木村さんならば、もうお分かりかもしれません。そう、木村さんはこれまでに非常に多くの『法律にまつわる職業人』を演じておられるのです。
そしてここで、わたしはある発想に至りました。
検事の久利生公平、弁護士の八神隆之、そして裁判官の木村拓哉というピースが揃ったとき……
なんと、木村拓哉だらけの法廷が完成するのです!!
※イメージ図
木村拓哉しかいない法廷が誕生した暁には、日本の起訴率はうなぎ上りになること間違いなしなのではないでしょうか。
裁判官の良いところって?
しかし、さすがの木村さんも裁判官についてはあまりご存じではないと思います。
そこで今回は、木村さんが「裁判官を演じてみたい!」と思うように、わたくしのほうで裁判官の魅力をプレゼンしていきたいと思います。
【良いところ その1】法の番人である
「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。」(日本国憲法第76条)
司法をつかさどる裁判所においては、そこで働く裁判官もまた、法律に従って公平な判断をすることが求められます。
勝ち負けがある弁護士や検事とは違い、裁判官に求められるのはとにかく法律に忠実であること。何色にも染まらない黒い法服は、そんな公平性を表しています。
普段の私服でも黒が非常にお似合いの木村さんなら、法服もきっとカッコよく着こなしてくださるでしょう。まさに木村さんにピッタリですね!
【良いところ その2】デキる人が多い?
司法試験に合格した人は「司法修習」という研修の場で、弁護士・検察官・裁判官が普段どんな仕事をしているのか、間近で勉強できる機会があります。この司法修習中に「自分はどの道に進みたいのか」を決めるのです。
しかし、現在裁判官になっている人のお話を聞くと「最初は裁判官を目指すつもりはなかったんです」とおっしゃる方も。研修中に先輩裁判官のお話を聞いたり、仕事ぶりを見たりして志望先を変更した、という声は意外にも多いのです。
さらに司法修習中の成績がトップクラスでないと、裁判官への任官は厳しいという話も。
裁判所は思わず憧れちゃうようなカッコいい先輩が、たくさんいる職場なのではないでしょうか。まさに木村さんにピッタリですね!
【良いところ その3】責任(やりがい)がある
法廷で最終的な判決をくだすのは、裁判官の役割です。
主張の異なる両者の意見を聞き、提出された書類や資料などにも、すべて目を通さないといけません。抱えている案件は複数になることもありますから、その仕事量は半端ないでしょう。
さらに責任も重大です。極端な例ですが、刑事裁判の場合は最終的に「死刑にするかどうか」といった、人の命にかかわる選択をするシーンもあります。
非常に大変な職業ですが、そのぶんやりがいがあるのは間違いないでしょう。
1つの裁判の中には多くの葛藤やドラマがありますが、裁判官こそ、その中心にいるといっても過言ではないかもしれません。まさに木村さんにピッタリですね!
裁判官になるには
裁判を後ろから見守っている印象が強いせいか、弁護士や検事と比較するとあまり話題にならない裁判官ですが、たくさんの魅力があると分かっていただけたと思います。
さて、続いては「裁判官になるためにどうしたらいいのか?」を具体的にご紹介させていただきます。
役作りなどにも、ぜひ活用してください!
司法試験
弁護士志望・検察官志望などにかかわらず、司法の道を志すならば、まず必ず通過しないといけないのが「司法試験」です。「なんかすごく難しくてアタマの良いひとがうける試験」としても知られていますね。受験資格はきっと、IQが400を超えていることでしょう。
しかしHEROの久利生公平は、高卒ですが司法試験を通過して検察官になっていますよね。
では司法試験の受験資格は「IQ400超え」か「イケメンであること」がマストなのでしょうか?
資格についてはコチラ:https://jpsk.jp/examinations/shihoshiken.html
司法試験の受験資格とは?
木村さんはご存じかも知れませんが、司法試験の受験資格を得るには「(1)法科大学院の課程の修了」、または「(2)司法試験予備試験(予備試験)の合格」のどちらかが必須となります。
(1)法科大学院
法科大学院は、通常「ロースクール」と呼ばれ、法律を専門的に学ぶことができる大学院です。多くの法科大学院では入学資格として、最終学歴が大学卒業以上であることを基準にしています。
(2)予備試験
つづく「予備試験」ですが、こちらは司法試験に比べるとあまり知られていませんよね。
「『予備の試験』っていうくらいだし、司法試験の簡単バージョンみたいなモンかな?」
木村拓哉さん以外の人類ならば、そう思うことでしょう(わたしもそう思っておりました)。しかし、侮ることなかれ。
司法試験の最終合格率が30~40%なのに対し、予備試験の最終合格率はなんと4%前後!司法試験を受ける前に、多くの予備試験受験生がここでふるい落とされるのです。
そして気になる受験資格ですが、予備試験には受験資格がありません。現役の大学生でも受けることができます。
つまり中卒の八神隆之は、この予備試験を経て司法試験に合格したということですね。すごいぞ、ター坊!
※ちなみに予備試験制度が導入されたのは2011年からのことで、それ以前の司法試験(現在の司法試験と区別するために『旧司法試験』と呼ばれている)には、特に受験資格はありませんでした。八神隆之と同じく中卒の久利生公平が受験できたのは、旧司法試験時代だったからなんですね。
資格についてはコチラ:https://jpsk.jp/examinations/shihoshiken-yobi.html
そして、司法修習へ……
「難関の司法試験に合格した! これで勉強漬けの日々は終わりだ!」
~♪
BABYBANG!BANG!BANG! OH!バカづらで
スーツで海に飛び込んで さあ太陽と打ち合わせしよう……
(引用元:SMAP「BANG!BANG!バカンス」作詞/宮藤官九郎 作曲・編曲/コモリタミノル)
…
……
………
さて、司法試験に合格したからといって、すぐに働けるようになるわけではありません。次に待ち受けているのは約1年間の「司法修習」です!
司法試験に合格した人たちは、司法修習生――いわば「法曹のタマゴ」として、弁護士・検察官・裁判官の仕事を、それぞれ数ヵ月ずつ学びます。この段階では志望先にかかわらず、全員が同じ研修を受けます(統一修習制度)。
さらに司法修習生は研修に加えて、この期間中にそれぞれの志望先に向けての就職活動や、勉強をしなければなりません。1年間はほとんど休みがないといっていいでしょう。
ちなみに司法試験に合格したからといって、翌年すぐに司法修習を受けなければならないという決まりはありません。在学中の人や私生活が忙しい人は、時間を確保してから修習に臨むことができるんですね。
もし本当に木村さんが裁判官を目指したくなっても、撮影スケジュールを調整してから挑んでいただけますのでご安心ください!
司法修習生考試(二回試験)
「司法試験に合格して、1年間の修習も終わって、ようやく法曹だ!」
大変申し訳ありません、木村さん。実は、まだ「司法修習生考試(通称:二回試験)」が残っているのです。
この二回試験は、いわばラスボス。木村さんのお好きなONE PIECE(ワンピース)で例えるならば、四皇のカイドウです。
二回試験は、記述式の試験です。「民事裁判」「刑事裁判」「検察」「民事弁護」「刑事弁護」の5つの試験を受けて、すべてに合格する必要があります。試験時間は7時間半×5日間にわたるという恐怖の試験です。
問題も非常に難しい試験ですが合格率は例年9割と、受験者のモチベーションの高さがうかがえますね。
長い道のりを経て、とうとう裁判官へ
ラスボスこと「二回試験」までクリアすると、ようやく法曹になることができます。
弁護士は弁護士事務所へ、検察官は検察庁へ。そして裁判官として任官された方は「判事補」として各地の裁判所で働きます。裁判官のタマゴとして、イチからのスタートです。
法曹になるって大変すぎませんか?
これほど長い道のりはきっと、久利生公平や八神隆之のような信念(ハート)がないと乗り越えることはできないでしょう。そしてそんな彼らの芯の強さは、木村拓哉さんだからこそ表現できるものなのだと思いました。
「木村拓哉 日本全土が きみに惚れ」
好きすぎて思わず一句詠んでしまいました。
わたしが考えた「裁判官・木村拓哉」
司法に携わる仕事は、やはり並大抵の覚悟で目指せるものではありません。
木村拓哉さんのような信念にあふれたアツい方が演じることで、より説得力が増すと思います。
そこで僭越ながら、ここに「わたしが考える最強の裁判官(木村拓哉)」を提案させていただきたいと思います。
今度の木村拓哉は、裁判官!?
「タイトル:木村拓哉しかいない!」
西田敏行が演じる「一 一(にのまえ はじめ)」は、定年間近のド真面目な裁判官。家庭では妻(木村佳乃)と娘(芦田愛菜)に冷たくあしらわれながらも、残り僅かな任期をまっとうするため、日々コツコツと働いていた。
しかしある日、風呂場で転んで頭を強く打ち付け、自分を含めた他人の姿が全員『木村拓哉』に見えるようになってしまい――!?(ここから画面内は全員木村拓哉さんになります)
一はこのまま、無事に定年を迎えられるのか? 妻と娘の愛は取り戻せるのか? 法廷で起こる新たな事件の真相とは!?
木村拓哉の木村拓哉による木村拓哉のためのコメディ活劇、「木村拓哉しかいない!」
来夏、フジテレビにて放映予定!(放映されません)
そのほかの出演予定:
超有能で冷酷な検察官を演じる佐藤浩市(木村拓哉)
ポンコツだけど憎めない弁護士を演じる大泉洋(木村拓哉)
表向きはバカップルだが実は詐欺師コンビの竹野内豊とYOU(木村拓哉と木村拓哉)
大泉洋の有能美人秘書だが実は英国スパイの深津絵里(木村拓哉) など
脚本は三谷幸喜さんに書いてもらおうと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
これを機に、木村さんが裁判官の魅力に目覚めてくださると幸いでございます。そしてぜひ、次の月9では「木村拓哉しかいない!」をやっていただけると嬉しいです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
これからもご活躍を応援しております。
敬具
〔担当:アルバイトA〕より
「日本の資格・検定」編集部の大学生アルバイトによる共同運営アカウントです。
楽しい記事を載せていけたらと思います!
よろしくお願いいたします!
職業:
学生