ダメ姿勢と良い姿勢の違いを姿勢矯正のプロが伝授。正しい座り方で集中力UP!
勉強効率を上げる方法 #〇〇と勉強のかんけい。 この記事をあとで読む
【姿勢と勉強のかんけい。】
PCやスマホを日常的に使う環境にある現代人に多いのが、猫背や反り腰、スマホ首。そんな“悪い姿勢”で勉強しても効率が悪くなることは言わずもがな。
そこで、猫背矯正マイスターの小林 篤史先生に、集中力がアップする正しき姿勢やストレッチ法について聞いた!
猫背矯正マイスターの小林 篤史先生に、「勉強と姿勢」にまつわるヒントを教えてもらう本連載。第2回のテーマは「正しい姿勢とダメな姿勢」について。
長時間椅子に座って勉強や仕事をしていると、集中力がなくなってくることは誰しもが経験したことがあるだろう。
小林先生は「正しい姿勢を意識すれば勉強能率もアップしますよ」と語る。
この記事の連載
第1回【ぎっくり腰に効く簡単ストレッチ】
第2回【正しい座り方で集中力UP!】……今回はコチラ
第3回【勉強机と椅子の正しい選び方】
第4回【首・肩・腰コリに効く10秒ストレッチ】
第5回【大股ウォーキングで身体が整う】
お話を伺ったのは……
悪い姿勢が集中力の低下につながる理由
――姿勢の悪さは勉強の集中力にも影響すると聞きますが、これは本当ですか?
姿勢と集中力は大きく関係しています。
背中が丸まった状態、いわゆる悪い姿勢を続けていると、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが減少。セロトニンは別名・幸せホルモンともよばれていて、心を安定させ、質の良い睡眠に導いたり、さらには集中力や記憶力を高める効果があるといわれています。
セロトニンの分泌を促すためには、背筋を伸ばして良い姿勢を意識することが大切です。
――そもそも良い姿勢とはどんなものでしょう?
理想の座り方は、お尻の穴がまっすぐに下を向いている状態。これを意識することで骨盤を立たせることができます。
――骨盤がポイントなのですね。
人間の骨格のちょうど中心あたりに位置するのが骨盤。上半身の土台ともいうべき部分で、内臓や生殖器を守ったり、上半身と下半身をつなぐ役割を果たしています。
長時間のデスクワークや座り方の癖などによって、骨盤が歪んでしまうと、骨盤を支える左右の筋肉のバランスが崩れてしまうことに。すると、腰痛や肩こり、偏頭痛などの不調が引き起こされてしまうのです。
デスクワーカーに多いダメ姿勢3つ
――なるほど。だから、骨盤を立たせることが大事なんですね。一方で、ダメな座り方とはどんなものでしょう?
いくつか例があるのですが、代表的なのが、お尻だけ前にズレてしまう座り方。いわゆる「ずっこけ座り」ですね。
「ずっこけ座り」では、写真のように背中が後ろに倒れる状態になってしまいます。
本来であれば身体のラインに合わせて首~頭も背中の延長線に位置するのが自然。ですが、PCの作業などによって、顔だけが前に突き出た状態が続くと、首に負担をかけてしまうのです。
――ラクなので、ついついもたれかかっちゃいます……。
もう1つ多いのが、首だけが前に出ている状態。
僕らは「顔出し」型とよんでいます。首だけで動きを調節するこのタイプは、顎が上がった状態が続くため、頭痛の原因に。
――「顔出し」型の人は、会社でよく見かけます。
あとは、電車などでスマホを見るときの姿勢ですね。
下を向いてスマホを触る人が多いと思うのですが、この状態では肩が丸まって首が前に曲がってしまう。骨盤のバランスが崩れて猫背にもなりやすいでしょう。
――確かに、電車の中だとついつい下を向いてスマホを見ちゃいます。
これはどう解消すべきかというと、スマホをできるだけ目と同じぐらいの高さまで持っていきましょう。
ただ、この状態を続けるのは腕がつらいと思うので、写真のように、スマホを持っている腕の脇に片手を入れて支えるとラクになります。首が前に出るのを防げるため、姿勢が崩れにくくなるでしょう。
――これなら実践できそうです!
ここで紹介した3つのダメ姿勢は、無意識に行っている人も多いはず。
姿勢は勉強や仕事の効率にも影響するため、早めに良い姿勢に矯正しておくことをおススメします。
理想の姿勢は、「お尻の穴がまっすぐに下を向いている状態」だと分かった。
だが、実際に続けられるかどうか不安な人も多いはず。そこで次回は良い姿勢をキープするためのコツを教えてもらう。
この記事の連載
第1回【ぎっくり腰に効く簡単ストレッチ】
第2回【正しい座り方で集中力UP!】……今回はコチラ
第3回【勉強机と椅子の正しい選び方】
第4回【首・肩・腰コリに効く10秒ストレッチ】
第5回【大股ウォーキングで身体が整う】
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取材・文=SUGARBOY