【就活】対策必須!?よく出会う適性検査についてまとめてみた【アルバイトW】
こんにちは!「日本の資格・検定」編集部、大学生アルバイトWです!
先日、就活で役に立った資格・検定という内容の記事を投稿しました。
今回は就活における適性検査について記事を書こうと思います。
書類審査の後、あるいは同時に受けさせられる適性検査。
その結果如何によっては、残酷にも面接官に会うことなく不合格となってしまいます。
行きたい会社に想いを伝えることができずに終わってしまうのは悲しいことですよね…(遠い目)
これから就職活動を控えている、という方はぜひこの記事を通じて適性検査のおおよその雰囲気を掴んでいただければと思います。
それ以外の方は、「最近の就活はこんな感じなのか」と思いながら読んでいただければと!
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前提
アルバイトWに関して:
・都内の大学に通う23卒(2023年3月に卒業予定)の学生
→就活をしていた時期は2021年6月から1年程度であり、コロナウイルスの影響を受けてオンラインでの活動が中心に
・経済・商学系の学部に所属
・就職活動では主に、金融業界やメーカーを志望していた
近年の就職活動に関して:
・経団連が定めたルールでは、3年次の3月に広報活動が解禁され、4年次の6月に採用選考が開始されることになっている
・しかし、上ルールはほぼ形骸化しており、23卒の6月1日時点での内定率は73.1%となっている
出典:https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/syukatsu/syukatsu934/
・インターンシップ(就業体験)という形で、3年次の夏頃から企業と接点を持つ学生が多い
適性検査に関して:
・インターンシップや採用の選考に際して、各企業が独自に課す試験
・一般的に能力検査と性格検査からなり、学生を多面的に評価している
・よく利用される適性検査は、テキストなどで対策をしてから臨む学生が多い
・「国語」的な問題が出題される「言語」分野と、「数学(算数)」的な問題が出題される「非言語」分野がある
この記事の内容はアルバイトWの個人の経験に基づくものです。また、適性検査の難易度などは当時の評価であり、現在とは異なる可能性があります。
よく出会う適性検査たち
私が受けたインターンシップ選考・本選考のうち、9割以上は適性検査がありました。
その中で、特に受検する機会が多かった適性検査は、SPI・玉手箱・TG-WEBの3つです。
それらの能力検査について、出現頻度や難易度などをまとめたのが次の表です(アルバイトW作成)。
出現頻度は星一つで10%くらいの感覚です。例えば、SPIのWEBテスト方式は適性検査があった選考のうち30%くらいを占めていた、という感じです。
私が就活をしていた時期は、コロナウイルスが猛威を振るっていた時期であり、説明会やインターンシップ、採用選考などはほとんどオンラインでの実施となりました。
そのため、学生が企業の本社ビルやテストセンターに足を運んで適性検査を受検する機会が、例年に比べて非常に少なかったです。
今後、社会の正常化に伴って対面式・テストセンター方式が増加していくことが予想されます。
それでは、順に紹介していきます。
SPI
就活を通じて、一番遭遇したのがSPIでした。
自宅のPCから受検するWEBテスト方式と、専用の施設に出向いて受検するテストセンター方式の2つがメジャーです。
単に受検回数が少なかったからかもしれませんが、言語・非言語ともにテストセンター方式の方が難しいように感じました。
SPIの特徴のひとつとして、人によって難易度が異なる、というものがあります。試験開始時点では全員同じような難易度の問題が出題されるのですが、それに対する解答の正否により難易度がリアルタイムで調整されていきます。
ですから、試験終了後に「あまり手ごたえがない…」と感じたとしても、それは正答率が高いがゆえに非常に難しい問題ばかりが出題されていた可能性があります。(逆もまた然り)
この調整、WEBテスト方式にもテストセンター方式にもあるようなのですが、後者の方がより劇的に調整されるような印象です。
問題形式としては、
言語:熟語の成り立ち、文の並べ替え、空欄補充、長文読解 など
非言語:推論、図表の読み取り、集合、確率 など
が出題されます。
テストセンター方式でしか出題されない問題や、WEBテスト方式でしか出題されない問題があるので、たとえ片方の問題形式に慣れていたとしても、もう片方を受ける際には注意が必要です。
SPIは一つ一つの問題の難易度はそこまで高くありませんが、他の能力検査と比べて出題形式が多岐にわたるため、何度も問題を解いて対応力を高めておくことが重要です。
〈アルバイトWが実際に行った対策〉
ナツメ社が出版している「史上最強SPI&テストセンター実戦問題集」という本(表紙が青いので「青本」と呼ばれることもあるそう)を利用して対策を行いました。
結構ボリュームのある問題集なので、全ての掲載問題を解くのではなく、自分が苦手な分野の問題を重点的に解いていました。
実際に出題される問題に比べ、難易度が高めに設定されています。この本の問題が悠々と解けるようになったら、SPI対策はもう十分だと思います。
玉手箱
SPIの次によく見かけたのが玉手箱です。
玉手箱は日本エス・エイチ・エルという会社が提供している適性検査で、同社は他にCAB、GABという適性検査も提供しています。
CABはIT企業を志望する学生向けの検査であり、玉手箱とは全く異なる検査なのですが、総合職向けのGABは玉手箱と類似した問題が出題されます。
それゆえ、インターネットで調べると、玉手箱とGABをひっくるめて玉手箱として紹介しているサイトが多く見受けられます。まあ、受ける側からすれば判断がつきませんし、解けさえすればどちらでも良いのですが。
問題形式としては、
言語:論理的読解
非言語:四則逆算 or 図表の読み取り or 表の空欄推測
が出題されます。
玉手箱の特徴として、問題形式が統一されている、という点が挙げられます。つまり、非言語の試験において四則逆算と図表の読み取りが複合して出題されることはなく、全て四則逆算、全て図表の読み取り、などのような出題がされるのです。
私が受けた中では、図表の読み取り 7:表の空欄推測 3 くらいの出題頻度でした(四則逆算には遭遇しませんでした)。どの出題形式になるかは、恐らく玉手箱を利用している企業が決めているので、志望企業の選考で過去にどの形式が出題されたかについて調べてみるのも有効でしょう。
非言語の中では、表の空欄推測が一番難しいと思います。一か所だけが虫食いになっている表を見て、周囲の数値から空欄を類推するのですが、問題によっては「これが正解だ」という根拠がふわっとしているものがあります。きっちり解ける問題を見極め、取れる問題を取ることが必要、ということなのでしょうか…
そして、表の空欄推測よりも曲者なのが言語試験です。
与えられた文章の内容に関する問題文に対して、文章の内容から論理的に「①正しい」「②間違っている」「③判断できない」という解答を選択するのですが、③が選択肢に入ることで、難易度が急上昇しています。
「文章の論旨としては正しそうな主張だけど、本文には明言されていない気がするな…」という場合、①にすべきか③にすべきか。答えは神のみぞ知るところです———
玉手箱は出題形式が統一されている分、苦手な形式があると壊滅的な出来になってしまいます。苦手意識のある出題形式を重点的に対策することが重要でしょう。
〈アルバイトWが実際に行った対策〉
非言語分野のうち、図表の読み取りについては特段事前の対策をしていませんでした。実際に選考で玉手箱を解くことで要領をつかみ、解答スピードを上げていきました。
表の空欄推測については、講談社が出版している「これが本当のWebテストだ!【玉手箱・C-GAB編】」という本を利用して対策を行いました。空欄の推測にどのようなパターンがあるのかを知ることで、実際の問題を解く際に「このパターンはどうだろうか」とあたりをつけることができ、非常に役に立ちました。
言語分野については、どんなに対策をしたところで究極的には50%を当てる運ゲーになる、と割り切って対策をしていませんでした。強いて言うなら、日頃から徳を積むよう心がけていましたかね
TG-WEB
就活で遭遇する適性検査の大半がSPIまたは玉手箱だと思います。そのうえであえて3番目を挙げるとするならば、私はTG-WEBを推します。
この試験、従来型と新型の2種類があるそうですが、この記事では従来型についてお話しします。難易度は従来型の方が高いようで、今でも多くの企業が従来型の方を採用しているそうです。
問題形式としては、
言語:空欄補充、並べ替え、長文読解 など
非言語:暗号、展開図、推論 など
が出題されます。
TG-WEBの特徴としては、①短時間で②難易度の高い問題を解かされるが、③問題パターンが少ない、という一言に尽きると思います。
言語で出題される長文は抽象度が高く、読みこなすだけでも骨が折れますし、非言語の問題は中学受験で出題されるようなタイプの問題が散見され、こちらも就活生を苦しめます。
が、しかし。3つ目の特徴がゆえに高得点勝負の試験になっていると予想されます。私がTG-WEBを受検した回数は高々10回弱だと思うのですが、途中からは「あ、これ進〇ゼミでやったところだ!」のオンパレードでした。
極端な話、出題パターン全てについて答えを暗記してしまえば、安定して満点を取ることができる、という試験になってしまっています。
※もちろん、SPIや玉手箱についても同様のことは言えるのですが、問題の一部(数値など)が変えられたパターンの問題も出題されるため、丸暗記勢が得点しにくくなっています。
高難易度かつ高得点が求められるTG-WEBは、対策必須の適性検査といっても過言ではないでしょう。実際に試験を受けた際に解けなかった問題をしっかりと復習しておくことで、次に出題された際には得点源としましょう。
〈アルバイトWが実際に行った対策〉
市販の本を利用しての対策は行いませんでした。選考で適性検査を受けた直後の記憶が鮮明なうちに、解けなかった問題の解きなおしをしていました。
SPIや玉手箱と比べて遭遇する機会が少なかったため、私はそこまで対策に時間を割きませんでしたが、受ける企業によっては優先的に対策すべきだと思います。
まとめ
以上、私が就職活動に取り組む中で頻繁に出会った適性検査3つについての紹介でした。
企業から課される適性検査のうち、およそ7~8割くらいがこの3つの検査だと思います。
残りについては特段個別に対策をする必要はないでしょう。
なぜなら、SPI・玉手箱・TG-WEBの対策を通じて非常に多くの出題形式に対応できるようになれば、それがそのまま他の適性検査の対策となるからです。
また、どんなに対策をしたとしてもその検査を利用している企業が少なければ意味がありませんから、メジャーな検査を徹底的に対策しておく方が賢い戦略だと言えるでしょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました!この記事が少しでも参考になれば幸いです。
※今回ご紹介した3つの検査は、あくまで私個人の経験に基づいて選抜されたものです。皆さんが受ける業界・企業によっては、別の適性検査が主に利用されている可能性がありますのでご自身でも調べてみてください。
〔担当:アルバイトW〕
【属性】大学生アルバイト
【持っている資格】日商簿記1級 ほか
【意気込み】読んだ方にクスリと笑っていただけるような記事を目指して頑張ります!
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楽しい記事を載せていけたらと思います!
よろしくお願いいたします!
職業:
学生