資格ソムリエが教える複数の勉強・仕事の両立術【連載はやしかく】
皆さんは、資格などの勉強と仕事の両立、どのようにしていらっしゃいますか?
私の場合、常に複数の勉強を並行して進めながら、社労士・行政書士・中小企業診断士として顧問先などへ対応し、執筆や講演活動も行っています。「林さんは一体何人いるんですか?!」とビックリされることもありますが、いちおう一人だけです(笑)
今回は、そんな私の複数両立術をご紹介いたします。
まず、常に非常に多くのやることがありますので、それらを漏れの無いように管理する「やることリスト」が必要です。特にこの形式じゃないとダメということはありませんが、できれば紙のリストよりデータで管理しましょう。
1日の中で取り組むべきことを紙に書いて消していく、くらいであれば紙でも大丈夫です。むしろ、消していくのはスッキリして気分がいいもの。
しかし、移動させたり並べ替えることが出来ない紙のリストは、数が多くなると非常に厄介です。そこで、データで管理するのがおすすめ。簡単なものであれば、ExcelやGoogleスプレッドシートを使えばすぐに作れます。
なお、私の場合は「Todoist」というサービスを使っています。日付、時間、優先度、タグといった様々な要素で並べたり分類でき、操作感も軽快です。
PCでブラウザ、スマホやタブレットでアプリというように、様々な端末から使えて、追加や削除もリアルタイムに同期されます。こういったToDo管理のサービスには様々なものがありますので、好みのものを探してみることをオススメします。
やることリストは、使い方も大事です。
「これはすぐやるから書かなくてもいいや」と思うこともあるかもしれませんが、2~3分といった短時間かつ急ぎで着手するものを除き、全てのことをリストに入れておいたほうが良いです。
理由は簡単で「やることを覚えておく」こと自体が、一定の負担になりパフォーマンスが下がるからです。
また、リストにあるものと頭の中だけにあるものが混じってくると、すぐに混乱してしまいます。リストにやることが全て入っていれば、安心して作業に集中できるので、短時間でより多くの対応が可能になります。
また「仕事用」「家庭用」といったテーマ別に管理方法を変えたり、リストを分けるのも避けましょう。これをバラバラに管理していると、様々なリストを見ないと全体がつかめないので非効率的です。
リストがまとまっていれば、同じ日に銀行へ行く予定があればまとめて片付けるといったことが可能になります。
あとは、やることをどうやって片付けていくかです。これは、1日の中で「何を、いつやるか」決めておくのがおすすめです。
例えば、私の場合は以下のような日々の過ごし方をしています。
予定にはいくつかポイントがあります。
・短時間の勉強を朝複数やっておくことで、日中それを思い出しながら過ごして記憶定着に役立てる
・午前、午後それぞれに向いた仕事をなるべく配置
・予定は詰め込みすぎず、時間が決まった予定は移動を含め一日の半分程度(トラブルが起きる前提で余裕をもっておく)
・疲れている夜に勉強時間の中心は置かないものの、寝ている間に記憶が整理されるので就寝前に少し振り返りの勉強
このように、日中は仕事をしながらも勉強をふとした時に思い出すことで、直接的に取り組むのが短時間でも効果を何倍かにアップさせています。
あとは、どう予定をこなしていくか。これは『やりたいとかやりたくないとか考える前に、どんどん片付けていく』ことが重要です。やりたくないなーと思っていても、何も進みません。それどころか残り時間は減る一方なので、さっさと片付けるに越したことは無いのです。
「そう言われても。。。」と思う方もいらっしゃるでしょう。実際、私もやることに立ち向かっていける時だけではありません。
では積極的に取り組めない時にどうするか。これは、そういう時用の「いつでもいいけどそのうちやっておきたいことリスト」を用意しておけば良いのです。立ち止まってしまうわけではなく、ちょっと他のことをして気分転換にします。
どんな人でも、1日24時間というのは共通のルールです。その中でより多くのことに取り組むためには、工夫と慣れが重要になります。ぜひ何か一つでも、生活に取り入れてみてください。
執筆者:はやし先生(林 雄次さん)
大手企業にてITエンジニア職を経験後、IT活用&DX推進に注力する新世代の社労士・行政書士として独立。企業の働き方改革や業務改善、IT導入などを支援する「デジタル士業」として活躍。
また、その他の士業を含む200の資格を持ち、「資格ソムリエ」としてさまざまなメディアに出演中。
・Twitter:https://twitter.com/yujihys
・はやし総合支援事務所:https://h-office.biz/