日本の資格・検定

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大学生の資格取得事情をアンケートから読み解く~取得数から大学生が取って良かった資格、勉強習慣まで~

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大学生の資格取得事情をアンケートから読み解く~取得数から大学生が取って良かった資格、勉強習慣まで~

「日本の資格・検定」では、大学生を対象に資格・検定に関するアンケートキャンペーンを実施。

文系・理系ごとの所持資格の違いや、大学生が注目している検定などアンケートで見えた大学生の資格取得事情を記事にしてお届けします!

大学生にとって、資格取得は身近なイベント

「現在、どれくらいの資格・検定を取得されていますか。」という質問には、約70%が「1~5個」、20.0%が「6~10個」と回答しています。何らかの資格・検定を取得している回答者は90%以上となり、中には21個以上の資格を取得する猛者もいました。

「初めて資格・検定を受験したのは何歳ですか。」という質問で、約半数が小学生までに初めての資格取得を経験していることを踏まえても、資格取得が大学生にとって身近であることが伺えました。

なお、「初めて取得した資格・検定」として多く選択されたのは実用英語技能検定(英検・英検Jr.含む)・日本漢字能力検定(漢検)で、この2検定が全体の7割を占める結果となっています。

大学入学後の資格取得は就活対策がメイン

大学に入学してから取得した資格についての質問では、TOEICや簿記検定をはじめ秘書検定、ITパスポートなど就活で役立つ資格・検定(※「日本の資格・検定」調べ)が上位を占めています。

「受験する資格・検定を決める際、判断材料にするのは何ですか。(複数回答)」の質問でも、回答者全体の63.0%が「進学・就職で有利になる」、次いで「スキルアップに役立つ(55.0%)」を選択するなど、大学生にとって、就活と資格取得は切っても切れない関係にあるようです。

一方で、意外にも多くの回答者が大学入学後に取得していた漢検は「高校生の頃に準2級まで取得していたので上位級を目指してみたくなった」など、大学入学後も趣味として受験した学生が目立ちました。

また、文系・理系それぞれに大学生になってから取得した資格・検定を見てみると、予想以上にそれぞれの特色が現れる結果となっています。

就活対策の資格はもちろん、文系では英語以外の外国語や日本語に関する検定を、理系ではプログラミング系の資格を取得したという回答が複数挙げられました。

さらに、法学部に所属する回答者の中には行政書士や社会保険労務士といった法律系の難関資格を取得した学生も見られるなど、講義や専攻で学んだ内容を活かして資格取得を目指すのも大学生の資格取得の醍醐味かもしれません。

取得して後悔無し!現役大学生イチオシの資格・検定は「英検」

「取得して良かった!と思う資格・検定があれば理由と併せて教えてください。」という質問に対しては、英検が1位に。

理由としては「高校入試や大学入試で役立ったから」など、高校・大学入試での活用度の高さを評価したコメントや、「4技能をバランスよく身に付けられる」「合格した級ごとにどのくらいのレベルなのかが客観的に分かりやすい」など英検の試験方式や知名度の高さについてのコメントも見られました。

大学生からの注目度No.1は「簿記検定」

「いま、受験したい資格や気になっている検定があれば教えてください。」という質問では、簿記検定が1位を獲得。大学生のうちに基本的な会計知識を身に付けておきたいという学生が多いようです。

次いでFP、宅建士、ITパスポートなど、就職や社会人デビューを見据えたラインナップとなりました。

YouTubeやインターネット、スマホアプリが勉強ツールとしてじわじわ台頭?

使用する勉強ツールに関する質問では、依然「テキスト(86.0%)」や「問題集(81.0%)」と答えた回答が圧倒的でした。

一方、「インターネット」「YouTube」「スマホアプリ」と回答したユーザーはそれぞれ34.0%、28.0%、18.0%で、2021年に全年齢を対象として実施したアンケート※よりもそれぞれ5~10%ほど高い数字に。
「学習のIT化は進んだ?どれくらい勉強してる?1300人へのアンケートで見えた資格勉強法」/日本の資格・検定

インターネットやスマホを使用した勉強が大学生をはじめとする若年層を中心に広がりつつあるようです。

なお、1年間で資格取得にかける金額(※受験料除く)では「1万円以内(42.0%)」「1万円~3万円以内(32.0%)」とした回答が目立ちました。

2021年の全年齢を対象とした調査と比較して「スクール(通学)」「通信講座」がそれぞれ6%近く低い結果と併せて、費用を押さえながら資格を取得したい「コスパ重視」の学生が大半であることが伺えます。

長距離通学者は電車やバスでの勉強で時間を有効活用

勉強場所に関する質問には、「自宅(92.0%)」や「学校(49.0%)」を中心に、「電車、バスの中(36.0%)」「図書館(27.0%)」などが票を集めました。

また、特に通学時間に往復2時間以上かかる「長距離通学」の回答者は、他の回答者よりも「電車、バスの中」と回答した割合が高くなっており、限られた時間を有効に使って勉強機会を確保していることが伺えます。

資格取得は秘めた野望?打ち明ければサポートを得られる場合も

「資格・検定を受験することを誰かに話しますか。(複数回答)」という質問には約60%が「家族に話す」と回答。意外にも資格取得に関してオープンであることが分かりました。

「不合格だったら恥ずかしい」「資格の勉強をしていることを知られたくない」などの理由で誰にも話さないまま勉強をする方も少なくありませんが、家族や友人に打ち明けると多少のサポートを得られる場合も。

さらに同居する家族がいる場合、自宅からオンラインで試験を行うIBTを受験する際には試験中に静かにしてもらうなどの協力も仰がなくてはなりません。

家族のサポートについては資格ソムリエのはやし先生も連載の中で触れているので、ぜひチェックしてみましょう!

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SNSで勉強を発信している回答者は取得資格数が多い傾向に

前出の「資格・検定を受験することを誰かに話しますか。(複数回答)」の質問については、約10%の回答者が「SNSで発信する」を選択しています。

SNSでは「勉強の進捗や方法を発信するアカウント=勉強垢」がよく見られ、インフルエンサーのような役目を果たしたり、勉強垢同士の情報交換や、合格に向けた励まし合いといったやり取りも活発です。

寄せられた回答ごとに資格取得数を比較すると、「SNSで発信する」を選んだ回答者は6個以上の資格を取得している割合が他の回答者よりも10%ほど多く、資格取得へのモチベーションやマインドが高いことが伺えます。

「なんとなく資格取得へのやる気が出ない」という方はSNSをうまく使ってモチベーションを上げてみてはいかがでしょうか?

合格のご褒美は「美味しいもの」がダントツ人気

「合格したらご褒美を買いますか」という質問には、約半数が「買う」と回答しています。

「買う」と回答した方の想定するご褒美の価格帯については1000円~1万円がボリュームゾーンで、グルメ・スイーツで合格した自分をねぎらうという回答が多く寄せられました。次いでコスメ・ファッションやゲーム機・ガジェットを購入するという声も目立っています。


いかがでしたか?

大学時代は自由に使える時間が多く、ライフステージの中でも資格取得に取り組みやすい時期です。
社会に出てから活かせる資格を取得するのも、検定を通じて趣味や好きなことを極めるのも大学時代がチャンス!
短い時間を有意義に過ごすために、資格・検定を上手に活用してみてはいかがでしょうか?

アンケート回答者の基本データ

募集方法:インターネット
募集期間:2022年7月7日~8月5日
回答総数:100件

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