取得すればきっと差がつく!マーケティング職のリスキリングに最適な資格3選【はやしかく】
「連載はやしかく」では、リスキリングに役立つ資格・検定を職種別に紹介中!
第1回は営業職の皆さんへ向けて、第2回は経理・事務職、そして今回は、人気職種であるマーケティング職に注目しました。
マーケティング職は、商品やサービスが売れる仕組み作りなど、企業の成長において重要なポジション。そして、人気の職種であるということは、平均的に働くだけでは人と差がつかないともいえるでしょう。
そこで今回は、キャリアアップを目指す人や仕事の充実度をあげたいという人に最適な資格をご紹介します!
①マーケティング検定
まずご紹介するのは、「マーケティング検定」。リスキリングを考える前に、まずは足元をしっかり固めておきたいところ。
自らの仕事を、体系的な学びの形で振り返ってみてはいかがでしょうか。
試験は3級から1級までの3段階で実施されています。マーケティング関連の業務に就いている方なら、基礎として位置づけられている3級は容易かもしれませんので、公式サイトの模擬テストで確認後に、受験を考えてみるのがおススメです。
ちなみに、中小企業診断士、販売士といったバックグラウンドがある私の場合、事前に勉強をしなくても合格できました。
一方、ひとつ上の2級になると、なんとテキストが上下巻の2冊構成! マーケティングの基礎概念から応用までと幅広い内容で、一気にボリューム感がアップ。
実は3級を取得した勢いで2級も取ろうかと本を購入したのですが、あまりの量にすっかり意気消沈しそのままになってしまっています……。
なお、最上級の1級になると、事例問題が出題され実践力や総合力が問われます。腕に自身のある方は目指してみてはいかがでしょうか。
ちなみに1級の合格率は2割ほどで、相応の難関資格であるといえそうです。
ということで、「マーケティング検定」で、マーケティングについての知識をまずはしっかり固めてから、他の学びへと範囲を広げてみてはいかがでしょう。
②統計検定®(統計調査士)
次にご紹介するのは「統計検定®」。統計に関する知識や活用力を養う検定です。
マーケティング業務ではさまざまなデータを扱うこともあるでしょう。また、今後もますますビジネスの場で活用が進みそうなAIを扱うのにも、統計データの基礎知識や考え方は非常に役立ちます。
「統計検定®」の試験は、4級から1級までの段階で実施されており、さらに、3級の内容にプラスαの基礎知識が試される「統計調査士」、2級をベースとして、プラスαの知識が問われる「専門統計調査士」、また「DS基礎」、「DS発展」、「DSエキスパート」といったデータサイエンス関連が3段階と、多彩な検定があるのが特徴。
幅広い分、自分に合うものが見つけられそうですね。過去問題が公式サイトに掲載されていますので、参考にしてみてください。
少し前に「統計調査士」を取得した際、身近なはずなのに全く活用できていない統計データがとても多いことを知りました。
データについて学ぶことは、きっと思わぬ収穫があるはずです。なお、統計調査士については、合格証に加え手帳がもらえるので得した気分にもなれます(笑)。
データの扱いに長けることで、マーケティングの仕事に役立つのはもちろん、それ以外の場面でも説得力のある資料作成ができるなど、リスキリングにおおいに役立つことでしょう。
③ブランド・マネージャー資格試験
最後にご紹介するのは、「ブランド・マネージャー資格試験」です。マーケティングとブランディングはセットだと扱われてしまうこともありますが、実際はかなり違うもの。
ただ仕事としては関連する領域なので、ブランディングの知識はマーケティングにも役立ちますし、仕事の幅を広げてくれます。リスキリングというと大きな学び直しが想像されがちですが、関連領域を学ぶことも十分に意味のあることです。
検定は3級から1級までの段階があり、3級は動画学習後にオンライン受験、それも随時開催と、忙しい日々でも受験しやすいかと思います。
また、3級のテキストだけでも、ブランディングの基本が一通り学べるので、個人的にも非常におススメです。
その他、インターナルブランディングやパーソナルブランディングといった、目的別の講座も開設されていますので、興味のある分野をピックアップして学べます。私は自己流で行っていましたが、このように学べる場があるなら利用するに越したことはないと思います。
自分なりの強みを見つけて転職や独立を考える上では、パーソナルブランディングは非常に重要ですので、取得しておいて損はないかと思います。
リスキリングで何らかのスキルを身につけてキャリアを作っていく上でも、パーソナルブランディングが役立つのはいうまでもありません。
他にも、多くの検定が役に立つ可能性を秘めています。
◆プレゼンテーション検定など、マーケティング職以外でも役立つビジネススキル全般なら
https://jpsk.jp/examinations/genre/office1.html
◆販売士など、売るスキルを高める資格・検定
https://jpsk.jp/examinations/genre/lifestyle1.html
◆Webのコンテンツ作成など、マーケティング職を活かしてIT方面に進みたいならクリエイティブ系の資格・検定を
https://jpsk.jp/examinations/genre/it3.html
扱う商品や販路によって、培ってきたキャリアを活かしたリスキリングの方向性が考えられると思います。ご自身の経験と、資格・検定をうまく使って、上手にリスキリングを進められるといいですね。
文=林 雄次