【企業経営アドバイザー 受験レポ】試験の難易度や実際の勉強方法を聞きました!
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企業における「事業の価値」とは何かと聞かれたら、みなさんは何を思い浮かべますか?利益こそが「事業の価値」だと考える方もいるでしょうし、担当者の熱意や企業理念だと言う方もいるかもしれません。
答えを明かしてしまうと、「事業の価値」とは、その事業の利益や成長の可能性、サービスや商品の生産効率、マーケティング、人材管理、今後の戦略、理念など、事業を構成するさまざまな要素から導き出されるものです。みなさんが現在携わっている業務も同様に、「事業の価値」を構成する要素の1つなのです。
「自分のビジネスの売り上げを伸ばしたい」「業務のレベルを上げ、スキルを磨きたい」と考えるならば、この「事業の価値」を知り、その向上のために何ができるのかを見据える力は必須と言えるでしょう。
そこでおススメしたいのが、日本金融人材育成協会が実施している「企業経営アドバイザー」という資格です。基礎的なビジネスの知識から企業経営ノウハウに至るまで幅広い内容をカバーした上で、「事業の価値」にフォーカスした実践的なカリキュラムを学ぶことができます。
今回は、この企業経営アドバイザーに大学生がチャレンジ!日本金融人材育成協会の飯田さん、モンド・ディマリ株式会社および株式会社SharePlusの2社を経営されており、この資格を取得して実際に企業経営に活かしている加藤さんを迎えて企業経営アドバイザーを受験した感想や、勉強方法、これからの活かし方についてなど、ざっくばらんにお話をしてもらいました。
〜企業経営アドバイザーとは〜
経営に関する知識と事業を評価する力を身に付けることができる資格です。「企業財務」「企業法務」「企業経営・企業支援」「生産管理」で構成される知識科目と「事業性評価」について問われる実践科目の2つの筆記試験に合格後、対話力向上講習を修了することで企業経営アドバイザーとして認定されます。
〜おススメポイント〜
経営やビジネスに関する内容を幅広く対象としています。「事業性評価」の科目や対話力向上講習など独自の試験内容を取り入れているので、企業経営を客観的に分析できる実践的なアドバイザーとしての資格です。合格後には懇親会も行われており、金融業界や経営者層など感度の高いビジネスパーソンと横のつながりを築くことも可能です。
企業経営アドバイザーについて詳しくはこちら
上段左から時計回りに
しゅんすけさん(早稲田大学 商学部1年)
さときさん(早稲田大学 社会科学部1年)
かずきさん(早稲田大学 文化構想学部1年)
なおきさん(早稲田大学 政治経済学部2年)
かなこさん(早稲田大学 社会科学部2年)
ゆうこさん(早稲田大学 文学部2年)
ひとみさん(早稲田大学 社会科学部2年)
さとしさん(早稲田大学 教育学部2年)
※8名とも早稲田大学の公認サークル「資格ゲッターズ」に所属
※学年は受験時のものです
●日本金融人材育成協会 ご担当者様
飯田 勝之 様
一般社団法人 日本金融人材育成協会
●資格取得者
モンド・ディマリ株式会社 代表取締役
株式会社シェアプラス 代表取締役
加藤 寛大 様
プロフィールはこちら
●司会&受験者
元・吉本芸人で「日本の資格・検定」運営スタッフ
望月 遼馬(司会)
企業経営アドバイザーを受験した際のブログはこちら
座談会本編
望月:みなさん、企業経営アドバイザーの学習と受験、お疲れ様でした!資格にチャレンジしてみていかがでしたか?
ゆうこさん:私は文学部の所属なので、企業経営アドバイザーの出題範囲全てが初めて目にする内容でした。最初は理解できるのか不安がありましたが、少しずつ噛み砕いて理解していくことができ、確実にビジネスに対する視野が広がったと思います。
ひとみさん:僕は将来的に起業したいと考えているので、企業経営アドバイザーの学習や試験はとても良い機会でした。「企業財務」の科目は経営のかじ取りをするのに必須の知識だと感じましたし、「事業性評価」の科目でも公式に沿って計算するだけではなく、算出した値の意味を考えたり、その値を改善するための施策を練ったりと、とても興味深い内容でした。
さときさん:法律の知識は大学でも学んでいたので、「企業法務」の科目は頭に入りやすかったです。反対に「事業性評価」はひとみさんの話した通り、覚えた内容や公式を使って答えを導くだけではなく、そこからさらに自分の考えを文章にしなければならないので、理解するのにも実際に解答を書くのにも時間がかかってしまいました。
望月:この試験は学習範囲が広かったですよね。みなさんはどのように学習を進めましたか?
なおきさん:僕は地道にテキストを読んで問題を解くという流れを繰り返しました。出題範囲が広いので時間はかかりましたが、基礎的な考え方を把握した上でレベルアップしながら学習を進めることができました。
かなこさん:私はテキストの設例を先に解いて、間違えた部分や分からなかった部分だけ再度戻って読み返すようにしました。どうしても分からないところはサークルのメンバーで集まって共有しました。それぞれに得意分野・苦手分野があるのでうまく教え合うことができました。
しゅんすけさん:僕は商学部の所属なので、「企業法務」や「企業財務」の科目に苦手意識はありませんでした。そういった分野の学習時間も比較的少なく済んだと思います。その分、「事業性評価」といった学習したことの無い科目に時間を多く使うことができました。
望月:みなさんそれぞれに学習しやすい方法を見つけることができたのですね!また、「事業性評価」はこの資格の特徴でもあります。学習時・受験時の印象を教えてください。
なおきさん:企業経営アドバイザーの知識科目で学んだ理論や知識を活用して問題を解くので、とても実践的だと感じました。「企業財務」や「企業法務」、「生産管理」など一見ばらばらの出題科目がこの「事業性評価」で繋がるようなイメージです。
かずきさん:「事業性評価」には記述式の問題もあるのですが、とにかく解答欄が多く、埋めるだけでも苦労しました。
加藤さん:事業性評価の問題は少し難しいですよね。
「大学構内にあるカフェと駅前のカフェ、1店舗の事業性価値が高いのはどちらか」といった課題に対応するには、経営の基本的な考え方だけではなく多角的な分析力や理論への理解、そして何より自分の考えを持つことが求められます。
みなさんが何気なく利用しているカフェでも、その経営の裏には経営者の複雑な思惑が隠れているのですよ。
かずきさん:確かに「事業性評価」の問題は複雑で難しかったです!企業を経営するにはこんなにも多くの点に注意を払わなければいけないのかと驚きました。
問題の中には企業の財務諸表を分析したり、コスト削減の提案を行ったりするものもあり、実際にアドバイザーになったような気分で解き進めていきました。「企業財務」や「企業法務」は他の資格学習や大学の授業で触れることもあるのですが、事業を評価するという視点を持ったことがなかったので、こうして学ぶことができる機会はとても貴重でした。
ひとみさん:「事業性評価」という言葉を今回の学習で初めて知ったのですが、自分が企業を経営するときには、それを俯瞰して「どれくらいの価値があるのか」「次に何をすべきか」を考えることができると思いました。
飯田さん:企業経営アドバイザーは財務・法務・効率化・企業経営ノウハウを学び、それらの知識や理論を使って事業を評価する力を高めることが目的です。
もともとは企業への融資を決める金融機関の方や地域企業・地域経済の活性化を考える方に向けて立ち上げたのですが、こうして現在、就職活動を控えた学生のみなさんや経営者の方にまで活用していただいています。
内容は難しいですが、「事業性評価」をはじめとして経営やビジネスで必要な内容を網羅しているため、勉強になったと思いますよ。
望月:学んだ知識を活かして実践的な問題に取り組むというのは難しかったですが、面白くもありましたね!その他に学習していて面白かった点や興味を持った点はありますか?
さとしさん:「生産管理」の科目は面白かったです。テキストで挙げられていたトヨタの例では、生産の効率化という面からトヨタが大企業になった理由が挙げられており、他の企業の裏側も見てみたいと思いました。
さときさん:僕も「生産管理」は興味深かったです。自分が思っていた以上に効率化という課題がロジカルに研究されていて驚きました!
しゅんすけさん:そうですね。事業で利益を出すというと、売り上げや仕入れなどお金の出入りに目が向きがちで、効率化というのは盲点でした。
ひとみさん:みんなが言っている効率化の面も含めて、学習をしながら「自分が起業した時に固定費は何になるのか」や「利益はどこから得るのか」、「規模が大きくなったらどのような手続きや対策がいるのか」など想像するだけで夢が膨らみました。
ゆうこさん:私は学習を進めるにつれて、ニュースがより理解できるようになりました。法律や経営の知識を得たことで世の中の流れを掴むことができてとても面白いです。
かずきさん:僕も新聞を読んでいるときの理解度が深まったような気がします。これまでは単に「そんなことがあったのか」と流して読んでいましたが、一つ一つの話題に興味が湧くようになりました。特に企業についてのニュースはもっと詳細な内容を知りたくなります!
望月:みなさん、企業経営アドバイザーの学習で視野が大きく広がったようですね!今回の経験はインターンや就職活動に役立てられそうですか?
さとしさん:これまではインターン先の企業を選ぶとき、入社後の待遇や給与ばかり見ていましたが、企業経営アドバイザーの学習を始めてからは財務諸表から今後の展望を読み取ったり、同業他社と比較したりして企業を客観的に見極めることができるようになりました。
ゆうこさん:私も企業経営アドバイザーの知識を得たことによって、就職活動でエントリーする企業を選ぶときなど、これまでとは全く視点が変わったと思います!
飯田さん:実は、就活生の視点と金融パーソンの視点というのはとても近いのです。
就職活動の際にはみなさんも企業を調べて志望するかどうかを決めますよね。金融パーソンも同じで、企業の財務諸表を分析して今後の事業を見通したり、内部の状況を聞いたりして融資するかを決めます。
今回の受験でみなさんが得た視点や考え方は他の同世代よりも深いものだと思いますから、就職活動の際には大きなアドバンテージとなるはずです。面接でも要点を押さえたやり取りができるのではないでしょうか。
望月:では、社会に出てからは今回学んだことをどのように活かすことができると思いますか?
かなこさん:「事業性評価」の視点で自分が担当する業務を客観的に見ることができると思います。また、企業に関する法務や会社法も学ぶことができたので、最近話題になっているブラック企業やハラスメントの問題から自分の身を守るという意味でも有用だと感じました!
加藤さん:その通りです。ブラック企業やハラスメントなどの問題は本来あってはならないことですが、万が一自分がトラブルに巻き込まれた際にも自分の身を守ることができますね。
なおきさん:何か新しいことを提案したり既存の業務の効率化を図ったりするときなど、自分が担当している事業について価値の上げ方を考えながら立ち回りたいです。
加藤さん:担当する事業について、「評価額はいくらかになるのか」、「どのようなアクションを起こせば価値を上げることができるのか」という視点を持って行動しているビジネスパーソンは実際にそこまで多くありません。事業を評価できる人材は企業にとっても魅力的ですし、みなさんの活躍に繋がると思いますよ!
ちなみに、みなさんは自分の将来について具体的なイメージやビジョンを持っていますか?
ひとみさん:僕は一度企業で働いて経験を積んでから起業をしたいと考えています。今回の学習でその意志が強まりました!
さとしさん:僕は就職のことや挑戦してみたいことなど、まだあまり分からずに漠然としていたのですが、今回、企業経営アドバイザーの学習をしてみて起業にも興味が湧きました。
かずきさん:僕は不動産やインフラなど街づくりに携わる仕事をしたいと考えています。
加藤さん:街づくりとなると関連する民間企業を動かさなければなりませんね。企業経営アドバイザーの知識は人や企業を動かす説得材料としても活用できるのでぜひ学習を続けてください!
さときさん:僕は進路を模索中です。自分のできることと自分のやりたいこと、どちらを優先させるのかを決めかねています。
加藤さん:それはやりたいことを優先した方がいいと思いますよ!「好きこそものの上手なれ」という言葉通り、好きなことなら必然的に道が開けると思います。
なおきさん:加藤さんはどのようにして自分のやりたいことを見つけましたか?
加藤さん:私もみなさんと同じくらいの年代のときには、自分が何をしたいのかなかなか分からなくて悩んだ時期がありました。それでも何をしたいか探し続けることが大切だと感じています。
私の例になりますが、さまざまなアルバイトを経験した中で、居酒屋のアルバイトは続かなかったけれど家庭教師やスイミングのインストラクターは長く続けることができました。そういった経験から、自分が教えたことがきっかけでその人が変わったり、実りがあったりという瞬間が好きだということに気が付きました。
また、バスケットボールも昔から続けているのですが、ネットにボールを入れるのが好きで続けているわけではありません(笑)仲間と協力して何かを成し遂げたときの達成感や一体感が好きだから続けてこられたのです。
このように、自分の好きなこと、好きではないことを言語化していくことで徐々にやりたいことを見つけられると思います。今回「なぜこの企業経営アドバイザーを受験したのか」ということも、言葉にしてみればこれからのみなさんの未来を大きく変える何かが見つかるかもしれません。
望月:それでは、今回の受験について最後に一言お願いします。
なおきさん:企業経営アドバイザーという資格名ではありますが、企業に就職する場合でも活用できる内容でした。さまざまな業種で応用が利く上、事業の管理に携われば、今回得た知識はさらに重要になると思います。今後も学習を続けていきたいです。
さときさん:学習範囲が広いため自分の視野も広がりました!僕たちのような学生で、これからどんな分野を専攻するか迷っている方や、就職活動での進路に迷っている方には、何かヒントになる部分があるかもしれません。ぜひ受験を検討してみてください!
さとしさん:初めてテキストを見たときは、学習する分量が多くて挑戦するか迷いました。でも今回の受験で新しい世界が開けたような気がします。
ゆうこさん:ビジネスの裏側をここまで深く学ぶことのできる機会はあまりないと思います!特に就職活動を控えた学生の方にはおススメしたいです!
飯田さん:みなさん、ありがとうございます。昔の話になりますが、日本で1986年から1993年に起きたバブルの時代をご存知ですか?
当時は不動産が大変高騰していたため、それを担保に高額な融資を行った銀行が多くありました。しかし、不動産の価格は1989年をピークに下がり、融資した資金も返済されることなく不良債権になってしまう、というのが簡単なバブル崩壊までの流れです。その状態を正常に戻すため、長い年月をかけて今の金融庁が不良債権の処理を行ってきました。
なぜそんなことが起きてしまったのかというと、事業や経済を正しく評価する目が無かったからと言ってよいでしょう。甘い基準で企業や個人に融資を繰り返してしまった結果が日本経済を傾けてしまいました。
そして現在、2020年には東京五輪を、2025年には大阪万博が控えていますね。国を挙げてのイベントがあるときは、良くも悪くも景気が揺らぎやすく、バブル期のような物価の乱高下が起こらないとも限りません。今回企業経営アドバイザーを受験したみなさんには、そんな時代の中でも事業を、そして経済を正しく見極めながら生き抜いていただきたいです。
望月:学生のみなさん、飯田さん、加藤さん、ありがとうございました!
いかがでしたか?
企業経営アドバイザーの学習には「事業の価値」を知り、向上させる術が詰まっています。この術を身に付けることにより、事業の長所・短所を明確にとらえ、改善への糸口を見つけることができるでしょう。
もちろん、「事業の価値」を目に見える形にすることで社内の経営層や融資を決める金融機関などに的確な共有・提案ができるというメリットもあります。そういった意味で、企業経営アドバイザーはビジネス上の言語とも言えるのではないでしょうか。
受験をした学生の方も、今回の学習を通して経営やビジネスの知識を得たことはもちろん、世の中への視野を広げ今後の進路を改めて考えるきっかけになったようです。
みなさんもぜひ企業経営アドバイザーにチャレンジしてみませんか?
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〜企業経営アドバイザーの受験までの道のり〜
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