情報処理技術者試験とは?全種類の難易度を一覧で!資格の活用方法も
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Q4 今後のIT動向と情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験との関わりについて教えてください。
ITの技術は驚異的なペースで進化を続けています。そして、情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験はこれまでも・これからも時代のニーズに沿ってタイムリーな出題を心掛けています。
近年、特に重視しているのは、情報セキュリティとAI(人工知能)・ビッグデータ・IoTなど第4次産業革命とも呼ばれる新しい技術です。
まず、情報セキュリティについては、これまでにも度々出題内容の見直しを行っていますが、Q1にあるように情報処理安全確保支援士試験も、多発する情報漏えいなど情報セキュリティ問題への対策として新設されました。
サイバー攻撃がますます高度化、複雑化し、不正アクセスや人的ミスによる個人情報の流出も頻度を増している中、これらに適切に対応するためには、情報セキュリティに関する高度な知識と技能を持ち、かつ最新技術への造詣をも兼ね備えた情報セキュリティ専門の人材を育成することが不可欠です。
情報セキュリティ人材を増やしていくためにも、運営団体として情報処理安全確保支援士試験や情報処理技術者試験の1つである情報セキュリティマネジメント試験に力を入れていかなければならないと考えています。
次に、第4次産業革命に関してですが、IoT、ビッグデータ、AI、RPA※(ロボティック・プロセス・オートメーション)などの技術革新が社会環境や日常生活に大きな変化をもたらしています。
※機械学習・AIなどの認知技術を活用した主に事務業務の効率化・自動化の取組み
このような背景を踏まえて、基本情報技術者試験は2020年春期試験から
(1)プログラミング言語COBOLについての出題を廃止し、AIにおける機械学習やディープラーニングなどで多く採用されるプログラミング言語Pythonについての出題を追加
(2)プログラミング能力重視の配点
と出題内容の一部変更を行いました。第4次産業革命の関連技術については、全試験区分で積極的に出題していきます。