日本の資格・検定

投稿記事

RST講座受講体験記

慶應通信卒資格マニア

体験談 #安全衛生 #講座 #講習 #職長 #安全衛生教育 #厚労省 #ガテン系 #講師 #教育

 私が、RST講座を受講修了したのは、平成18年3月10日です。

同講座は、労働省(現厚生労働省)の通達{基安発第23号(昭和48.9.12)、基発第177号(平成13.3.26)}に基づく、職長等の教育を担当する講師を養成する講座です。


※現在のカリキュラムは、平成18年5月12日付け基発第0512004号に基づいています。


同講座を修了すると、中央労働災害防止協会が認定しているRSTトレーナ-資格が取得出来ます。


 職長教育の講師は、RSTトレーナーを活用することが推奨されていますが、法令上は、講師に必要な一定条件を満たす人ならば、RSTトレーナー資格が無い人でもOKです。

 講座内容について、説明します。

 第1に、受講場所は、東京か大阪の安全衛生教育センターの2箇所のみで、自分が好きな方を選んで受講します。

私は、東京都清瀬市の東京安全衛生教育センターで受講しました。

 第2に、この講座の受講形式は、連続方式(5日間)か分割方式(3日間+2日間)の2種類です。


原則、受講期間中は、全員、センター内宿泊所(無料個室)に宿泊することが、義務付けられています。

但し、現在は、コロナ禍の為、当面の間、宿泊については、外部のホテル等を利用し、そこから通所してもOKです。


私の場合は、遠方の為、前日から宿泊所に宿泊しました。

 第3に、同講座は、一般コースと建設コースの2種類があり、前者は、製造業等、後者は、建設業等で、自分が好きな方を選んで受講します。

私の場合、電気工事業だと建設コースですが、製造業の経験が長かった為、一般コースを受講しました。

 第4に、受講対象者は、職長教育等の安全衛生教育の担当者、安全衛生担当者、ラインの管理者等ですが、私が受講した時は、私を除き、皆、数百人以上の従業員が居る大工場の管理職や取締役等ばかりで、誰でも知っている一部上場企業の社員が大部分でした。

建設コースは、講師の話では、某電力会社社員が団体受講していたそうです。

又、これも、講師の話ですが、社会保険労務士の人も、結構、同講座を受講しに来るそうです。(※これは、私見ですが、多分、社会保険労務士の場合、職長教育の講師が出来ると、仕事の幅が広がる為と思われます。)

 第5に、受講料(テキスト代、消費税含む)は、105,000円(※2022年12月12日現在は、123,200円)で、別途、食事代が掛かります。


当時の食事は、1日3食2,300円(朝500円、昼700円、夕1,100円消費税込み)でしたが、現在は、1日3食2,320円(朝530円、昼740円、夜1,050円 消費税込み)です。

食事は、ボリュームが有り、味も良くて、言うこと無しです。


強いて、欠点を挙げるとすれば、御飯は、丼に入って出てくる為、はっきり言って、毎食、やや多過ぎ感があり、それを食べるのは、ちょっと苦しかったです。

特に、朝から丼飯はきつかったです。

勿論、少な目にして貰うことも可能ですが、私は、貧乏人の悲しい性で、同じ値段なら、少しでも、多く食べた方が得だと思い、無理をしてでも食べました。

因みに、講師の話では、この講座を受講すると、受講終了後、体重が数キロ増える人が多い為、体重が気になる人は、講義前後や休み時間等の空き時間を利用して、極力、散歩等の運動をした方が良いそうです。

 第6に、講義は、朝から晩まで行われ、カリキュラムがビッシリです。

又、毎朝、7:00から外でラジオ体操をやりますが、全員強制参加です。

 引き続き、講義内容について説明します。

講義内容は、大別すると、職長教育の内容全般、教育方法、役割演技(ロールプレイング法)、災害事例研究の4種類です。

 第1に、職長教育の内容全般については、職長教育を再受講する感じです。

 第2に、教育方法については、討議法や指導案について学びます。

①討議法とは、受講生が共通のテーマについて、色々と議論して答えを見付ける方法です。

同講座では、討議法を体感する為、実際に職長教育で想定されるテーマに沿ってグループ討議をし、その討議結果を発表します。

尚、この討議時のグループ(6、7名)は、講義初日に発表され、講義期間中は、このグループで色々なテーマに沿って討議を行います。

②討議時の、議長、書記、発表者は、交代で行います。

③指導案とは、自分が講義をする時、どんな風に講義をするかと言う講義計画書みたいなもので、実際の職長教育を想定し、各自、その作成をします。

講義で指導案の作成方法を学んだ後、実際に指導案を作る練習をしますが、出来た指導案は、講師のチェックを受けます。

その時、不備な点があると、例え講義時間が終了しても、OKになる迄、居残りで何度も作り直しをします。

因みに、私も、居残りをしました。

 第3に、役割演技とは、役割を想定して実際にその役割を演技することです。


これは、講義後半に行われます。

役割には、司会者、講師、コメンテーターの3種類があり、各自、一回づつ、それぞれの役割を演じます。

例えば、司会者(受講生A)、講師(受講生B)、コメンテーター(受講生C)と言う配役をし、実際に、職長教育講座が行われる想定で、其々の役割を演じます。

①司会者役は、司会進行をするのですが、その時、講師の自己紹介等も行います。

②講師役は、職長教育の講義科目中の一部について、模擬講義(10分)を行います。

講師役は、事前に、指導案の作成や、講義資料等を準備しておくのですが、どの科目を担当するかは、講座初日に発表される為、それ迄、分かりません。

しかも、講義内容は、自分自身の体験や自社の取り組み等に基づいたものでないといけない為、或る程度の現場経験が無いと講義が出来ません。

その為、間に合わない場合、一日の講義終了後、模擬授業の準備を夜中迄しなければいけない羽目になります。

因みに、私も、そうでした。

③コメンテーター役が、講師の模擬授業についての批評をコメントします。

④講師が、其々の役割演技についての批評をコメントします。

特に、講師役に対しては厳しく、少しでも不備が有ると徹底的に指摘されます。

例えば、私が、講師役で模擬講義をした時、右手に指し棒を持って説明をし、左手を腰に当てて説明していた為、それが偉そうに見えるので良くないと指摘を受けました。


そして、左手の指先をしっかり伸ばし、気を付け時の手みたいにして、腿の左側に付けておくようにと指導されました。

 第4に、災害事例研究とは、実際の災害事例を元にして、その原因や対策等についてグループで討議することです。

 最後に、同講座は、修了試験が無い為、講座に全日程参加すれば、RSTトレーナー資格取得が出来ます。

しかし、グループワークや人前で話をすること等が多い為、これらのことが苦手な人は、苦労する可能性が高いです。

その為、同講座の受講検討時は、これらの点を慎重に考慮した上で申し込んだ方が賢明です。

以上

【参考文献】

●中央労働災害防止協会『平成19年度 安全衛生教育センター 開講講座のご案内 東京 大阪』P22,43参照。

●中央労働災害防止協会安全衛生教育センター東京・大阪『RSTシート』平成17年、P19~26参照。

●中央労働災害防止協会安全衛生教育センター東京・大阪『RST講座―RSTトレ-ナ-用テキスト―』平成17年、P8~12参照。

●中央労働災害防止協会安全衛生教育センターHP「東京安全衛生教育センター>講座のご案内>RST講座>RST講座(一般・建設)」2022.12.12.11:52最終閲覧。

以上

怠け者&貧乏人&資格マニアです。

通常、私の主生息場所は、ブログ『慶應通信卒資格マニアの独り言(https://shikakumaniafc2.blog.fc2.com/)』です。

しかし、資格関連の話題が大好きな為、それに惹かれて、時々、こちらのサイトにも出没することにしました。

宜しく御願い致します。

職業:
その他
保持資格:
【所有資格】2022.10.9.現在

『免許・免状』
■第3種電気主任技術者■職業訓練指導員(電気科、電気工事科、建築物設備管理科)■第1種電気工事士■第1級陸上特殊無線技士■第4級アマチュア無線技士■危険物取扱者(乙4)■普通自動車(現:中型車8t未満に限る)■普通自動2輪■消防設備士(甲4、乙6、乙7)■建築物環境衛生管理技術者■ボイラー整備士■衛生工学衛生管理者

『試験合格』
■宅地建物取引主任者■1級ボイラー技士■貸金業務取扱主任者■福祉住環境コーディネーター検定2級■環境社会(eco:エコ)検定■予防技術検定(防火査察)■1級電気工事施工管理技士補

『技能講習修了』
■特定化学物質等作業主任者■有機溶剤作業主任者■第2種酸素欠乏危険作業主任者■フォークリフト■鉛作業主任者■特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者

『講習修了』 
■駐車監視員資格者■食品衛生責任者■甲種防火管理者■防災管理者■特別管理産業廃棄物管理責任者■RSTトレーナー■家畜商■倉庫管理主任者■特別管理産業廃棄物管理責任者(医療関係機関等)■統括管理者■空調給排水管理監督者■清掃作業監督者■温泉入浴指導員■機械警備業務管理者資格者■建築物石綿含有建材調査者(一般調査者) 

『その他』
■柔道初段■弓道初段■静岡県ふじのくに防災士■防災士■ふじのくに防災マイスター■社会福祉主事任用資格■一級ビル設備管理技能士■自動認識基本技術者■慶應義塾大学法学部甲類(通信教育課程)卒


勉強中の資格:
秘密
取りたい資格:
秘密

フォローする

人気記事ランキング