資格試験に関する発明(「練習用キット」)
資格試験に関係する「発明」を、特許庁データベースJ-PLATPATで検索してみました。
公開番号 :特開2020-101732
公開日 :令和2年7月2日
発明の名称:練習用キット
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2020-101732/11/ja
出願人はこちらも個人の方です。発明の内容を読んでみましょう。
発明の課題を引用します。
「電気工事士の試験には、技能試験があり、技能試験は、予め複数の候補問題が公表され、実際の技能試験は、複数の候補問題の中から1題が出題されて行われる。実際の技能試験では、受講者は、出題された配線図を参照しながら該配線図に対応するように実際の電気部品の接続を行う。」
なるほど..
「しかしながら、上述した資格試験対策おいては、使用される電気部品が実際に用いられる電気部品であることもあり高額となっている。このため、上述した資格試験対策において、電気部品を模擬した材料の提供が求められていた。」
電気工事士の技能試験には実際の配線の実技があるのですね!
確かに教材として部品を個別に購入していたら相当お金がかかりそうです・・・
この発明はそんな課題を解決するために、以下の技術的手段を採用しました。
「試験の対策に使用される材料を含み、前記試験の対策のための練習に用いられる練習用キットであって、前記材料は、前記試験に使用される材料を模擬した材料であることを特徴とする練習用キット。」
つまり実際の電子部品ではなく、電子部品を模したゴム製や樹脂製の模型とすることで、試験対策用の部材を安価に提供するということなのでしょう。
確かに実際の電子部品を買い集めるよりかなり安価に試験対策ができそうです。
出願人は個人の方ですので、ひょっとするとご自身が受験の際にコストに悩み、部品を自作されたのかもしれませんね。特許性はとにかく需要は多くあり、売れそうな製品だと思いました。
なお、この発明も残念ながら出願審査請求を行わず、特許庁の審査を受けずに取下げとなっておりました。