まだ間に合う!今年度取れる&仕事に役立つ資格検定5選【はやしかく連載】
新年度に向けて、少しでも何か資格・検定を取っておきたいという方、実は結構いらっしゃるのかもしれません。
そこで今回は、『今年度まだ間に合う&仕事に役立つ』資格・検定をご紹介します!
自分の都合がいいタイミングや場所で受験できるCBT試験を採用しているものも多いので、ぜひ年度内に取得して、社内での評価アップなどに繋げてみてください。
【ITパスポート試験】
取得して損なし!
申込:随時(試験日の3日前まで)
試験:随時(CBT試験のみ)
発表:受験後即時(翌月に合格証書発送)
合格率:50~60%
※試験情報はCBT試験に関しての記載となります。
まずご紹介するのは、「ITパスポート試験」。
今やどんな仕事でも、多少はデジタルの仕組みを使っているはずです。そんな環境の中でITについての基礎知識は、全ビジネスパーソンに必須の基礎知識と言えるのではないでしょうか。
コンピュータの仕組みやセキュリティなど、ITそのものについての知識が身につくのはもちろんですが、それを活用する仕事の場についても、組織やコンプライアンスといった事が学べるので、幅広いビジネス基礎知識を得られるのがメリット。そのため、ITに触れることが少ない方にも有益なのです。
企業にとっても、従業員のITスキル向上は効率化やコスト削減に直結する、嬉しいこと。
ITスキル向上に対しては費用の支援や報奨金を出す会社も多いので、勤務先の規程を確認したり、上司に相談してみてもいいかもしれません。
1000点満点のスコアで600点以上取れば合格できますので、難しいところは多少飛ばしてしまっても何とかなる!というのもメリットかもしれませんね。
私が受験しても満点は出せない位で、非常に難しい問題もごく一部出ます。ですので、難しい部分は割り切って進めてしまって良い気がします。
【日商簿記検定】
営業職や技術職にも◎
申込:随時(試験日間際でも可)
試験:随時
発表:受験後即時(すぐにデジタル合格証取得可能)
合格率:2級・3級ともに20~40%程度。ただし実施回によるバラツキが大きい。
※試験情報はCBT試験に関しての記載となります。
次にご紹介するのは、「日商簿記検定」です。
少し前までに取得済みの方には驚きかもしれませんが、「日商簿記検定」も現在はCBT試験に対応しています。
簿記で扱う範囲は、経理など直接的にお金に関わる仕事をする方だけに役立つものではありません。営業職でもお客様と話をするのに役立ちますし、技術職でも原価といったお金との関わりはつきもの。ビジネスパーソンの基本的なリテラシーとして、学んでおくべきものだと思います。
「日商簿記検定」の特徴として、100点満点で70点以上が合格という絶対評価の一方、特にペーパーテストの時には開催回による難易度の差があり、合格率が変動するという点も。
どんな問題に当たるかという“運”に左右される部分が多少ありますので、残念な結果になっても気にせず、すぐに再チャレンジすることをおススメします。
【秘書検定】
ビジネスマナーの達人に
申込:随時(試験日の3日前まで)
試験:随時
発表:受験後即時(翌日以降デジタル合格証取得可能)
合格率:2級・3級ともに60%を超える程度
※試験情報はCBT試験が可能な2級・3級に関しての情報になります。
「秘書検定」も、年齢性別問わず幅広いビジネスパーソンにおススメしたいもののひとつです。
言葉遣いや電話などの受け答え、時候の挨拶といったことは、いつの間にか“知っていて当然”とされてしまう一方で、まとめて学ぶ機会はあまり無いように思います。
中には少し現代の感覚と異なると感じる部分もありますが、基本を身につけてこそ自分なりのアレンジができるというもの。
「秘書検定」は、面接試験が加わる準1級と1級が難関です。その一方、2級と3級は多少の違いがあるものの比較的容易な内容となっています。取り組む場合には、2級&3級をまとめて勉強し、受験するのが効率的かもしれません。
【ニュース時事能力検定】
商談成功の秘訣は雑談にアリ!?
申込:~2023年1月27日(金)
試験:2023年2月10日(金)・11日(土)
発表:2023年3月14日(火)
合格率:45%程(2級)~80%程(4級)
※試験情報はCBT試験が可能な2級・準2級に関しての情報になります。
「ニュース時事能力検定(ニュース検定、N検)」は、現代社会の出来事から幅広く出題される検定です。ビジネスパーソンとして、ちょっとした雑談に厚みが増し、一目置かれる場面が増える可能性も。
大学入試などで評価に活用されることもあり、お子さんがいるご家庭にもおススメです。
時事問題に詳しくなろうと思っても、何から手を付けていいかは難しいところですので、「ニュース時事能力検定」で学んでみてはいかがでしょうか。
時事問題に関する知識から、新しいビジネスの構想に繋がったり、既存の仕事を改善する糸口が掴めるかもしれません。
【メンタルヘルス・マネジメント検定試験】
人生においても役立つ
申込:2023年1月27日(金)~ 2月9日(木)
試験:2023年3月19日(日)
発表:2023年4月21日(金)~5月19日(金)
合格率:50~70%(Ⅱ種)、70%程度(Ⅲ種)
※試験情報はⅡ種・Ⅲ種に関しての情報になります。
メンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を学ぶことができる、「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」。
心の不調での休職や離職は、残念ながら身近なものになってきているように思います。まずはセルフケアをすることで、自分を守ることができますし、家族や周囲の人たちを守ることにも繋がります。
もちろん直接的に仕事に役に立つのは、人事労務などの分野を担当している方になるかもしれませんが、部下を抱え仕事をする際には当然役立ちますし、得た知識を活用できる場面も多いはずです。
また、メンタルヘルスから少し範囲を広げて、人のキャリアに関する支援ということになれば、国家資格である「キャリアコンサルタント」へステップアップしたり、労働関連の分野に深く関われる「社会保険労務士」を目指すことも可能。
論述試験があるⅠ種(マスターコース)は難関ですが、管理監督者を対象とするⅡ種(ラインケアコース)と一般社員対象のⅢ種(セルフケアコース)は選択式で7割正解すれば合格できます。
知識を暗記するのが苦手でも、身近な場面を想像すれば答えられる問題が多いので受験しやすいとも言えるでしょう。
年末年始のまとまった時間は、資格・検定の勉強に充てたり、今後の受験スケジュールを調整するのにも最適です。今回ご紹介したものに限らず、自身の目指す方向に合う資格・検定を検討してみてはいかがでしょうか。
「はやしかく」とは?
250以上の資格を持つ「資格ソムリエ」こと、はやし先生(林 雄次さん)が、資格・検定にまつわる役立つ情報を独自の視点でお届けします。連載「はやしかく」の記事一覧はこちら!
林 雄次さん
大手企業にてITエンジニア職を経験後、IT活用&DX推進に注力する新世代の社労士・行政書士として独立。企業の働き方改革や業務改善、IT導入などを支援する「デジタル士業」として活躍。また、その他の士業を含む250以上の資格を持ち、「資格ソムリエ」としてさまざまなメディアに出演中。
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