Vol.26 自立型セルフマネジメント検定 2019.03.28

インタビュー
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★Vol.26では、自立型セルフマネジメント検定を運営する一般社団法人JAPANセルフマネジメント協会を取材し、学習モチベーションをアップさせる方法について伺いました。春から新しい学習を始めたいと考える方に役立つ知識が満載なので、ぜひ参考にしてみてください。
新年度、そして改元を目前に控えた今、新しい学習に向けて計画を立てている方も多いのではないでしょうか。冬には体調不良やイベントへの「お付き合い」などでなかなか学習時間を作れなかったという方も、この春は心機一転のリスタートを切るチャンスといえます。そこで今回は、「自立型セルフマネジメント」を取り入れて学習モチベーションを継続する方法をご紹介します。
大リーグ・エンゼルスで活躍する大谷翔平選手が高校と北海道日本ハムファイターズで学び、実践したことでこの自立型セルフマネジメントをご存知の方もいるかもしれません。一流のスポーツ選手や著名人、経営者、ミスコン出場者をはじめ、日本を代表する大手企業など460社、人数にして9万人が「夢を叶えるメソッド」として活用していることでも、現在一躍知名度を高めています。
自己啓発を促すメソッドは世の中に多く存在しますが、子供から大人まで簡単に実践できるものとなるとグッと数が絞られます。その中でも自立型セルフマネジメントは、誰にでもすぐに実践できて自らのモチベーションを絶やすことなく燃やし続ける方法が体系的にまとめられています。
今回は自立型セルフマネジメントとはどういったものなのか、そのプログラムの中から日々の学習モチベーションをアップするポイントを一般社団法人JAPANセルフマネジメント協会理事であり、このメソッドのインストラクターとしても活躍される柴山健太郎氏に伝授してもらいました!
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柴山 健太郎氏
 
・一般社団法人JAPANセルフマネジメント協会 理事
・株式会社Freewillトータルエデュケーション 代表取締役
・NPO法人Faro 代表理事
・一般財団法人 クラスジャパン教育機構 専務理事
・株式会社Radiance 取締役

アスリート育成や子どもの教育に携わる傍ら、10年間で3,000名以上の親へのインタビューを実施。子どもが自立するためには大人の役割が大切だと気づき、(一社)JAPANセルフマネジメント協会を設立。大人たちへ向けた研修を行い、述べ指導人数は3,000人を超える。さらに企業研修や女性のライフワークに特化した講座、大学での就活プログラム指導やミスインターナショナル日本代表への指導等、子どもから大人まで幅広い層へ、”達成する力”や”セルフマネジメント”を提供している。
著書に「子にかける×子にかけない」(海拓舎出版)「一流の達成力」(フォレスト出版)がある。
自立型セルフマネジメントは「夢を叶えるメソッド」として注目を浴びていますが、実際には精神的・社会的・経済的な自立を促し、「心を育てる」ことを一番の前提としています。その過程として夢や目的の実現があるのです。
このメソッドの成り立ちは約20年前の中学校教育にまでさかのぼります。当時体育教師だった代表理事の原田隆史氏※が赴任したのは多くの問題を抱えた公立中学校で、中には金銭的、精神的な問題を抱えている生徒もいました。原田氏は彼らを自立させて高校に進学させるため、陸上競技に力を注ぎ、スポーツ推薦入学を使って無償で進学させようと決意したのです。その後、経営学を中心としたノウハウを織り交ぜ生徒に自立と心の成長を促すことで、実績のなかった学校の陸上部から日本一を13回も生み出し、全国トップレベルにまで引き上げることに成功。生徒の心も前を向くことができました。
※自立型セルフマネジメントは別名「原田メソッド」とも呼ばれています。
当時の報道では「奇跡」といわれたこの出来事ですが、「奇跡」のように不確実なものではなく、再現性のあるプログラムの上での成功でした。このプログラムが原形となり学校教育から企業研修、そしてアスリートや著名人のマネジメントにまで応用され、現在の自立型セルフマネジメントへと繋がっています。
自立型セルフマネジメントのプログラムは①夢や目的を決め、②毎日継続するルーティンの内容を設定、③1日のルーティンを実施し、④フィードバックでモチベーションを上げる、という流れを基本として組まれています。「毎日コツコツ」が求められる学習との親和性も高く、結果につながりやすいのではないでしょうか。このプログラムの中から今すぐに実践できるモチベーションアップ法を3つ挙げるのでぜひお試しください。

1. 目的・目標を明確に持つこと

目的と目標は違います。目的とは、最後に自分がどのようになりたいか、目標とは、目的までの途中段階を指します。
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自分の考えを噛み砕いて明確な目的を持つことで目標も自然と定まるでしょう。大谷選手が通称「マンダラチャート」として活用していたことでも話題となった「オープンウィンドウ64」は、目的とそこに至るまでの目標を整理するのにうってつけのツールです。
大谷選手が高校1年生の時に作成したオープンウィンドウ64
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中心となるマスに目的を書き込み、その周りの8つのマスにそれを達成するために必要な要素を書き入れます。それぞれの要素を中心に、さらに8つの実践可能なキーワードを挙げることで、最終的には目的を達成するための具体的な行動が64個導き出されます。テンプレートがあるので自分のビジョンを書き出してみましょう。
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▲クリックで拡大
また、自分だけのために頑張るというのはいつか限界を迎えてしまいますが、目的を達成して誰かに喜んでもらいたい、誰かに影響を与えたい、など周囲のために頑張るという視点を加えると物事が継続しやすいと言われています。アスリートの中には、自分が1つ結果を出すごとに寄付やボランティアを行うと決めて取り組んでいる方もいますが、そこまで大きなことでなくても構いません。身近な人の喜ぶ姿をぜひ思い浮かべながら作成してみてください。

2. 成功者のことを知る

実際に自分と同じ目的を持って成功した人の話を聞いたり、本を読んだりすると、精神的に前向きになれるだけでなく、設定した目的に向けてどのようなルーティンを組めばよいかを考える上で大きな情報源となるでしょう。小さなことでも真似をして毎日続けることで自信にも繋がりますし、その中には成功のためのヒントも隠されているはずです。

3. 毎日のルーティン化とフィードバック

「オープンウィンドウ64」や「2. 成功者のことを知る」で継続する内容を決めたのならば、それを毎日のルーティンワークとして続けてみましょう。その際、①自分の設定した目的を思い返すこと②ポジティブなフィードバックを心掛けることの2つを忘れずに行います。
特に「今日は○○ができた」「今日は○○ができなかったから、次にチャレンジできるとしたらどこを改善しようか」など、ポジティブなフィードバックはモチベーションを高めることができ、明日への継続に繋がるはずです。
これら3つは一見小さなことのようですが、積み重なれば大きなエネルギーとなってみなさんを後押ししてくれるでしょう。
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夢や目的を持って何かに取り組む全ての方におススメできると思います。自立型セルフマネジメントは先程も述べたように、中学校教育の現場で生まれたメソッドです。そのため、誰にでも実践できるということが特徴の1つでもあります。毎日のルーティンを継続することと、それに対するモチベーションをいかに上げるかの両方を強化するためのプログラムが組まれているので、三日坊主になりがちな方にも体験していただきたいです。
また、自立型セルフマネジメントは立ち上げ時こそ男性の学習者が多かったものの、最近では女性の学習者も増加しています。活用の幅は自分磨き、ビジネス、家族、子育てなどさまざまですが、女性のライフプランやキャリアプランは複雑で、中には不安や迷いを抱えていたという方もいます。
しかし、そのような方にこそ自立型セルフマネジメントを活用していただきたいです。なりたい自分の姿や、誰にどんな影響を与えたいか、そういったプラスのイメージから逆算して、今できることから一歩踏み出せば、自分をさらに輝かせるきっかけにもなると信じています。
自立型セルフマネジメントをもっと多くの方に伝えるためにこの検定を作りました。3級から1級までの学習を進めると、自立型セルフマネジメントの知識や技術を一通り習得できます。主に自立型セルフマネジメントの考え方やプログラムについて出題され、自分のマネジメントだけでなく、会社内や家族内でのメソッドの共有にも役立てていただけるかと思います。
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いかがでしたか。

資格・検定の取得に向けた学習をはじめ、毎日何かを続けることは簡単ではありません。中には、「1日くらい休もう」という軽い気持ちからサボり癖が付いてしまったり、頑張りすぎるあまり周囲の人と自分を比べて自己嫌悪を感じてしまったりと、ネガティブなサイクルに陥ってしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。
今回ご紹介した自立型セルフマネジメントのプログラムは一見すると当たり前のことのように思えるかもしれませんが、実は夢や目的の達成に向けて、自分の成長を楽しむことができる仕掛けがギュッと詰まっています。成長が実感できれば、毎日「今日も頑張ろう」と思えて、自然とポジティブなサイクルが生まれてくるでしょう。
春からの新年度、そして新元号に向けて、気分一新で自立型セルフマネジメントを取り入れてみてはいかがでしょうか?