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【簿記】日商簿記1級受験体験談【アルバイトW】

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こんにちは!「日本の資格・検定」編集部、大学生アルバイトWです!

先日、甲賀流忍者検定を受検した際の体験談を投稿しました。

今回はもう少し実用的な資格・検定ということで…


日商簿記1級に合格した際の勉強法等々について記事を書こうと思います。

2020年12月にCBT試験が開始したことにより2・3級を受験するハードルが下がり、上位級である1級に関心を寄せている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事が何かの参考になれば幸いです!

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前提

▲2022年8月時点での情報です。受験者数・合格者数・合格率は過去5回の平均を表示しています。CBT試験は別途手数料がかかります。


上の表は日商簿記検定の各級の比較をしたものです。

受験資格はないため、どの級からでも受けることができますが、実際には3級→2級といったルートを辿る人が多いと思います。

というのも、
・実務においては2級レベルの知識を持っていればおおよそ対応できる(らしい)
・所持していて評価されるのは3級以上
・近年2級の難易度が上昇しており、いきなり2級から受けるのは大変
だからです。


では、なぜ私が1級まで受験したかというと…



就職活動で他の学生と差別化を図りたかったから

そして、2級まで勉強して会計に面白さを感じていたから

です。


資格・検定の社会的評価・実用性も大事ですが、勉強していて楽しいかどうか、という観点も重要だと思っています。長期間勉強し続けるモチベーションが維持しやすくなりますからね。


​1級と2級の主な違い

​​①CBT試験の有無

1級はCBT試験が実施されていないため、年に2回の会場試験を受ける必要があります。そのため、試験勉強のスケジュールに融通が利きにくく、仕事や学業などと両立するのが難しくなりがちです。

また、会場試験の場合は近所の商工会議所に直接受験の申し込みをするのですが、定員があるため、席取り競争が発生する可能性があります。
私が受験した際はコロナ感染拡大初期で制限が厳しかったこともあり、最寄りの商工会議所では申し込むことができませんでした。
急いで他の商工会議所をチェックして申し込み、事なきを得ましたが、もしそこも満席になっていたらと思うとゾッとしますね…


​②試験科目

2級の試験科目は商業簿記と工業簿記の2つで、試験自体は2科目まとめて90分で実施されます。

それに対して、1級の試験科目は商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4つです。試験は商業簿記&会計学で90分、工業簿記&原価計算で90分と分けて実施されます。

科目数が多くなることによる、一番大きな影響はテキストの冊数が増えることではないかと思います。
私が利用したテキストでは、2級では教科書・問題集を合わせて4冊だったところが、1級では計12冊もありました。テキストを買い揃えるだけでも結構な出費になってしまうので、受験を躊躇する方も多いのではないでしょうか。


​③出題形式

この点が一番厄介な違いかもしれません。

2級まではある程度出題形式が定まっていると思います。大問1では仕訳を答えて、続く大問で総合問題を解いて…というパターンがあります。

しかし、1級ではそれがほぼありません。
あらゆる論点が問われる総合問題が出るときもあれば、一つの論点を取り上げた問題が出るときもあります。
そのため、大問1では〇分使う、大問2では〇分使う、というような時間配分を事前に考えることが難しいです。
試験当日に問題を解きながら時間配分を考える必要があり、ともすれば時間内に問題を解き終わらない、なんてことも往々にしてあります。


​受験当時の話

​​使用した教材

私が使用した教材は

教科書:「みんなが欲しかった!簿記の教科書」6冊
問題集:「みんなが欲しかった!簿記の問題集」6冊
教科書・問題集計12冊セットで16,830円(税込)
過去問:「よくわかる簿記シリーズ 20年6月検定対策 合格するための過去問題集」2,574円(税込)
※価格はTAC出版書籍販売サイトCyber Book Storeの会員価格


と、全てTACさんの教材で揃えました。

出典:https://shuppan.tac-school.co.jp/koukou/books/nb1q-mh-tx_s/

出典:https://bookstore.tac-school.co.jp/book/detail/009369/

教科書と問題集の内容がリンクしていれば、インプット→問題を解く、という勉強がしやすいので、教科書と問題集は同じシリーズにすべきだと思います。

過去問題集については、Cyber Book Storeで購入することで、定価よりも安く買えるためTACのものにしました。

使ってみての感想としては、

教科書:概ね問題ないが、一部説明が不足している印象。そこはインターネット等を活用して内容理解に努める必要あり(プロ簿記というサイトがおススメです)。「参考」として説明されている内容からも出題されることがある。
問題集:簡単な問題からそこそこ難しい問題まで幅広く取り揃えている。結構難しい教科書の章末問題よりも先に手を付けるべきかもしれない。本試験レベルに到達するためには過去問まで解く必要がありそう。
過去問:簡潔かつ丁寧に解説されているので、使いやすい。サイズが大きいので持ち運びには適さない。


といった感じです。


​勉強期間・時間

私が簿記1級の勉強を開始したのは2020年の5月下旬くらいでした。
そこからほぼ毎日、平日は3時間、休日は4時間半の学習を続けて、2020年11月15日の第156回試験で無事合格を果たしました。

総学習時間としては、大体600時間くらいでしょうか。今にして思えばかなり根詰めて勉強していたな、と思います。

結果的には ”独学一発合格” という華々しい肩書を手に入れたわけですが、正直もう一度やって確実に合格する自信はないです。
実力的にはボーダーラインぎりぎりくらいのもので、実際得点は100点中75点くらいでした(70点以上が合格には必要)。


​勉強方法

おおまかな勉強の流れとしては、

①教科書を使ってインプット
②問題集を使って理解度を測り、苦手なところを復習
③過去問を解く

というものです。まあよくある学習法だと思います。

それぞれのフェーズで特筆すべき点としては、

①基本的にノート作りなどはせず、教科書を読んで理解する。複雑なところ、よくわからなかったところに限り、ノートにメモ書きを残す。
②問題を解いて答え合わせをした際に、出来具合を4段階で評価(合っているか?間違っているのはケアレスミスか?そもそも解き方が分からないか?)。できていなかった問題を重点的に復習する。
③しっかり時間を計って問題を解く。また、試験本番を意識して、問題用紙の余白に書き込みをする。


といったところです。

あと、学習は基本的にiPadのノートアプリとApple pencilを利用していました。
というのも、問題を繰り返し解く際に、問題集付属の解答用紙をコピーして書き込むのは印刷代がもったいないと思ったからです。
解答用紙の写真を撮ってそこに書き込む、もしくはTACのサイトでダウンロードしたpdfに書き込む、ということができ、非常にエコでおススメです。


​まとめ

ざっくばらんにお話をしてきましたが、いかがでしたか?

この記事の内容はあくまで私個人の体験談・感想ですので、参考程度と捉えていただくのがよろしいかと思います。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

〔担当:アルバイトW〕

【属性】大学生アルバイト
【持っている資格】日商簿記1級 忍者検定 ほか
【意気込み】読んだ方にクスリと笑っていただけるような記事を目指して頑張ります!

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