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資格本商業出版(企画出版)体験記

慶應通信卒資格マニア

体験談

 読者の中には、何時かは本を出版したいが、商業出版(企画出版)はハードルが高くて自分には無縁なことだと思い、出版を躊躇している人が居るかもしれません。


しかし、それは、誤りです。


「案ずるよりも産むが易し」で、商業出版は、誰でも比較的容易に出来る可能性が有ります。


 そこで、今回は、私が、過去2冊、某国家資格試験の資格本を商業出版した体験談を紹介します。


因みに、拙著は、2冊共、初版が2001年11月出版、その後、版数を重ねていましたが、昨年(2022年)、出版社が廃業しました。


しかし、運良く、2冊共、別の出版社が版権を引き継ぎ、現在に至っています。


●商業出版(企画出版)とは


 原稿を出版社に売り込み、出版費用は全額出版社負担で、本を出版する方法です。


●本を商業出版するメリット


①資格を活かして起業する時等、凄い学歴や実績、難関資格等が無い無名の人でも、著書が有れば、それらの代わりに匹敵する位の自己PR効果が期待出来ます。


②講師依頼や著書を見た他の出版社から原稿執筆依頼等が来ることがあります。


③印税が貰えます。


●商業出版される原稿の条件


①売れる可能性が高い原稿であること


 当然のことですが、出版社は慈善事業ではなく営利事業です。


その為、売れる可能性が高い原稿でなければ、商業出版してくれません。


換言すれば、売れる可能性が高い原稿なら商業出版してくれるということです。


 例えば、的中率が非常に高い予想問題集等、試験合格に役立ち、多数の資格試験受験者が欲する可能性が高い本等の原稿です。


②原稿内容が分かり易いこと


 どんなに素晴らしい原稿でも、出版社が原稿内容を理解出来なければ意味がありません。


出版社が原稿内容を見た時、一目で「これは売れる可能性が高い」と判断出来る位の原稿なら、商業出版出来る可能性が高くなります。


③他者との差別化が図れる原稿であること


 資格本は多数の出版社から出版されています。


その為、普通の資格本を出版しても他者との差別化が図れなければ、売上に繋がりません。


そこで、差別化を図る為、各出版社は色々な工夫(カラー化、写真や図を増やす、イラストで解説する等)をしています。


しかし、ありきたりの工夫では、直ぐに真似されてしまう為、他者が真似出来ない様な差別化が必要です。


 例えば、著者独自の考え方に基づく勉強法の本等、他者が真似出来ない差別化が図れる原稿なら、商業出版出来る可能性が高くなります。


●資格本の種類と特徴


①テキスト・参考書


 原稿執筆には、膨大な知識量が必要です。


その為、高学歴者、難関資格合格者、講師経験者等でないと原稿執筆は荷が重いです。


②問題集


 資格本の中では、過去問題集の原稿が一番簡単に作成出来ます。


しかし、その反面、他社との差別化が難しい為、商業出版出来る可能性は低いです。


 予想問題集については、豊富な試験情報を持っている講師経験者等でないと難しいです。


③勉強法本や資格情報本


 これらの本は、内容だけでなく、著者の肩書き等も重要です。


それは、これらの本の著者は、資格王、難関資格合格者、最年少合格者、最短期間合格者等、何らかの肩書き等が有る人が大部分だからです。


その為、この様な肩書き等が何も無い著者の場合、それだけで見劣りする可能性が有ります。


④課題解決本


 課題解決本とは、資格試験受験者が抱えている課題を解決する為の本です。


例えば、暗記が苦手な人用の暗記事項語呂合わせ本、計算問題が苦手な人用の計算ドリル等です。


 商業出版したいと思っている人にオススメなのは、この課題解決本です。


課題解決本の場合、資格試験の受験経験者なら、比較的容易に受験者が抱えている課題を見付けることが出来ると思います。


課題が見付かったら、後は、その解決法を考えるだけです。


 例えば、拙著は、2冊共、課題解決本です。


当時、私は、自営で某国家資格試験受験対策講座の講師をしていました。


その時、講座の受講生が抱えていた課題を解決する為、色々と試行錯誤した結果、見付けた解決法が原稿内容の原点です。


 因みに、拙著で取り上げた課題は、講師経験者でなければ認識出来ない様な特殊な課題ではなく、某国家資格試験受験者のブログや掲示板等でも広く認識されている課題です。


●売り込み方法


①近くの書店に行く。


②原稿に関係有る分野の本を見て、その分野を扱っている出版社を調べる。


③その分野を扱っている出版社の中から、どこに売込みするか決める。


④出版社に売り込みの手紙を書く(原稿採用検討のお願い、原稿抜粋、出版趣旨、著者略歴を一組にして送る)。


●売り込み結果


・7社へ送り3社から良い返事が来ました(1冊目)。


・最終的には、最初に返事をくれた出版社に決定しました。


・2冊目は、1冊目の契約直後だった為、1冊目と同じ出版社に直接原稿を送り、内容を見てもらい、出版契約を締結しました。


●出版契約から出版へ


 出版契約書の締結(出版権、印税額等)→著者校正(1回目)→著者校正(2回目)→出版。


●印税


 印税の計算方法は、契約内容によって異なります。


私の場合、印税=定価×印刷部数×10%です。

                                                                                以上

怠け者&貧乏人&資格マニアです。

通常、私の主生息場所は、ブログ『慶應通信卒資格マニアの独り言(https://shikakumaniafc2.blog.fc2.com/)』です。

しかし、資格関連の話題が大好きな為、それに惹かれて、時々、こちらのサイトにも出没することにしました。

宜しく御願い致します。

職業:
その他
保持資格:
【所有資格】2022.10.9.現在

『免許・免状』
■第3種電気主任技術者■職業訓練指導員(電気科、電気工事科、建築物設備管理科)■第1種電気工事士■第1級陸上特殊無線技士■第4級アマチュア無線技士■危険物取扱者(乙4)■普通自動車(現:中型車8t未満に限る)■普通自動2輪■消防設備士(甲4、乙6、乙7)■建築物環境衛生管理技術者■ボイラー整備士■衛生工学衛生管理者

『試験合格』
■宅地建物取引主任者■1級ボイラー技士■貸金業務取扱主任者■福祉住環境コーディネーター検定2級■環境社会(eco:エコ)検定■予防技術検定(防火査察)■1級電気工事施工管理技士補

『技能講習修了』
■特定化学物質等作業主任者■有機溶剤作業主任者■第2種酸素欠乏危険作業主任者■フォークリフト■鉛作業主任者■特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者

『講習修了』 
■駐車監視員資格者■食品衛生責任者■甲種防火管理者■防災管理者■特別管理産業廃棄物管理責任者■RSTトレーナー■家畜商■倉庫管理主任者■特別管理産業廃棄物管理責任者(医療関係機関等)■統括管理者■空調給排水管理監督者■清掃作業監督者■温泉入浴指導員■機械警備業務管理者資格者■建築物石綿含有建材調査者(一般調査者) 

『その他』
■柔道初段■弓道初段■静岡県ふじのくに防災士■防災士■ふじのくに防災マイスター■社会福祉主事任用資格■一級ビル設備管理技能士■自動認識基本技術者■慶應義塾大学法学部甲類(通信教育課程)卒


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