新・国家資格「愛玩動物看護師」誕生!その業務内容や併せて取得したい資格・検定を一足お先にチェック!
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「愛玩動物看護師」の業務範囲と課題
「愛玩動物看護師」の資格が創設されるのにあたり、注目されているのがその業務範囲です。
以前の動物看護師ではできなかった診療の補助業務、例えば投薬・採血に加えて、動物愛護法の改正により義務化されたマイクロチップの装着も獣医師のもとで可能になると農林水産省から発表されました。
このような診療の補助業務は愛玩動物看護師の資格保持者のみ(獣医師を除く)が行うことができる独占業務となっています。
農林水産省 愛玩動物看護師ページより
https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/doubutsu_kango/index.html
また、この業務範囲変更に伴い動物看護師という職業の地位が大きく向上することも予想されます。
これまでの動物看護師は、簡単な診療補助業務と病院運営業務が中心であったため、給与や待遇面であまり恵まれておらず、就業形態も数年単位のパート採用やアルバイト採用が少なくありませんでした。
国家資格化で動物看護師の業務範囲が広がることにより、「動物看護師=一生の仕事」として給与や待遇の改善が期待されています。
一方で懸念されているのが、看護対象となる動物の範囲です。資格名に「愛玩動物」と付く通り、現在はペットの看護のみが想定されています。さらに、この「愛玩動物」も原則犬と猫、そして政令で指定された動物に限られています。
国内にはペット以外にも畜産動物や実験用の動物も多く飼育されており、こういった動物の看護が今後課題として浮上するのではないかといわれています。