Vol.23 TAC×日本の資格・検定 第2弾 起業・副業に役立つおススメ資格!後編 2019.02.13

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★Vol.23では、資格の学校TACと日本の資格・検定のコラボ企画第2弾として、起業・副業に役立つ資格・検定 後編をご紹介します。起業・副業をしている、また検討されている方は、前編と併せてぜひご覧ください。

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起業・副業をする上で基本となる法的・人的・金銭的管理にまつわる資格(FP、行政書士、社会保険労務士)をご紹介した「起業・副業に役立つ資格・検定 前編」。起業や副業をする際に資格を重要視していなかった方も、資格・検定の学習を通じて得られる知識は、起業・副業をする上で大きくプラスに働くことがお分かりいただけたかと思います。
今回の特集記事では、資格の学校TACとのコラボレーション記事第2弾として、引き続き「起業・副業に役立つ資格・検定」をご紹介します!
後編では立ち上げた事業を「客観的に見る力」を養うことができる資格を中心にピックアップ。事業を客観的に見つめる力は、起業・副業の成功を左右する重要なポイントとなるので、既に起業・副業をしている、または検討されている方は要チェックです。
実際に資格を生かして起業されているモンド・ディマリ(株)の加藤寛大氏とTAC講師である森琢也氏の2名の方に起業・副業におススメの理由などのお話を伺いました。

おススメ資格・検定その4  企業経営アドバイザー

企業経営アドバイザーとは?※

2017年に創設された新資格で、企業経営に関する専門知識を問う「知識科目」と、事業性評価の知識を問う「実践科目」で構成されています。合格者は金融や企業経営について高度な実務知識と能力を併せ持った人材であることが証明でき、企業と地域社会に寄り添う実践型コンサルタントとして、今後の活躍が期待されています。

※旧名称:金融人材・企業経営アドバイザー
「金融人材・企業経営アドバイザー」は、2019年4月1日より、「企業経営アドバイザー」に名称を変更いたします。

活躍中の方に特別インタビュー!

資格を取得し、学んだことを自身の会社経営に活用している加藤寛大氏に企業経営アドバイザーと起業・副業の関連性について詳しくお話を伺いました。
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加藤 寛大 氏

株式会社シェアプラス 代表取締役

スカイライトコンサルティング(株)にて上場企業数社の新規事業立案プロジェクトに参画・運営。事業の構想、立案、リリース、立ち上げ後のマーケティング戦略の構築などを経験。学生時代は社会工学を専攻し、多変量解析を元にした口コミの波及を研究。課外活動としては海外ツアーを運営し、シリコンバレーに構えるGoogle やApple など大企業見学や、スタンフォード、 UCLA、UCバークレーなどの大学見学、コワーキングスペースの見学などを実施し、日本学生と海外学生の企業に対する環境や考え方の違いなどを研究した。現在、ZeroOne で「好きで世界を変える」人材を育成する教育サービス事業と、起業家の住むコリビング事業を中心とした不動産・人材事業を展開。

企業経営アドバイザーを受験されたきっかけは何だったのでしょうか?

体系的に経営知識を整理したいと思ったからです。前職でコンサルティングファームにいたこともあり、経営に必要な経験・知識はある程度身に付いていたものの、より深く体系立った知識を身に付けたいと考えていたときにこの資格と出会いました。
企業経営アドバイザーに興味を持ったのは、初めてこの資格を知ったときに企業経営に最低限必要な知識が体系化され、整理されているという印象を持ったからです。経営戦略、組織、マーケティング、ファイナンス、財務会計、法律、施策・支援機関などを一貫して幅広く学べて、かつ時間的・金銭的コストも比較的かけずに取り組める点が、自分の求めるものと一致していました。
また、最も魅力的だったのは「事業性評価」の科目です。この科目では事業を客観的に見る基準や方法を取り上げています。私自身、管理職以上では「自身の事業がどれくらいの価値なのか」を意識して取り組む必要があると考えていますが、現在の日本ではまだまだ事業の価値評価が曖昧です。その曖昧な事業の価値基準を統一し、社会に広めていこうという取り組み自体に対してもとても魅力を感じました。
事業について語る際に、各民間企業や行政、銀行などの金融機関が同じ目線で話せるような社会を、この資格を軸に創っていけるのではないか?と思い受験を決めました。

なぜ起業・副業に企業経営アドバイザーがおススメなのでしょうか?

一言でいえば「一人のビジネスパーソンとして持つべき基礎知識」がコンパクトにまとまっている点だと思います。この資格に含まれる知識は、ビジネスパーソンに必携のものといえるでしょう。
経営知識の網羅という面ではMBAや中小企業診断士とも似ていますが、企業経営アドバイザーをそれら二つと比較すると、MBAは通学なども含めてある程度まとまった時間とお金が必要になりますし、海外のMBA取得のためには英語も必須です。
企業経営アドバイザーは中小企業診断士の重要な項目を中心に出題範囲の約6割をカバーしています。その上で独自の科目「事業性評価」を加え、事業の基礎となる知識をギュッとまとめているので、ビジネスパーソンの一歩目に取る資格としてとても効率的に学習することができます。
また、この企業経営アドバイザーの特徴ともいえる「事業性評価」の学習を通じて事業創りにおける必須の観点が養われます。事業創りには現在・未来の事業規模や状態を適切に説明する必要がありますし、社会から自身の事業がどう見えているかを客観的に評価できなければなりません。
「事業を評価する目が養われる」という点、そしてその前段階である「必須となる経営基礎知識が定着する」という点から、私はこの資格をおススメします。
他資格との分野比較表
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※出典:一般社団法人 日本金融人材育成協会主催「検定試験セミナー」説明内容より抜粋

学んだことは実際にどのような場面で役立ちましたか?

学んだことはさまざまな場面で役立っていますが、実践科目である「事業性評価」で得た知識は特に重宝しています。事業の中でも改善すべき項目が数字として分かるようになるので、これからの方針や戦略を立てたり今後の対策を思考できたりと、自社の事業を見つめる上でとても有効でした。
また、筆記試験のほかに「対話力向上講習」という事業性評価の事例を用いた修了講習(実技)があるのですが、そこではロールプレイングを通じて金融機関側の目線が分かるようになります。私は経営者としてこの目線を活用しようと考えているので、具体的に役に立ったポイントとしては資金調達などの場面で「金融機関は事業のこの点を重視しているはずだから、こういった伝え方をしよう」と事前に対策ができたことです。
逆に金融機関側の方には、経営理念や会社の持つ無形資産などの大切さも取り上げられているため、経営者側が見て欲しいと思っている目線や、その評価方法などの基準も分かるようになるかと思います。
融資相談で悩む経営者はもちろん、融資判断をする金融機関の方もぜひ一度学習してみてください。
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起業・副業以外での生かし方はどういったことが考えられますか?

企業にお勤めの方であれば、管理職以上の方だけではなく部門の担当者にもぜひチャレンジしていただきたいです。現場視点での課題解決はもちろん大事ですが、管理者側の視点を理解することで、より抽象度の高い課題に気付くようになり、上司・上長との打ち合わせのレベル感が上がります。
また、自分の携わっている業務がどのように事業に影響しているのかを客観的に評価して管理者側にアピールできるようになるのではないでしょうか。
また、就職活動を控えた学生の方とも相性の良い資格です。戦略・組織・財務・法務など多面的に企業を見る目が養えるので、経営指標や方針を参考にした企業選びができるのはもちろん、面接時にもより深い質問ができるはずです。
就職前に質問できる範囲が深まることで、入社後のギャップを事前に埋めることができるほか、同期に先んじて結果を出すことができるのではないかと思います。

企業経営アドバイザーは今後どうなっていくと思いますか?

企業経営アドバイザーの主催団体である日本金融人材育成協会では、合格者のコミュニティを積極的に作っています。資格が立ち上がってからまだ日は浅いですが、立場の違う方たちと出会い、自分の考えやビジョンを共有できる場が既に作られていて、実際に私もさまざまな方と意見交換をしています。
今後も事業創りとは何か、事業を評価する観点はどこなのかなどを、経営者、金融機関関係者、行政担当者が同じ目線で利害関係なしに深く話し合える環境になっていくことが望ましいと思っているので、ぜひ資格取得後はそういった環境を一緒に整備できると嬉しいです。
横のつながりを強化していくことで、お互いにノウハウや意識をブラッシュアップできる環境がますます整い、それが日本の経営者層や金融業界全体の知識・能力を底上げすることに一役買うと信じています。
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最後にメッセージをお願いします!

繰り返しになりますが、企業経営アドバイザーは事業創りに役立つさまざまな知識を身に付けられる、非常におススメの資格です。一般企業でも管理職になる前にこの資格を取得することが一つの指標になってもいいくらいだと私は思います。
事業創りは就職・起業・副業問わず一人のビジネスパーソンとして常に意識していくべきことだと思います。普段の仕事にも「事業性の評価」という大きな視点を取り入れることで、仕事と仕事のつながりが可視化され、仕事の全体像をつかむことができるでしょう。そうすれば目の前の仕事が単なるルーチンワークではなく、もっと価値を高めることができるようになるはずです。
まずは一度テキストを開いてみてください。今の仕事や自分の興味・関心と関連する内容があれば、仕事の貢献度を上げられるチャンスです。ぜひみなさんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

おススメ資格・検定その5  中小企業診断士

中小企業診断士とは?

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。経営コンサルタントとして活躍することができる国家資格であり、習得することでビジネスに関する幅広い知識やスキルを身に付けられます。変化する社会の状況を俯瞰的・論理的に読みとることが可能となり、有資格者は的確な判断を下せる高度なビジネススキルをもつ人材として社会的に高く評価されています。
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講師のご紹介

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森 琢也 氏

大学卒業後、(株)デンソーに入社し、経営企画や事業企画に従事。25歳で中小企業診断士試験に合格し、TAC中小企業診断士講座の難関2科目(財務会計・経済学)を担当。現在はコンサルタント・プロフェッショナルコーチとして活動中。上場企業から中小企業まで、会社規模を問わず、働く人の気付きや成長、主体性を引き出しながら経営支援を行っている。

中小企業診断士が起業・副業におススメの理由

起業・副業に興味はあるものの、自分にどのようなビジネスができるのか、どのように始めたらいいのかが分からず、最初の一歩を踏み出せない方は多いと思います。せっかく一歩を踏み出しても、みなさんが「これならできそう!」と思い付くビジネスほど収益化が難しく、やみくもに始めて資金繰りや法務・IT活用ができずに失敗するというケースは少なくありません。そういった失敗を防ぐため、まずは中小企業診断士を通じて経営全般の知識を学ぶことをおススメします。
経営全般の知識を学ぶメリットは、物事をさまざまな側面から見て判断するための「材料」を得ることができる点です。ビジネスでは小さな問題も致命傷になりうるため、状況を理解し、判断を下すための知識や事例、観点などの「材料」を増やすことは非常に重要です。
何か問題が生じても、そういった「材料」があればそれが内部の問題(商品や、ヒト、仕組み)なのか、外部の問題(景気、競合)なのかを判断し、適切な対処ができるようになります。それ故、起業・副業にとどまらず、最近では弁護士や税理士の方も専門領域以外の経営的観点を持ちたいと、この資格に挑戦される方が増えています。
また、中小企業診断士になると、今まで出会ったことのない業種・業界に身を置く中小企業診断士仲間とのネットワークが広がります。難関資格を取得するほどビジネスに対する意識も意欲もある方たちなので、多くの刺激を受けることができる上、他では聞けないノウハウやヒント、アドバイスを得られるはずです。
仲間との交流を通じて、ご自身の中に眠っている知識・経験・強みに気付くことで更なるビジネスの糸口を見いだし、周囲のサポートを得ながら成長していける点がこの資格の魅力ではないでしょうか。

森先生からのメッセージ

「人生100年時代」と言われる中、自分自身でどう人生をデザインし、組織や環境に左右されずに生きていくのか、ということは今後も大きなテーマになってくるでしょう。中小企業診断士の資格を取得するということは、一つの国家資格を手に入れる以上に多くの価値を与えてくれると私は考えます。ぜひ、中小企業診断士の資格にチャレンジしてみてください。

番外編 日商簿記検定

「まずは何かを始めたいけれど、時間がどこまでとれるか分からない」「上記の資格は難しくて取り組みづらい・・・」という方にはお金の流れの基本が分かる日商簿記検定がおススメです。
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日商簿記検定とは?

お金の流れを帳簿に記録するためのルールを学ぶ簿記。会計知識は「ビジネスの共通言語」ともいわれるように、簿記・会計が存在しない会社はなく、社会人として持つべき必須のスキルといえます。起業する場合、決算書などの書類を税務署に提出する必要がありますし、経営者として会社の経営状況を判断するための知識として役立ちます。また副業においても、例えば株式投資を行う際に、対象企業の決算書から財務状況を読み取り、判断することができるようになるほか、経理事務や記帳代行など、さまざまな仕事が期待できます。
簿記を学習することによって会社のお金の動きを理解でき、多方面でのスキルアップに繋げることができます。

はじめの一歩シリーズ

TAC出版では、資格取得を目指す方向けにガイド書として『合格へのはじめの一歩』シリーズを刊行しています。オールカラーでまとめており、合格するためには何をすべきか一目瞭然!対象資格の全体像が理解できます。
この資格を取得しようと思っているけどどうなのかな?と悩んでいる方へオススメできる1冊です。
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いかがでしたか。

社会の変化に伴い、自分の能力を最大限に生かした働き方を目指して、起業・副業をする方の割合も増加していくことが今後も予想されます。

一方で、起業・副業へのハードルが下がるほど、他との差別化を図り、過酷な競争に打ち勝っていく必要があります。そんな中でも今回ご紹介した資格・検定は、新しい事業にプラスアルファの価値や信頼感を与えてくれる「成功の切り札」となるはずです。

また、今回ご紹介した資格・検定は現状のビジネスシーンや日常生活にも十分生かすことができ、一生使える知識を身に付けられるので取得して損はないでしょう。

ビジネスの主要資源である「ヒト・モノ・カネ」に関わる経営知識は義務教育で教えてもらえません。だからこそ、資格・検定というツールを用いることがとても有効なのです。これから起業・副業を目指す方も、現在自分の事業に取り組んでいる方も、さらなるステップアップに向けて、ぜひ資格取得への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

アンケートにご回答いただいた方の中から抽選で5名様に「企業経営アドバイザー対策講座 企業財務 基本テキスト」をプレゼントします。みなさんふるってご応募ください!
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