ハーバードで学ぶプロサーファー・五十嵐カノアが時間を無駄にしないためにしていること【気になるあの人を深堀り】
インタビュー #気になるあの人を深堀り この記事をあとで読む
【気になるあの人を深堀り~五十嵐 カノア編~】
パリ五輪出場権を獲得する一方で、ハーバード大学の経営大学院であるハーバードビジネススクールで勉学にも励むプロサーファーの五十嵐 カノア選手。
アスリートと大学院生の二刀流を叶えるカノア選手の考え方や習慣を探る。
勉強に仕事、家事に追われ、日々慌ただしく過ごしがちだけれど、効率的に1日を過ごしたい。
では、プロサーファーとして世界各地を転戦する一方、ハーバードビジネススクールでも学ぶ五十嵐 カノア選手は、日々の膨大なタスクをどのように消化しているのか。
お話を伺ったのは……
この記事の連載
第1回【多忙でも1日4時間勉強する時間術】……公開中
第2回【5カ国語習得の秘訣】……公開中
第3回【時間を無駄にしない秘訣とは】……今回はコチラ
第4回【カノア流プレッシャー克服術】……公開中
第5回【オリンピアン&ハーバード学生の朝食】……公開中
「寝る前には、翌日の行動予定を頭に入れます!」
サーファーの朝は早い。試合ともなれば6時台に競技が始まることも普通。さらに大学院の勉強もあるのだから、何を優先的にやったらいいのか迷いそうなもの。
そこでカノア選手が取り入れているのが、前日の夜に翌日の全ての予定を細かく決めるということ。
「これまではなんとなく1日を迎えていましたが、ハーバードで学び始めてから、朝からシャキッと活動したいという思いが強くなりました。
1日の時間は限られていて、そのなかで多くのタスクをこなそうとすると、起きてから今日は何をしようかと考える時間がもったいない。
なので、夕食時や寝る前に、次の日の予定を組み立てるようにしています。
朝8時半にサーフィンをする、20時に夕食タイムという基本的なスケジュールだけでなく、この本を絶対に読む、などやりたいことも決めておく。
時間が空いたら本を読むとなると、つい後回しにしがち。15時半に絶対に本を読む! というルールを作れば、スケジュールもスムーズに進みます」(五十嵐 カノアさん。以下同)。
予定が決まったら強い意志でやり遂げる!
スケジュールを立てても、疲れている、やる気が出ないなどということは、カノア選手にはないのだろうか。
「『昨日のカノアがやると言ったのに、なんでやらないの?』と思うようにしています。
自分がスケジュールを立てたのだから、やらないという選択肢はない。
I don’t want to let myself down(自分で決めたことは自分で守る)、そう思って取り組んでいます」。
この連載の次の記事:
パリ五輪の大舞台は緊張する?五十嵐 カノア流プレッシャー克服術!
あらかじめ予定が決まっていれば、朝からスタートダッシュも切ることができる。
カノア選手のように完遂することはできなくても、そのテクニックはお手本にしたいもの。
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撮影=佐野 美樹
取材・文=林田 順子