日本の資格・検定

公式記事

中小企業BANTOとは?難易度や受験のメリット、合格後の継続教育をご紹介!

資格・検定特集 #PR #勉強方法 #ビジネス #経営 #中小企業BANTO認定試験

 中小企業BANTOとは?難易度や受験のメリット、合格後の継続教育をご紹介!
現在、国内企業における中小企業の割合は99.7%を占め、国内の雇用の7割が中小企業によるものだとされています。

こういった数字から、中小企業が日本の経済の骨組みを支えていることが伺えますが、一方でDX化や事業承継、さらにコロナ禍や国際情勢の悪化による経営への打撃など課題が山積しているのも事実です。

そこで今回は、中小企業経営の専門人材を育てるべく創設された「中小企業BANTO認定試験®」をご紹介。中小企業庁後援の注目資格です。取得のメリットや合格後の継続教育などを試験の主催団体であるBANTO協会に伺いました。

Q.中小企業庁後援の中小企業BANTO認定試験とはどのような資格ですか?

中小企業BANTO認定試験とは、中小企業の経営にまつわる知識・スキル・分析力・判断力を兼ね備えた人材を育成するため、2020年に新設された試験です。

その昔、江戸時代の商家には、営業や経理など商売のさまざまな事柄を取り仕切る「番頭さん」という職業が存在しました。資格名の「BANTO」とはBusiness Accounting aNd Total Officerの略称で、まさに中小企業の「番頭さん」を育てたいという思いが込められています。

中小企業BANTO認定試験は中小企業庁が後援している唯一の民間資格であり、会計・財務の知識を軸として、企業の経営分析から、税法、法務、ビジネスで求められる基本のコミュニケーションまで、中小企業経営やビジネスの土台となる知識を幅広く学ぶことができます。


Q.資格創設のきっかけや背景を教えてください。

近年の中小企業では、コロナ禍や国際情勢の悪化などマクロ的な課題に加えて、経営者の高齢化や人手不足、DX化への遅れなどが常態化しています。そこで中小企業BANTO認定試験では、中小企業経営の専門人材を育成することで以下の4つの課題解決を目指しています。

1.経営者・ビジネスパーソン全体の経営知識の底上げ

現在も多くの中小企業で経験や勘に頼った経営がなされており、これが経営状況の悪化や倒産の要因の1つになっています。

近年のような厳しい状況下ではこれまで以上に合理的な経営判断が求められますが、その基礎となるのは分析や会計、法務をはじめとするビジネスの知識でしょう。

刻々と変化する社会の中で、中小企業の経営者やビジネスパーソンが経営・ビジネスに関する基本的な知識・スキルを身に付けること、新たな知識や情報を積極的にキャッチしていくことが今後の中小企業の成長・発展につながります。

2.将来的に経営の中核を担う人材の育成

事業承継に関する調査によると「後継者が決まっている」と回答した経営者は12.5%※に留まっており、多くの経営者が後継者の不在を理由に廃業を考えていると回答しました。
※参考:中小企業の事業承継に関するインターネット調査(2019年調査)/日本政策金融公庫総合研究所

日本では、後継者のなり手や次世代の経営者を育成する機会や機関がまだ少なく、これが事業承継に消極的な経営者・後継者が多いことの一因となっています。

今後日本の経済や雇用を支える中小企業が少しでも事業を存続していくためにも、後継者や将来的に経営を担っていく世代の育成が求められています。

3.中小企業の内部に金融機関と対等に話し合える人材を

多くの中小企業では金融機関の融資をもとに経営を行っていますが、専門知識を持って金融機関と経営の情報を共有し合える人材は長らく不足しており、これまでも課題視されていました。

リーマンショックやコロナ禍を経て金融機関が融資への慎重さを増したことで、金融機関と対等に話し合える人材のニーズはより高まっています。

4.経営者の高齢化による事業継続の難化

経営者の高齢化に伴い、国が事業承継をサポートする制度を提供しているものの、うまく活用できていない方がほとんどです。さらに、DXや経営刷新の鈍化も経営者の高齢化が一因だと考えられています。

そういった点を中小企業の内部から変えていくために、中小起業経営の中核を担い、経営者を支える人材の育成が急務とされています。


Q.中小企業BANTO認定試験ではどのような問題が出題されますか?

中小企業BANTO認定試験では、出題範囲となっている「分析及び評価」「会計及び財務」「税法」「経営法務」「ビジネスコミュニケーション」の5科目から満遍なく出題されます。各問題は筆記試験の四肢択一です。

⇒その他の科目の問題はこちら

さらに、公式サイトからはサンプル問題や模擬問題もダウンロード可能で、学習や知識レベルの確認に活用できます。
⇒サンプル問題・模擬問題はこちら


Q.試験に向けて、推奨される勉強方法と勉強時間を教えてください。

基本的には公式テキストを読み込むのが合格への近道でしょう。多くの方が3カ月程度を目安に試験勉強を行っていて、合格率は約65%(2022年1月試験)です。

出題範囲が広いため、勉強する方それぞれに興味のある科目や馴染みのある科目もあるのではないかと思います。まずはご自身の得意な科目から勉強を始めて、徐々に不得意科目の勉強にも興味とモチベーションを持って臨んでもらいたいです。

▼「中小企業BANTO 認定試験公式テキスト」

参考:中小企業BANTO認定試験(R)公式テキスト/公益社団法人全国経理教育協会

また、公式テキストの内容をより深く学びたい方や、スキマ時間に動画で勉強を進めたいという方には公認講師が解説するeラーニングも提供しています。

こちらはインターネットが繋がるパソコンやスマートフォンがあれば、自宅や職場の休憩時間、通勤時間で勉強することができ、大変おススメです。
⇒eラーニングについて詳しくはこちら


Q.中小企業BANTO認定試験を取得するメリットは何ですか?

中小企業BANTO認定試験の最大のメリットといえるのが、合格後の継続教育と合格者同士の結びつきです。

中小企業BANTO認定試験に合格すると、BANTO協会への入会権利を得ることができます。このBANTO協会は前・中小企業庁長官で現・株式会社三井物産戦略研究所代表取締役社長の北川慎介氏や、衆議院議員の甘利明氏を役員としており、経済や政策を担う方とのつながりも深い団体です。

今後、協会では経営や人事労務、会計、マーケティング、海外との取引、データ分析などさまざまなジャンルの研修会を予定しています。会員の方は無料または低価格で受講でき、経営やビジネスをブラッシュアップしていく場として活用いただけます。

さらに、合格者同士の懇親会では、同じように経営を志す仲間と出会い、大いに人脈を広げることも可能です。

合格がゴールではなく、より深い学びへの第一歩となる点は中小企業BANTO認定試験の特徴でもあります。

また中小企業BANTO認定試験では、自信を持ってビジネスの場に立つために備えておくべき「共通言語」を身に付けることができます。

例えば、上司や取引先、金融機関との会話を進める上で、基本的な会計・財務の知識や法律知識、ビジネス用語などは重要な共通言語です。

中小企業の経営者の中にはこの共通言語を「難しいから」と避け、金融機関とのやり取りを税理士に丸投げしているケースも多く、このような経営手法が金融機関との相互理解を妨げる要因にもなっています。

中小企業BANTO認定試験で問われるのは基本的な知識ですが、それを知っているか否かで経営や業務の質に大きく影響してしまいます。1冊の公式テキストで中小企業経営に必要な「共通言語」を網羅できる点も中小企業BANTO認定試験のメリットといえるでしょう。

合格者に聞く中小企業BANTO認定試験 ~1~

高橋 美絵さん
SATORI株式会社
マーケティング営業部 部長

―――中小企業BANTO認定試験を学んでよかったことは何ですか?

一番よかったと感じているのは、企業を経営する際に必要となる知識を、網羅的に、そして基礎的な部分に絞って効率的に学べたことです。認定試験の日程に合わせて集中的に繰り返し学ぶことで、知識を定着できたと感じます。また、分野別の得意不得意を理解することができましたので、追加で学ぶ必要がある分野の優先順位をつけることもできるようになりました。


Column:2022年2月9日にBANTO協会の設立総会が開かれました

河﨑照行理事長による挨拶

BANTO協会設立の構想は、10年前に遡ります。

10年前というと、中小企業の会計基準である「中小会計要領」や、中小企業の経営を後押しする「中小企業経営力強化支援法」が策定され、中小企業の経営支援基盤が整った年でもありました。それから10年という節目の年に協会の立ち上げができることを大変嬉しく思います。

現在、長引くデフレやグローバル化による海外企業の参入、さらにコロナ禍と、中小企業が置かれる状況は厳しいものと言わざるを得ません。そのような中で、中小企業の経営戦略、財務、法務といった知識を持ち、中小企業の経営基盤となる人材の育成は喫緊の課題です。

私たち協会は、2020年度から既に運営している中小企業BANTO認定試験や合格者の継続教育を通して中小企業、ひいては日本経済の成長を支える存在を目指し、活動してまいります。

当日は他にも、協会役員の北川慎介氏や協会会長の甘利明氏などが登壇しました。


Q.中小企業BANTO認定試験はどのような人におススメですか?

中小企業BANTO認定試験の受験をぜひおススメしたいのは、以下のような方です。

(1)中小企業の経営者や後継者
(2)ビジネスにまつわる基礎知識を幅広く体系的に学びたい方や、改めて学び直したい方
(3)中小企業の経営者と接点が多い金融機関の方や士業従事者の方
(4)中小企業の経営学や会計学の基礎を学ぶ学生
(5)日本で経営やマネジメントの知識・スキルを学ぶ留学生

中小企業BANTO認定試験は業界・業種・役職・立場に関係なく、幅広い層の方に受験してもらいたいという思いから、受験に必要な条件を一切定めていません。また、受験料も3,300円(税込)と、資格試験の受験料としては安価に設定しています。

試験内容も経営やビジネスの基本的な知識・スキルからの出題がほとんどで、あらゆる方のビジネスの土台となり得る資格だと自負しています。

合格者に聞く中小企業BANTO認定試験 ~2~

大村 新一郎さん
司法書士法人おおさか法務事務所

―――中小企業BANTO認定試験の合格を目指す方に勉強のアドバイスをお願いします。

中小企業BANTO認定試験を受験される方はさまざまなキャリアの方がいらっしゃると思います。
私のような金融機関の営業現場において、中小企業担当者としての営業実務経験がある方なら親近感を持って受験勉強に取り組めると思います。一方、そのような経験のない方の場合、聞きなれない初めての知識習得になる部分が多い方もいらっしゃることと思います。しかしながら中小企業BANTO認定試験はどのような業界の業務に従事している方であっても“中小企業を担当する”という共通の側面においては、「全員が知っておくべき知識=知っていることで担当する中小企業のことをより深く知る術」を身に付けることが出来るきっかけになることは間違いありません。
ぜひ楽しんで試験に臨んでいただきたいですし、中小企業BANTOが幅広く認知され、普及し、その結果として日本の中小企業が活性化され、元気になることを切に願ってやみません。(一部抜粋・編集)


Q.中小企業BANTO認定試験の展望を教えてください。

戦後の中小企業支援の歴史は、業界や事業内容にかかわらず画一的に中小企業を支える経済政策に始まり、近年では多様化する中小企業のニーズに合わせたさまざまな支援策が自治体ごとに練られるようになっていきました。

その中で、経済支援はもちろん知識や手続き、コンサルティング面での支援も広がりを見せつつあり、現在は「伴走型支援」に期待が寄せられています。

「伴走型支援」とは、金融機関の担当者やコンサルタント、地域の士業従事者などが経営者に寄り添いながら課題を可視化・設定し、「これから何をすべきか」を共に考えていく支援のあり方です。東日本大震災後、福島県の復興の際に行われた手法で、一定の効果があったことから全国に広がりつつあります。

中小企業BANTO認定試験は、経営者や経営の伴走者の両方にとって知識の土台となる内容であり、2024年1月にはより高度な知識を持った専門人材を育成する「中小企業BANTO認定試験上級」の試験も開始予定です。現行の中小企業BANTO認定試験と今後開始予定の中小企業BANTO認定試験上級のどちらもより多くの方に受験してもらえたらと考えています。

地方の人口減少や地域経済の疲弊の中での中小企業経営は、まさに「下りエスカレーターを上る」ような状況ではありますが、中小企業の成長こそが地域経済の維持と発展につながります。中小企業BANTO認定試験を通じて、日本各地、さらに日本全体の経済に活力を与えられれば幸いです。

中小企業BANTO認定試験 試験情報

試験日程

【第5回】
試験日: 2022年9月25日(日)
申込期間:2022年8月1日(月)~8月29日(月)

【第6回】
試験日: 2023年1月15日(日)
申込期間:2022年11月14日(月)~12月12日(月)

受験料

3,300円(税込)

試験会場

全国各地(受験申込時に選択できます)

受験資格

年齢、学歴、国籍などの制限なく誰でも受験することができます。

中小企業BANTO認定試験の公式サイトはこちら

人気記事ランキング