資格ソムリエが「ビジネス数学検定1級」で見つけた“データサイエンス”への扉
こんにちは、資格ソムリエの林 雄次です。
皆さんは、日々の業務で数字をどう扱っていますか? 例えば会議で「先月比15%アップ」という売上表を眺めて、「伸びて良かった」と満足していませんか?
実はここから、「なぜ上がったのか?」「過去の傾向から見て、来月はどうなるのか?」という“未来の予測”や“法則”を見つけ出し、ビジネスの決断に活かすことこそが「データサイエンス」。今回は、そんな“データサイエンスへの第一歩”に最適な「ビジネス数学検定(以下、ビジネス数検)」の最上位クラス「1級」の体験談をお届けします。
そもそも私がこの検定を受験したのは、「仕事に直結する数学力を測る」という面白さに惹かれたから。まずは基礎となる3級からスタート。続く2級では、マネジメントに必要な“数字を使った意思決定”の奥深さにすっかり魅了され、「こうなったら最上位の1級まで極めてみたい!」と、気がつけばどっぷりハマってしまっていたのです。
3級、2級と順調にクリアしてきた私ですが、1級はまさにラスボスでした。なにせ、頼みの綱であるはずの専用の公式テキストが存在しない(※2026年1月当時)のですから! 600以上の資格を持つ私でさえ冷や汗をかき、そして最後に「たった1点」に泣かされることになった未知の領域。そのリアルな戦いの記録をお話ししましょう。
「数字が読める」から「未来を予測する」へ。1級で問われる力とは?
2級までは「会議のグラフを正しく読み解く」「利益率を計算する」といった、日々の業務の延長線上にある内容でしたが、1級では求められるレベルが一段跳ね上がりました。
1級の目安は「データサイエンティスト入門者のための数字活用力」。出題範囲には「回帰分析」など、統計学や高度な分析手法の専門用語が並び、私にとっても初めて見るような言葉も。2級が「データを読んで判断する」試験なら、1級は「データを読み解き、新たな法則を見つけ出す」試験といえるでしょう。
これからのAIやビッグデータ時代に、ただ数字を見るだけでなく、自分でデータを分析し、見えなかった未来を予測するスキルは最強の武器になります。1級への挑戦は、そのスキルを自分のものにするための一歩となるのです。
最大の壁は「テキストがない」こと! はやし流・攻略の秘策
実は今回の受験で一番のハードルだったのは、1級専用の公式テキストが存在しない(※2026年1月当時)ことでした。
これは例えるなら、敵の正体がわからないまま戦場に行くようなもの。通常の資格試験なら過去問やテキストを回せば傾向が見えますが、それができません。そこで私が取った戦略は2つです。
① 2級を完璧にする
合格者の体験談を読むと、2級の内容を完璧に理解していれば1級合格に近づけるようでした。基礎がグラついていては応用は解けません。まずは2級のテキストを極限まで理解し、土台を固めました。
② 「表計算ソフト」を味方につける
1級の最大の特徴は、試験中にExcelなどの「表計算ソフト」を使用できること。複雑な計算を手作業でやるのは困難なので、関数を使いこなしてデータを素早く処理するテクニックが必須です。2級のテキスト内容を、一度表計算ソフトを使って解く練習をしておくと非常に有効ですよ。
いざ本番! 手応えは十分……のはずが、あと1点に泣いた「89点」
2つの戦略で準備を整え、いよいよ迎えた試験本番。1級の問題数は30問、試験時間は90分です。3級・2級の60分よりも長丁場ですが、複雑な計算問題と格闘していると時間はあっという間に過ぎていきました。とはいえ、焦りは禁物。90分の持ち時間をフルに使い、落ち着いて目の前の問題と向き合いました。
終わってみれば、自分の中では確かな手応え。無事に合格!……だったのですが、スコアを見た瞬間、私は思わず膝から崩れ落ちそうになりました。
結果は「89点」。
実は「ビジネス数検」1級では、90点以上を獲得すると「トリプルスター」という最高評価が与えられます。つまり、あとたったの1点で最高峰に手が届いたのです。
2級には出ない回帰分析などに苦戦しながらも、「トリプルスター」1歩手前まで点数を伸ばせたことは、うれしいことではありました。しかし……だからこそ、その1点の壁がたまらなく悔しい……!
「数字のプロ」を目指す人への招待状
今回の挑戦を通して感じたのは、1級が現場のリーダーから「分析のスペシャリスト」へとステップアップしたい人のための試験だということです。
今回、私は「トリプルスター」を逃してしまいましたが、いつか90点以上を目指して再挑戦したいですし、さらに上の「データサイエンス数学ストラテジスト」なども見据えて、数学の学びを深めていきたいと強く思いました。
「我こそは!」という数字自慢の方、あるいはデータサイエンスの世界を覗いてみたい方。ぜひ1級に挑戦して、私の代わりに「トリプルスター」をもぎ取ってください!





