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数字を武器に、確信を持って決断できるリーダーへ!資格ソムリエが「ビジネス数学検定」2級を体験レポ!

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数字を武器に、確信を持って決断できるリーダーへ!資格ソムリエが「ビジネス数学検定」2級を体験レポ!

こんにちは、資格ソムリエの林 雄次です。

前回、「ビジネス数学検定」3級に挑戦し、98点の高得点が取れたことで、数学コンプレックスが和らいだ気がしました。そうなると、資格ソムリエとしては、ぜひ次なるステップとして「2級」にも挑戦したい!

3級が「数字の読み書き」なら、2級は「数字を使った意思決定」なのだとか。現場を動かすリーダー層に求められるスキルとは、どのようなもの?  私が実際に受けてみて感じた、中堅社員やリーダー層がこの資格を持つべき理由を、リアルな手応えと共にお伝えします。

2級は「勘」を「ロジック」に変えるためのステップ

2級の目安は「マネジャーのための数字活用力」。私が惹かれたポイントは、単に計算が難しくなるのではなく、「ビジネスの現場で直面する判断」がそのまま試験になっている点です。

3級は「売上や利益を正しく計算できるか」という、いわばビジネスパーソンの作法を問うものでした。それに対して2級の目安は「マネジャーのための数字活用力」。単に計算が難しくなるのではなく、「複雑な状況下で、どう判断を下すか」という実践的な力が試されます。

「ビジネス数検」では、数字を使っての把握力、分析力、選択力、予測力、表現力の5つの力を測ります。2級になるとその中身がグッと実務に寄ってきます。

・把握力:複雑な表から、今、事業が置かれている「本当の状況」をつかむ
・分析力:前年比や相関関係から、変化の「真の原因」を突き止める
・選択力:A案とB案、どちらの投資効率が良いかをロジックで選ぶ
・予測力:過去の推移から、次月の売上の着地予想を立てる
・表現力:数字に基づいた、説得力のある報告・提案を行う

新規の企画を通すときに必要なのは「なんとなく、こっちの企画が良さそう」という勘だけではありません。もちろん、経験に裏付けされた勘も大事ですが、2級のスキルがあれば、そこに「数字という裏付け」を持たせることができるように。これが、周囲を納得させる大きな力になるのです。

実務で「そのまま使える」問題のリアリティ

受験して驚いたのは、問題の面白さです。例えば、「損益分岐点分析」や、複数の項目に重み付けをして評価を下す手法など。これ、実は私が普段の仕事で作っている資料の考え方そのものだったりします。

「公式を覚えているか」ではなく、「この状況で、どの数字を使ってどう判断するか」を問われる。自分で使いこなせるかという部分を試すような傾向の問題が多い印象でした。

また、2級ならではのおもしろポイントは、選択肢の中に「どれも該当しない」という回答が用意されている点。実際のビジネスでも、提示された選択肢が全部ベストとはいえない、そんな状況はありますよね。検討の結果、自信を持って「どれも実行しない」もしくは「再度考え直す」という選択ができるか。そんな「ビジネスの胆力」も試されている気がしました。

2級の落とし穴と攻略法は?

私の結果は、100点満点中88点でした。

合格基準の70点はクリアしましたが、3級(98点)に比べると、やはり「おっ、これは一筋縄ではいかないぞ」と感じる場面がありました。これから受ける方へのアドバイスとして、私の失敗談も共有しておきます。

①「分かったつもり」が一番怖い

複雑な問題も一部ありましたが、全部がそうではありません。3級と同じような問題もあって、「意外に試験問題のレベルはそこまで高くないのかな」と思った瞬間もありました。ただし、ここに落とし穴が。「分かったつもり」で間違える問題があるんです。得点を見る限り、私もやらかしてしまったようです……。

特に印象的だったのは、選択肢の作り方。表などの数字を何となく見ただけでは別の選択肢を選びたくなってしまうんです。でも、実際にちゃんと計算すると意外な(当初選ばないような)選択肢が正解になったりして。

問題の作り方がしっかり練られているなと感じました。これ、実際のビジネスの場面でも同じですよね。パッと見の数字に惑わされず、きちんと計算して判断する。そんな力が試されているんです。

② 時間配分が合否を分ける

3級はかなり時間に余裕がありましたが、2級は計算量が増え、内容も複雑になるため、60分という時間は意外とタイトです。多少複雑な問題があっても、落ち着いて着実に解く。この「時間管理」と「集中力を切らさない」ことが2級攻略のカギともいえそうです。

③ 公式テキストを「実務」に置き換えて解く

2級対策でも公式テキストを徹底活用しました。問題→考え方→ポイントという構成で、解説が非常に丁寧です。

2級レベルになると、単なる暗記ではなく「この数字をどう料理して、どうビジネスの結論を出すか」というパターンの習得こそが勝負。テキストを解くときから「自分の会社のデータならどうなるか?」と実務に置き換えて考えると、理解がグッと深まりますよ。

「指示待ち」から「提案型」へ。判断しなければならない立場の人にこそ、受けてほしい

指示されたとおりに仕事をしていれば、毎日を過ごすことはできます。でも、自分なりの一工夫を加えられるようになれば、仕事を楽しめますし、評価にもつながるもの。そして、その一工夫の多くは、数字に基づく判断から生まれるんです。

「この予算配分で本当に良いのか?」「別の選択肢の方が効果的ではないか?」「このデータから、どんな傾向が読み取れるのか?」

多少なりとも数字を扱う場面があったり、意思決定をするための資料作成など、間接的にでも数字を扱う場面は、どんなビジネスパーソンも大なり小なり関わりがあると思います。特に、マネジャー・リーダー層、またはこれから目指す方には、「ビジネス数検」2級で、数字を武器に変える体験をしてみてほしいですね。

「ビジネス数学検定」2級
難易度:3.5
学習期間: 2~3週間程度(3級修了者なら1週間でも可)
おすすめの人: マネジャー・リーダー層、数字で意思決定する立場の人

この記事を書いたのは……

資格ソムリエ:林 雄次さん
大手企業にてITエンジニア職を経験後、IT活用&DX推進に注力する新世代の社労士・行政書士として独立。企業の働き方改革や業務改善、IT導入などを支援する「デジタル士業」として活躍。また、その他の士業を含む600以上(記事公開時点)の資格を持ち、「資格ソムリエ」としてさまざまなメディアに出演中。

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