情報処理技術者試験とは?全種類の難易度を一覧で!資格の活用方法も
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Q2 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の計13試験のうち、どれを受験したらよいですか?
13の試験は、「対象者」、「出題レベル」、「業務領域」の3つの視点から区切られています。この3つのポイントから自分の立場に合わせた試験を選びましょう。※
※12種類の「情報処理技術者試験」と「情報処理安全確保支援士試験」について詳細はこちら
対象者
情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験は、IT企業以外の営業職や事務職、管理職といった「ITを利用・活用する方向け」の分野と、IT系のエンジニア、プログラマや営業職などの「ITに従事する方向け」の分野に分けられます。
▲対象者・出題レベル別 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 体系図
例えば、就活生にメジャーなITパスポート試験は、ITを利用・活用する方向けのベーシックな知識を幅広く学ぶことができる試験です。
同様に初学者向けといわれる基本情報技術者試験ですが、こちらはITに従事する方に最適な試験となっています。午前の試験ではITパスポート試験のように幅広い分野から満遍なく出題され、午後の試験ではプログラミングやアルゴリズム、セキュリティなどITエンジニアとして習得すべき分野の問題が出題されます。
出題レベル
ITを利用・活用する方向けの試験であるITパスポート試験と情報セキュリティマネジメント試験では、レベル1~2のベーシックな知識が問われます。※
※レベルの定義は次のとおり
レベル1:職業人に共通に求められる基礎知識
レベル2:基本的知識・技能
レベル3:応用的知識・技能
レベル4:高度な知識・技能
また、ITに従事する方向けの試験は、基本(レベル2相当)・応用(レベル3相当)・高度(レベル4相当)の3段階にレベル付けがされており、情報処理安全確保支援士試験は、情報処理技術者試験12種類のうち「ITに従事する方向け・高度試験」と同等のレベル(レベル4相当)です。
業務領域
ITを利用・活用する方向けの試験は、幅広い知識が問われるITパスポート試験と、情報セキュリティの知識に特化した情報セキュリティマネジメント試験に分けられます。ただ、どちらも業務や活用の領域にかかわらず、全ての方に身に付けてもらいたい知識です。
一方で、情報処理安全確保支援士試験や高度試験は、情報システムの企画や要件定義、設計、運用・保守など、IT業務のさまざまな活動領域ごとに分かれています。
例えば、ITを活用した事業革新、業務改革やシステムの企画を立案する「ITストラテジスト試験」や、要件定義、システム方式設計を行う「システムアーキテクト試験」、システム開発プロジェクトを指揮、管理する「プロジェクトマネージャ試験」では、経験を積んだマネジメント層の受験が目立つなど、13の試験を自分のレベルや目指すキャリアに合わせて複数受験する方も多くいるようです。
経験を積みながら、さらに難易度の高い試験にチャレンジしたり、新しい分野を開拓したりと、長期的な学習の布石としても有効でしょう。※
※12種類の「情報処理技術者試験」と「情報処理安全確保支援士試験」について詳細はこちら
▲合格者平均年齢・ステップアップ例(平成30・31年度の統計による)